流しっぱなしのYouTubeから、占い動画の声が流れてきて、
思わず、嗚咽してしまった。
この方の動画はいつも、心に刺さるので、調子の悪いときには
スルーしていたのだが、別の誰かのYouTubeを聞きっぱなしにして
寝てしまい、そのまま流れてしまったようだ。
何を言われたのかはもう定かではないのだが、
それはおそらく父のこと、そうして、弟の事だったのだろう。
それを聞くと、ふと、父が今までいた病院から転院し、別の病院へいくまで間に、
黙って車窓の風景を眺めていた小さくなった父の姿を思い出したのだ。
その時、涙が溢れて、私は思わず、
お父さん、ごめんなさい!
と言ってしまっていた。
けれど、明け方で、乾燥している鼻の奥からは涙が出て来ず、
苦しくて目が覚めたのだけれど・・・。
あのときの父は、全てを諦めて、ただなすがままにされていた。
まるで自分の死期を悟っているかのように。
その切ない心持ちを感じて、感極まったのだ。
けれど、同時に、私は、父を助けてあげられなかった自分の不甲斐なさも感じていた。
私は、父を何度も助けるチャンスがあったのに、弟との争いが嫌で、
それを避けてきたのだ。
だから、弟ではないのだと思った。
弟が原因でこうなったのではない。
私が弱かったからなのだ。
私の弱さが父を助けられなかったんだ、と思った。
私は泣きながら、布団の中で、何度も父に謝った。
許して欲しい、と、謝った。
自分の弱さのせいで、父を助けられなかったのだ。
弟ではない。
弟は悪くないのだ。
弟を悪者にはしているが、私の中の根本的な原因は、
やはり私が弟とぶつかりたくなくて、父を擁護できなかった事なのだ。
そう思った。
自分の情けなさに、苦悶した。
しばらくそうしていると、また占い動画から声がした。
あなたのせいではない
と。
仕方がなかったのだ
と。
けれど、私だって、何度そう思った事だろう。
でも、私の心の中は不完全燃焼だった。
いつも自分が父を助けられなかったことが気になっていた。
そして、それを弟のせいにしていたけれど、
本当は、自分の弱さを許せなかっただけなのだと、
ようやく気がついたのだ。
私は弟の事も許し、謝った。
本当は私の問題だったのに、彼に罪を被せてしまったと。
だからといって、弟とこれから仲良くしたいのかと言われたら、
それはお断りだけれど、少なくとも心の中では彼への執着を手放そうと思った。
今日はこれから墓参りして、
今までのことを父に謝ってこようと思う。
そうして、スッキリとして、また前を向いて行こうと思います。
家族とのしがらみや執着はこれでお終い。
私の実家家族との長い長い物語は、ここで一旦終わりになります。
これからは、新しい、何も執着のない状態で歩んでいきます。
そうなります。
そうなりました。
ありがとうございました。
私は、自分の弱さを認めます。
受け入れます。
許します。
そうして、そんな自分を愛します。
そうなります。
そうなりました。
ありがとうございました。
☆それでは今日も良い1日を。