一日、45分しか仕事をしないそうだ。
けれど、毎年新刊を出している、とは私の生徒さんが
この間のレッスン時に言っていたことだ。
私も去年から資料読みから取り組んで、
今、あと少しで完成というところにきたのだけれど、
もう疲弊している・・・。
正直、集中力が落ちてしまった。
何もやる気が出ない・・・。
仕事なのに、どうしても向き合えない。
面白いのか、面白くないのかも分からなくなってしまった。
よい作品を書きたいと思っているのに、
面白いのかも分からなくなってしまった・・・。
こんな事ではいけないと、自分を追い込んでいるのだけれど、
どうしてもテンションがあがらない。
そんな時に、この話を聞いてしまった。
・・・そうだよな・・・書けない時は誰にである。
私らの仕事は、センシティブな仕事だし、
机に向かっていたら、自動的に出来上がる、というものでもない。
常に自分との闘いなのだ。
自分との対話なのだから。
ここへ来て、この地に来て、という意味だけれど、
仕事の事をどんどん忘れてきてしまっている自分がいる。
一応締め切りがあるので、それに向けてやってはきたけれど、
その緊張の糸も切れてしまった感じだ。
それよりもここの自然が美しく、いつまでも写真を撮っていたい感じだ。
ここが好きだ。
もともと好きだったけれど、今はもっと好きだ。
自然が好きだ。いつまでも埋もれていたい気がする。
そんなに筆が早い方でもないし、
仕事がなければ、唯一の収入なのに、どうするんだ!
と自分で自分の尻を叩いてもいるんだけれど、
今朝、海の写真を撮りに行って、
もう、いいんじゃないか?という気がした。
いいんじゃないか?というのは、
そんなに自分を焦らせたり、追い込んだりすることは、
もう止めにしないかということだ。
きっと自然に、書ける時がまた来るだろうし、
それは嫌でもそうなるだろう。
それよりも、山本文緒さんのように、自分にまかせて、
自分と対話しながら、この地でゆっくりと生きていく方が、
自分の性に合っているような気がする。
いつかはこの作品も完成する。
それもあと少しで終わるから・・・
それまで自分自身を追い込まず、
フラットな状態でやっていこう、とそう思った。
☆それでは今日もよい一日を。