parismaris's days*

ドルマンスリーブ・ブラウス (@スイス製コットン/ボーダーだけどストライプ)

朝な夕なと庭の水遣りに追われつつも、一日を通しては常と変わらぬのんびりとした時間を過ごしていたお盆休み。

それが終盤になって、超大型台風襲来の予報が出てからはもう、のんびり気分はどこへやらで…丸二日かけて庭の台風養生にてんやわんや。

大きな植木鉢は渾身のちからを込めて引き摺り、持ち上げられる植木鉢は両手に下げて、とにかく移動、移動、移動!
風が渦巻きやすい庭の真ん中では、ロープと巨大不織布を駆使して木々や草花を保護。

これらを「ほんとに台風なんか来るの?!」と叫びたくなるような青空の下で、日差しと熱風とにさらされながらするものだから…ほぼ拷問。

『お庭』だとか『ガーデニング』だなんて言えば、閑雅で風雅な趣味のようだけれど。
これが現実です(苦笑)

(…おまけに。
台風が過ぎ去ったのちには速やかに庭全体を掃除して、これらすべてを『元に戻す』作業が待ってるの!
実のところ、こちらの作業のほうが大変…)


そうして迎えた台風当日。
窓越しに庭の様子を気にしつつも、暴風域に入ってはもうできることもないので、家に籠って手仕事を。

雨戸のないソーイングルームで、ガラスに打ち付ける雨音をBGMに、黙々とブラウスを縫いました。




ドルマンスリーブのブラウスです。

パターンは既製品。
…が、出来上がりがより自分好みになるように、縫い方はレシピとは変えてあります。





ドルマンスリーブというと、袖と身頃とが一体の作りなので、腕を上げたときに身頃までついてきて裾が持ち上がり、ブラウスのような短めのトップスだと脇腹がチラ見えすることがあるのですけれど。

このパターンはその点がよく考えられていて、このカワハギ(魚。 似てません?)のくちのような袖の形と角度とによって、腕を上げても身頃がついてきてしまうことがありません。





裾には前後2か所ずつタックが入っていて。
ストンとただ着るだけで腰のあたりで引っかかって、自然なブラウジングがうまれます。




*うしろ*

生地はスイス製のコットンです。

母が『宝箱』(長年買い溜めてきたとっておきの生地が入っている箱。 恐ろしいことに複数あります)の中から分けてくれたもの。
(正確には、「これもう派手になったからあげる!」と押し付けられたもの)


…実はこれね、本来はボーダーの生地なんです。

母は横縞が大好きで、無意識に手に取った生地や洋服はたいていボーダー。
「は? またボーダー買ったの?!」って毎回言ってしまうくらいに、たいていが細い横縞模様。

彼女は躰が小さいから難なく着こなせるけれど、誰に似たんだか家族の中でいちばん骨格の大きな私は、よほどに注意して選ばなければ横縞はキケン。

選ぶ余地なく押し付けられ…いや、ありがたーくいただいたこの生地は、水色の織りの部分に対して白地部分が微妙に広くて、私の広い躰に当ててみると少々間が抜けて見えなくも…ない。

なので、今回は作るのがゆったりとした丸四角い形のブラウスということもあり、思い切ってボーダーをストライプにして裁断してみました。


全体がひとつの筒のようなデザインなので、風を取り込みやすく抜けやすくて、きっと涼しい。
欧州製品ならではの澄やかな水色(国産のものより透明感が高い)が爽やかで、夏らしい一枚になったかなと思います。



※ 養生のかいあって、我が家では大きな被害なく台風は去っていきました。
(昨秋に台風の直撃を受けて庭も私自身もひどいめにあっているので、気が気じゃなかった…)

庭が乾いたら、片付けの始まりです。
やれやれ。



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