わが家の庭は、『雑木(ざつぼく)の庭』。
3本のイロハモミジを中心に、たくさんの株立ちの木が植わる、小さな森のような庭です。
その主役たちが今、日々新しい葉を吹き出しながら、さまざまな花を咲かせています。
前回の『草木編』に続き、今日はそんな『雑木編』をお送りします*
ハナミズキ(白花)
実家側のシンボルツリーです。
昨年はまったくと言っていいほど花がつかず、このまま枯れてしまうのでは…ととても心配しましたが、今年はそれを挽回するかのように、空を真白に染めるほどに咲きました。
2階屋根に届く高木で、通りからも見える場所にあるので、散歩中のかたがたがよく立ち止まって見上げておられます(笑)
わが家の庭と植物は、誰に見せるものでもない、家族のためだけの憩いのものですが、通りがかりのかたが小さく歓声を上げながらご覧になっているのを垣間見ると、そっと嬉しい気持ちになるのもまた、ほんとうのところです*
イロハモミジ
これは、芽吹いてまもなくの写真です。
赤く垂れる房は、すべて花。
ひとつが5ミリ程度のごく小さな花ですが、どうやら蜜が豊富なようで、いろんな種類の蜂がたくさん来ていて羽音がにぎやかです。
(蜂そのものは怖くはないけれど、羽音が迫力満点…)
こちらが今朝撮ったもの。
上ふたつの写真から1週間ほどが経ったいま、終盤を迎えた花のあいだには、早くもタネができています。
庭でいちばん背の高いイロハモミジの向こうでは、ハクサンボクが満開。
ハクサンボク
ずっと『ガマズミ』だと思っていましたが(実際、造園時にハウスメーカーから渡されたリストや設計図にもその名で記されていましたし…)、先日たまたま開いた庭木図鑑で、これは『ハクサンボク』なのだと知りました。
同じ種のよく似た木ではありますが、ガマズミは落葉樹で、ハクサンボクは常緑樹。
…え、全然違うやん! 知らなかった!
間違いが知れてよかったです。
(でも、ずーっとガマズミと呼んでいたから、脳内の置き換えがきちんとできるかな…😅)
唐子ツバキ(品種名不明)
…かと思えば、椿もまだ盛んに咲いていたりして。
脳がバグりそうです。
ハイノキ
おぉ、ハイノキ嬢、久しぶり!
ここ数年、暑すぎる夏が来るたびに弱って、もうダメかと思っていたんだけど…おかえりなさい!
秋に手入れに来てくださった植木屋さんに、「この地にハイノキは無茶やわ~」と笑われましたが(うん、知ってた!)、私はまだ諦めてはいないので、がんばってね。
モッコウバラ(白花・八重)
30年近く前からある木なのですが、蔓(つる)モノ好きだけれど誘引下手な母が育てたがゆえに、とても不思議な絡まり具合となっていて、もう何が何だか(苦笑)
一般的な仕立てかたとは違って、花嫁のベールのようなかたちに固まってしまっているので、遠目から見るとこんな感じに木立性の木のように見えます。
それでも毎年こうしてたくさんの花が咲き、庭じゅうが軽やかに甘い香りでいっぱいになるんですよ*
クレマチス(品種名不明)
直径18~15センチほどの花が咲く、大輪系のクレマチス。
昔からここに育つのでとても大株になっていて、写真の部分から上に伸びる長い蔓は、傍らにあるモミジの木と枝とに絡ませてあります。
クレマチス『タイニーポップ』
ベル型好きの私が選んだ、クレマチス。
くるん♪とカールした花弁が、かわいーい*
今年は、わが家のリビングから見えるフェンスに、誘引してみました。
クレマチス『ハーモニー』
今年の新入りさんです。
蔓モノはもう増やしたくないと言っているのに、母の熱烈なプレゼンにより、半ば諦念をもって納得させられて(苦笑)、また迎えてしまいました…
…いや、でも素敵ね、この花。
シベの色がシックで、この庭に合ってる。
バラ『スイートセレナード』
母のバラです。(…なのに、なぜか管理担当は私)
わが家の今年のバラ開花の、第一号。
(まだ4月も下旬に入ったばかりなのに、もうバラが咲いちゃったよ…)
根頭がん腫に侵されて、数年が経ちます。
新しい枝が出にくいなど、徐々に弱っている実感はありますが、それでもこうして毎年花を見せてくれています。
この花の色とかたちと香りとを、母がとても気に入っているし、幸いなことに鉢植えで、他のバラに感染させてしまう心配も少ないので、最期のときがくるまで大切にするつもりで世話をしています。
*
スイートセレナードの開花をかわきりに、私のバラたちも、例年より2週間も早く咲き出しました。
そのおはなしは、また改めて*