前回の終りに入手したアーカイブ「入院患者の落書き」。
これはどのような内容のものかと言うと、壁に描かれた沢山の目とそれを潰すように
バツ印等を重ねた落書きです。
あまり趣味がいいとは言えず、まともな神経の人はあまり好んで描くとは思えない絵。
それを描き、尚且つ隔離されているとすれば。。。
おのずとその人物がどういう精神状態であったか予想がつきます。
公式解説本によると、その絵は
「不意に始まる“幻視”(=視界ジャック)に対する恐怖」
からきているとされています。
羽生蛇村には、自ら意図して幻視を行える人々(例:美耶子や八尾比沙子等)
とは別に、意図せずに他人と視覚・聴覚を共有してしまう者が存在した。
その人々にとって、唐突に自分の視界に飛び込んでくる「よくわからない光景」
突然耳に飛び込んでくる「どこか遠くの音」は、たまらなく不快で恐ろしいものだったに違いない。
と同時に、誰かが自分の視界を通して自分を見ているという実感。。。
そうした事で精神のバランスを徐々に失っていった人がいたとしても不思議ではない。
またそういう人々は“目”をとにかく恐れたに違いない。
という説明がなされています。
そして、竹内多聞が訪れた部屋に隔離されていた人物として志村貴文の可能性を示唆
しているのも興味深いです。
志村貴文とは、この日記では「志村のおっちゃん」「ジィジ」の愛称で私達夫婦に愛されていた
キャラクター(現在は屍人)志村晃の従兄弟に当たる人物で、村にとっては要注意人物である
「勘の鋭い」家系・志村家の能力を強く受け継いだ人間です。
「勘の鋭い」者達は、村の歪みと不自然さの最たるものである「年を取らない求道女・八尾比沙子」
の存在に気づいており、その事は村にとってあってはならない事でありました。
「勘の鋭い者」である志村のおっちゃんは、その昔あえて知らぬ振りをして身を守り
それに対して従兄弟である貴文は、周囲へ騒ぎたてたせいで宮田医院に幽閉されてしまいます。
「村にとって絶対的な存在である神代家(美耶子の実家)、そして牧野家(求道師一家)には
干渉してはいけない。近づいてはいけない」
という考えのおっちゃんは、従兄弟が幽閉された時も救いの手を差し伸べるどころか
「罰があたったのだ」と冷ややかな態度でした。
しかし皮肉な事に、おっちゃんの息子である志村晃一は貴文の思想に傾倒していた為、
儀式を妨害し災害を招いてしまう事に。。。
ここまでゲームを進めて来た方には今更説明する必要もないですが、
志村家ひとつ取ってもわかるように羽生蛇村出身の主要キャラクターには何代にも渡った
因縁とも言うべき禍々しい縁があるのです。
さて。
説明はこの位にして、気は重いですが仕上げにかかる事にします。
そうです、お姉ちゃんとの対決であります。嫌だな~。
「中庭への鍵」を入手すると、画面に新たな目標として
「地下隠し部屋へ侵入する」
と表示されるのがまた鬱です。
行きたくないっつ~の。
しぶしぶ階下へ降り、入手した鍵にて中庭へ続くドアをオープン。
ドアの手前で待ち構えている蜘蛛がいますが気にしない!一発食らっても気にしない!
すると更に憂鬱に拍車をかけるように、またもや嬉しそうにいそいそと寄って来る蜘蛛が
いるではないですか。
寄るな~!!
と全速力でかわして地下へ降りる事は可能ですが、コイツ地下まで付いて来ます。
操作に自信が無い私は撃退推奨ですが、もし自信があるなら放置して素早く地下へ降り
そのまま対決でもいけるでしょう。
その際は、気は焦っても部屋に突入する前のリロードは忘れずに。忘れると大惨事に。
さあ、いよいよお姉ちゃんとのタイマンです。
ドアを開けて、慎重に部屋の中を懐中電灯で照らすセンセイ。
「うひゅ?」
と一瞬何かにおののき、ゆっくりと部屋の奥へ懐中電灯を向けると、
その光の輪に浮かび上がる後姿。。。
あれ?お姉ちゃんこっちに背中向けて座ってます。
何やらゴソゴソしている様子。
今だ!奇襲行け!
と思うも、センセイ何故か余裕ぶっこいてのんびり。
そんな事をしている間に気配に気がついたのか、お姉ちゃん手にしていた物を置き
ゆっくり振り向きました。
手にしていたのは眼鏡。
何とそれ、依子のです。
宮田に輸血を受けた時に忘れたものでしょう。
たったそれだけの関わりなのに、愛おしそうに眼鏡を扱うお姉ちゃんの女心に号泣です。
宮田のニオイでもついてたのかな。。。
しかし、そんな感傷も一瞬です。
お姉ちゃんが突進して来たらそんな気持ち吹っ飛びます。
お姉ちゃん早ええぇ!!
一瞬ビビって固まる私に容赦なく迫るお姉ちゃん。
いやあ拳銃で良かった。
と思うのも束の間。
お姉ちゃんには5発撃ち込まないと撃退出来ません。
何しろ動きがハンパなく早いのと、一発食らうとダメージがデカいのと顔が怖いのとで
なかなかの強敵です。
苦戦の末に何とか5発撃ち込んで、
身も凍るような絶叫この姉妹って叫び凄いよね。を聞いた後、眼鏡を手に取るセンセイ。
思わずそれをギュッと握り「安野。。。」とつぶやくセンセイでありました。
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