1989年2月
ようやくパート2です(笑)。
1989年1月、ポール・マッカートニー・スペシャルというビデオを購入して、最も気に入った、Maybe I'm Amazedが収録されていて、しかも曲がたくさん入っている、Wings Over Americaが私が買ったポール2枚目のアルバムだった。
決め手はビートルズの曲がどのように再演されているか聴きたかったことにある。
確かに再演されたビートルズの曲を聴くのは楽しかった。レディ・マドンナはまさにそのまんまという感じ。しかも貫禄まで加わっている。ところが、ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロードがなにやらおかしい。明らかにビートルズの方が好きだ。これは歌い方が間延びしていることに起因する。なぜかソロのポールはこの後ずーっとこの歌い方だ。イエスタディも聴いてるうちにあれ?と思う。ビートルズの時の歌い方の方が好きなのだ。
今では両方のバージョンに愛着ありますが、当時はこんなもんでした。
それよりも、Wingsのオリジナルナンバーの素晴らしさにやられた。ヴィーナス&マース~ロックショウの強力さ、ピカソの遺言の哀愁。ブルーバードはビートルズの名作に匹敵する、しかもビートルズにないオシャレさがある。磁石屋とチタン男のシャウトの格好良さ。あの娘におせっかいはこっちのピアノ中心のアレンジの方が好きだった。ビウェア・マイ・ラブ、ワインカラーの少女、バンド・オン・ザ・ラン、ハイ・ハイ・ハイの息をつかせない展開はビートルズとはまた違う、ロックバンドの格好良さを感じた。
全編通しての構成が素晴らしい。ポールはこの後、ライブではこの構成を踏襲し続ける。現在まで続くフォーマットはこの時完成されている。曲も踏襲してくれればいいんだけどね。