Burning Pavilion Part3

日常のもろもろ

向井秀徳アコースティック&エレクトリック at 札幌 SUSUKINO810

2006-10-15 00:22:47 | ZAZENBOYS
2006年10月11日、向井秀徳アコースティック&エレクトリックの札幌公演が、私の所属しているバンドのホームグラウンドとも呼べるSUSUKINO810で行われた。

いつも行き慣れている、しかもステージからしか見たことのないライブ会場で向井が出演する。といった特異な会場との関係なので、向井が出ることの現実感がない。

時間が遡るが、会場近辺に行ったら長蛇の列があった。やっぱあのRSRでの圧倒的パフォーマンスを見たら誰でも見に行きたくなるよな~と思った以上の向井人気を感じていると、その列の先はZEPP SAPPOROへ向かっていた。しかもミスチル!ライブハウスでやるんだったけどよりによってバッティングするとは。しかも道路挟んで10mくらいですよ(笑)。まぁ向井とミスチルってファン層かぶらんと思うけどね。

今回の整理番号は26番。過去最小の数字だ。会場に入ると椅子が用意されているのが見えた。この若い番号のお陰で椅子をゲットしたものの、ライブ前半でその意図がわかる。向井が気を回して用意したようだが、全然違う使い方を望んでいたらしい。結局椅子は後ろの人に回し、殆どが床に座ることに・・・。KETSUが痛かった。

アコースティックとエレクトリックセットが1部2部で分かれているのは事前に知っていたが、アコースティックの方が若干曲数が多いので、アコ1時間、エレ40分くらいと踏んでいたが、結局、アコ1時間30分、エレ1時間強とかなり盛りだくさんだったのだ。以前からサービス精神がすごいと思っていたが、今回彼一人となるともてなしがさらに過剰になり最高だ。
RSRは全てエレでやった。今回はエレだが、RSRの時ほどリズムマシーンを使わなかったと思う。

今回は前から2列、2mしか離れていない位置でしかもど真ん中で向井のパフォーマンスを見た。おそらく今までで最短距離。RSRのアコエレの方が近い感じがしたのはなぜだろう。確かKIMOCHIだったと思うが、ステージの前にある柵に足をかけ、床に座っている俺の、真上で、頭上で見つめられ、歌った。もう目の前ですよ。あまり緊張がなかったが、このときばかりは凍りついた。

曲目はナンバガの頃の曲が多いような気がした。おそらくそっちの方が弾き語りで歌える曲が多そうだからな。でもナンバガ時代のライブで聴いたことがあるのはDelayed Brainくらいじゃなかったかな。
そのDelayed Brainはなんと2回やった。ナンバガVerとZAZENver。同じ曲をどんな風にも変形できるからな~彼は。
ZAZENverはアンコールでやったが、呼ばれるままにちゃっかりステージに上がった。沖縄のZAZENライブでのステージになだれ込む客を想像したが結構統制がとれていたと思う。それほど上がらなかった。ソロだったからか。会場が狭いから?。
なんか向井の邪魔しちゃいけないよな、と思ってしまった。アンプの前に立っていたが、そのアンプをいじりに足下にやってくる向井・・・。なんかすごい世界だった。人のライブ終わってステージから降りるってどういうことだ?みたいな。

正味3時間のライブはゆったりしてじっくり聴けるものだった。がっつかなくても大丈夫、みたいなことを始めの方で言っていたが、そんな感じです。いつものZAZENではちょうど良い盛り具合だけど今回はちょっとお腹いっぱい。マニア向けと言えそう。向井が大好きな人にはたまらんでしょう。


思えば、1999年のRSRでナンバーガールを見て以来、メジャーセブンスを使った、テレキャスターを激しく弾けばディストーションを越えると思っていた俺の思想をやってみせてくれた、笑うぎりぎりのかっこよさに惹かれた。

リアルタイムで初めて出たシングルDestructionBabyを聴き、SAPPUKEIを名盤と信じてやまず、人知れずナンバガに狂った2000年。

2001年生まれ育った北海道を離れ、関東へ転勤することになった。知り合いが一人もおらず完全な孤独の中人知れず、初めて東京で見に行ったライブが日比谷野外大音楽堂における「騒やかな群像」。ビル群に挟まれたステージで夕暮れ時間に演奏されたU-REIは一生忘れられない。この頃の俺はまさに行方知れず、姿くらまし状態だった。日曜日の真っ昼間、新宿の人混みにも紛れていた。DVD「騒やかな演奏」で向井が確信犯であり、本物だと実感した。ナンバガの描く風景は東京そのものだ。

バンドとして強化していくナンバガを追いながら、2002年、地元札幌で解散ライブを行うことを知る。北の外れで果てる。格好良すぎる幕切れ。

翌年ZAZENBOYSが結成されるが、法衣を着たレッド・ツェッペリンのキャッチフレーズに心揺さぶらされる。しかし、ここで聴ける初アルバムはナンバガ的空気も孕んでいる。自問自答は新宿の風景だ。この年に札幌に戻ったが、自問自答を聴くといつも新宿へ通っていたときの風景を思い出す。

ZAZENのライブを初めて見たのは札幌である。ちっちゃいライブハウスなので間近で見れる。演奏中の間の取り方まで分かるので緊張感が伝わる。それがたまらない。
今年のRSRでは数万人の前でプレイをする。ZAZENのピークと感じた。ピークはまだこれからなのかも知れないが、これでピークでも文句はないと思った。
しかし翌日、数十人規模の客を前に、RSRの会場の奥の果てで行った向井アコエレが更にグッとくるライブであったことも確かだった。ZAZENとはまた違う雰囲気を味わせてくれた。初めて見たときから7年も経ったのだった。

その向井を目の前で3時間も堪能できる、思い切り贅沢な時間だった。なんとなくサーッと流れていったけれど。今回の自分的ベストはやはり自問自答でした。この曲は簡単に逃れられない。言葉一つ一つが真実だからだ。

今回の日記は長すぎてあんまり読みたくないよな・・・(笑)

曲目はこちら↓

アコースティック
1.Sentimental girl viorent joke
2.Sentimental girl 17 sexualy knowing
3.6本の狂ったハガネの振動
4.NEKO ODORI(アコエレオリジナル曲)
5.CITY(金子マリさんに提供した新曲 シティに生きる女、オレたちを描いた)
6.FUREAI(DADGADチューニングで作ったインストルメンタルの新曲)
7.Behind Blue Eyes (DADGADチューニングでTHE WHOの名曲にトライする)
8.転校生 (ナンバーガールの名曲だ)
9.Tuesday Girl(ナンバーガールの名曲や)
10.感覚的にNG(雨の日の曲 ZAZENでもやっている)
11.Telecaster Summer (夏のおもいでの曲)
12.守ってあげたい(ユーミン先輩の名曲)
13.自問自答

エレクトリック
○ラーメン物語
14.Crazy Days Crazy Feeling
15.Delayed Brain
16.KU~KI(中野駅前の風景を描いた曲)
17.ロックトランスフォームド状態におけるフラッシュバック現象(記憶の中を探る曲)
18.混ざり込んでる俺の唄(アコエレオリジナル曲)
19.KIMOCHI
20.The Days Of NEKOMACHI
21.性的少女
22.Water Front
(encore)
23.Deleyed Brain


アコースティックの前半、機材トラブルと、マイクのセッティング・ミックスを巡り、エンジニアに注文。緊張か焦りか、苛ついていたように感じる。
ナンバガ時代の公式発表曲は6曲。17は狂って候のアコギ版と言えなくもない。ZAZENの公式発表曲は7曲。心なしかメロディアスな曲がやはり多い。
10.11はやはりZAZEN向けではなかったのだろうか。次のアルバムには入らないかな?。

このソロを更に充実させてアルバム製作をしたいと言っていた。ナンバガ時代もDVDで弾き語りをやってはいたがその頃と比べると充実度が上。相当腕前が上がって機が熟したと本人も感じたのだろう。期待。

ちなみにエレクトリック冒頭に20分にわたって語られたラーメン物語に出てきた名店、千寿に本日行って来た。かなりうまい。彩未に相当、狼スープに若干似ていた。しかしチャーシューがとろとろしているところと煮卵が始めから入っているところが違う。丁寧な作りで気に入った。

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