Burning Pavilion Part3

日常のもろもろ

ピンク・フロイド ~驚異

2006-10-09 01:52:06 | 音楽
先週購入した音楽アイテムはほとんどビートルズものでしたが、一緒に買ったピンク・フロイドのDVD「驚異」はその名の通り、驚異でした。

ピンク・フロイドの代表アルバム「狂気」全曲演奏が目玉なのだが、音響と光の洪水のようなステージがとてもバブリー。12年前のライブとは思えない。巨大ブタの風船や、飛行機が会場の後ろから飛んできて客席近くに衝突、爆発する演出。巨大ミラーボールが回る、などスケールがでかすぎて笑える。実際ライブをやる程赤字になるらしい(笑)。

ピンク・フロイドはアメリカ・イギリスではバカ売れアーティストだが、どうも地味な感じがしてこれまで避けていたが、霧の中から厳かに現れてくる城、みたいな雰囲気が気に入っている。エコーや自然音の使い方がとても良い。そのわりにステージがど派手だが。
本編が終わり、アンコールでコンフォタブリー・ナムの重厚なイントロがドォーンと始まるのがすごく笑える。確かこの曲は日本石油のCMソングだったと思う。スケールがでかい、石油だもんな。

キャッチーさで言えば、キング・クリムゾンの「クリムゾンキングの宮殿」の方が上だと思うが、ピンク・フロイドの上品さもまたよく思える歳になったのかも。

それにしても、デヴィッド・ギルモアはギターがうますぎる。クラプトンより好きかもしれない。

クラプトンといえば、札幌ドームのチケット届きました。アリーナゲット!。近頃あたりが良い。アリーナなら盛り上がりもよいだろうし。

ということで、明日はまるまる引っ越し準備。また1週間ほど日記更新なしです。。。



ビートルズの新作

2006-10-09 00:58:39 | ビートルズ
11月13日になんとビートルズの新作がリリースされるらしい
タイトルは「LOVE」。それを言っちゃうと目新しい作品はもう最後、ってことになりそうだ。
もうメンバーが2人しか残っていない時点で新作はもう望めないわけですが。
シルク・ド・ソレイユのサウンドトラックだそうです。

ビートルズの「新作」は90年代以降、幾度かリリースされた。厳密に言うとプロジェクトは93年の赤盤・青盤のCD化から始まったと言える。もっと言えば87年の全世界統一フォーマットによるCD化が原点か。この時にはシングルのみの曲を集めたパストマスターズVol1.2が編集されている。

まずは94年の「ライブアットBBC」。これは当時後期派だった俺にはあまり興味はなかったがかなり話題になり、売れた。
そして95年の未発表曲集「アンソロジー1~3」。
この目玉はなんと言っても2曲の新曲Free As A BirdとReal Loveだろう。ジョン・レノンのデモテープにポール、ジョージ、リンゴが補作し、音を重ねて作った作品。このとき初めてリアルタイムで「新作」を聴くことができた。音源の初解禁はアメリカでの特番ビートルズ・アンソロジー放送後。日本でもテレビでの初放送が初めて聴く機会になるわけだ。まずはFree As A Birdが解禁された。TVの前で固唾を飲んで待ったのを覚えている。もう10年以上前か。むちゃくちゃ重厚な曲だなぁと思った。歴史の重さ、存在のデカさの前には軽く聴けない曲である。
一方Real Loveは88年に公開されたジョンの伝記映画IMAGINEで既に発表されていたのでどんな曲か知っていた。しかし甘かった。別バージョンに伴奏が付いていて全然違う印象に変わっていたのだ。初めて聴いた時、イントロの時点でやられた!と思った。
両方ともビートルズの新曲としてふさわしかった。
ビートルズの新曲はこれにて終わりだった。その時点では残る3人がまだ膨大に残るジョンのテープに音を重ねるのも可能だったし、ポールとジョージによる共作が残る夢だった。
しかし、”Love” Me Doから始まりReal ”Love”で終わると、綺麗な形になってしまったためどんなことをしても蛇足になるのはわかっていた。今となってはジョージもいない

97年、ポールのFlaming Pieにリンゴが参加したのに続き、99年、「イエローサブマリン・ソングトラック」のリリース。なんとリミックス&リマスターだという。耳を疑った。
世界同一規格になった時点でオリジナル盤が聖域になったと思っていたからだ。宣伝文によると曲の印象もかなり変わっているらしい。しかし、アンソロジーを聴いて、なんで没テイク集の方が音が良いんだろう?(87年のCD化時点からマスタリング技術が向上したため)と常に思っていたため、意外とすんなり受け入れられた。つい最近録った音に聞こえたのは驚きであり発見。この作品は発明と呼べる。
ちなみにこの作品に続き、2000年から05年にかけてジョンの全CDもリミックス&リマスターされた。これも驚くほど現代に録られた音に近くなった。

続いて2000年、ベスト盤「1」発表。最新技術でリマスターすればやはりビートルズほど古くてもめちゃくちゃ良い音になった。

2003年、次なる作品はなぜかレット・イット・ビー(ネイキッド)。たくさんのテイクから良い部分を抜き出して編集し直し、ベストな作品を新たに作るというコンセプトは分かるが一体なぜレリピーを?。

しかし、今年、その方法論を全ての曲において実践したアルバムが作られる。しかも複数の曲から断片を抜き出し新たな曲に作り直すというのだ。恐るべし、ビートルズ。
しかもそれをやっているのが今年80才になるプロデューサー、ジョージ・マーティン(とその息子)なのだから更に恐ろしい。
もうなにをやってもビートルズと名の付く作品は全て買います、という俺だが、ここまで新しいものに作り変えてくれるのだから、もう黙ってワクワクして落ち着かない毎日を過ごすしかありません。

95年の新曲もジョージ・マーティンがやってもよかったんじゃないのか?(でもジョンのGrow Old With Meみたく変なオーケストラとか入れそうだからやっぱダメ)。




ジョン・レノンの誕生日 とショーンの新作

2006-10-09 00:37:10 | ビートルズ
今日はジョン・レノンが生きていたら66才の誕生日です。HappyBirthday!。

先週末にショーン・レノンのニューアルバム「Friendly Fire」を購入したわけですが、じわじわくる小品集といった印象は変わらず。でもDead Meat他、非常にメロディが美しい。前作もそうだけど長く聴けるに違いない。ジョン以上に悲しいメロディが多い。ジョンも少年期に母を亡くしているが、ショーンは幼少期に父を亡くしている。
ブライアン・ウィルソンの名作「ペットサウンズ」を山下達郎は「悲しいほど美しい」と評しているが、そういえばショーンはブライアンの大ファンだったな、と思いだした。
今回の新曲群の題材が、「ショーンの恋人を親友が奪っていったこと」だそうだ、なるほど、悲しい曲になるはずだ。あるインタビューによると、その親友は、分かり合えないまま亡くなっていったそうだ。
全曲がサウンドトラックとして使われている短編映画集(PVではない)のDVDが、歌詞が付いてないので内容がよく分からない部分もあるが、また悲しい。

そういや今年もそろそろBCC主催のジョン・レノン・スーパーライブが開催される。年々メンツがしょぼく感じるのは1回目がすごすぎたからか。でも1回目はヨーコが来なかった。ちょうどアメリカで同時多発テロがあったからだ。衛星中継でスクリーンにヨーコが映ったときは感動したなぁ。中継とはいえ生で聴けるヨーコのメッセージ。続くHappy X'masの演奏中ヨーコがスクリーンの向こうで口ずさんだだけでも感動だった。
翌年はステージにヨーコが立ち、アアアアアアアゥゥゥゥゥゥゥォォォォオとお馴染みの奇声を発するパフォーマンスを行った。行きゃぁよかった。