ロイ・オービソンのA Love So Beautiful(89年)という曲の素晴らしさについてはここでも書きましたがもう一度。
7/25に発売されたエッセンシャル・ロイ・オービソンというベスト盤に、廃盤になって久しい、名盤「ミステリ・ガール」から数曲収録された。これで晴れて、You Got It、 A Love So Beautiful、Comedians等がCDで聴けることになった。
A Love So Beautifulはジェフ・リンとオービソンの共作曲ですが、超越した美しさです。歌声とメロディから、めろめろに甘い歌詞かと思ったらシンプルながら悲しい内容。このシンプルさが名曲度を高めています。曲を構成するメロディ各パート全ていい!。雰囲気としてはジョージ・ハリスン作のSomethingのような感じですがよくよく聴いたらこの曲に匹敵するんじゃないか!?と思いました。本気で。
ジェフ・リンがオービソンのために書いた曲はどれも素晴らしいんですが、ジェフ・リン作品の中でトップ3に入る、と私は思う。
実はあまりに歌唱がすごいんでたまにプッと笑ってしまうんですけどね。高校時代に友人mrnが、穴という穴から空気が抜けているような歌い方と言ってたのを毎回思い出してしまいます。
という、80年代最後に放たれた、この凄まじい名曲ですが、CDの解説を見ると荒川静香が五輪で金メダル穫った時の演技で流れていたそうだ。全然気づかなかった。テレビで石田純一が素人とデートした時に流れて思い出したくらいで。この名曲に対して大変申し訳ないと思う。
マイケル・ボルトンがカバーしたらしい。石田純一の時流れていたのはたぶんこっちのバージョンだろう。スタンダード曲としてもっと歌われてもいいと思うんですけどね。
ちなみに、ジェフ・リン関連でELO結成前の伝説のバンド・アイドル・レースのCDまでが再発された。オリジナルアルバムのリイシューとしてはなんと世界初CD化。CD化されてないのがまだあったとは…という意味で驚き。しかもリマスターまでされている。こちらも若気の至り的な無謀なアレンジがすごい。名曲揃いです。無くならないうちに。
という、トラベリング・ウィルベリーズ・コレクション日本盤の発売日に同時発売された作品についての話題でした。各社申し合わせたように出ましたな。さすが、うまい。