この冬、わが家の庭へ、新たな『お客さま』がいらっしゃいました*
かのかたの名は、『コゲラ』。
全長15~20センチほどの、日本いちばん小さなキツツキです。
庭を挟んだ隣の実家で、母と庭を眺めながらお茶をしているときに、イロハモミジの木の幹を、垂直に駆け上がっていく複数の『何か』が見えました。
そんな動きをするものは、この庭ではほぼ見ることはないので、違和感を覚えつつ目を凝らしてみると…4羽のコゲラでした。
幹や枝の上を自在に駆け回り、樹皮のめくれた部分を盛んにつついては、何やらぱくりぱくりと食べています。
(この時季にもそんなに虫がおるん…? うんまぁ、うちの木はいちおう無農薬やからね…??)
もちろんキツツキなので、ときには「トトトトッ」という固い音を立てて、幹を突きもしながら、またぱくぱく。
(えぇ…めっちゃ虫おるんやん…)
そののちは、お腹がいっぱいのなったのか、幹のコブにとまって、まったり休憩。
あ、この個体はオスだ。
拡大画像がこちら ↓
ごく小さな面積なのですけれど、後頭部の紅い部分が見えますか?
これ、まるでケガして出血しているかのようですが、違うんです、赤い羽根なんです。
風のなびきなどで後頭部の毛が動くと、わずかに見えるこれが、オスの証。
そして、この足の爪の鋭さったら!
握力も強そうだなぁ。
キツツキですものね、その足と爪と太短い尾とを使って、こうやって垂直に留まったり、駆け上ったり下りたりするんですものね。
いいなぁ、この姿。
(この個体はメスかな?)
木を突くその瞬間は、目をつぶるんですね。
太めで真っ直ぐなくちばしが、小気味の良いリズムで、固い音を立てています。
4羽が、庭の対角にある高木のハナミズキとイロハモミジとを、交互に飛び移りながら、20分ほどはご滞在でしたでしょうか。
途中で放り出したお茶はすっかり冷めてしまいましたけれど(笑)、なんとも楽しく、興味深いひとときでした*
そして、常連のお客さまは、今日も朝な夕なと、自由に庭を飛び交っています。
ジョウビタキ
警戒心が強くて、なかなかじっくりと観察させてはくれないのですが、この日は珍しく、窓の隙間からカメラを向ける私に気づかずにいました。
うふふ* この踏ん張る足がかわいいでしょ*
ツグミ
これは、まだハナミズキの実が残っていた、昨年12月の写真。
実がなくなった今は、地面を歩きながら何かをついばんでいます。
(歩くのが得意で、走ると早い!)
大きな声で、何か言うたはります。
ヒヨドリほどではありませんが、ちょっとうるさい(笑)
メジロ
このコたちのために、今冬も毎日、餌台にみかんを据えています。
食べつくされたものを夕方に片付けて、朝に新しいものを出すのですが、それが遅れると、「え…ないやん…?! まだないやん…!」とでも言うかのように、餌台の周りを跳ね飛びながら探し回ります。
その催促っぷりがすごい(笑)
真冬ならではの、このぷくぷくな姿がかわいくて、見るたびになごみます*
最近では、1羽のメジロのオスが朝に来て、庭の真ん中のイロハモミジのてっぺんにとまり、それはそれはよい声で、まるで歌を歌うかのように、ひとしきり鳴いてゆきます。
そろそろ繁殖期なのでしょうか。
春も近いですね*