昨夜は友人と東京駅の近くで旧交を温めた。
去年体を壊されて手術もしたということでびっくりするほど痩せられた。最初人違いと思った程だ。
今の仕事の内容も聞いたが、私には無理だと思った。やはりサラリーマン生活は私には向いていない。
改めて30年近く昔、早めにサラリーマンをやめ、個人事業に切り替え、おまけに地方都市に流れ出てよかったと思った。
あのまま東京でサラリーマン生活をしていたら、私もストレスや肉体的な疲労で体がボロボロになっていたかもしれない。
加えて、離婚して最大・最凶のストレス源を断ち切ったの大きい。
友人はちゃんと奥さんとの結婚生活を継続し、お子さん3人も独立して孫も生まれ、その意味では順調な人生だ。
友人と別れた後、錦糸町に戻りホテルの近くでラーメンと餃子を食べたので、ちょっと食べ過ぎ。普段食べる量の2倍はいったな。
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今朝は便意を惹起すべく7時過ぎに軽く15分ほどホテル近辺を散歩した。
晴れて便意をゲットしてトイレの用も済ませたので、これから朝食を取りにホテルを出る。その後は引き続き散歩の足を伸ばしたい。
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母親に会ってきた。もう生きていても仕方ない、とこぼしていた。確かに、身動きできないので、何の楽しみもないのだ。テレビを見るくらいしかない。
ま、私もいずれそうなるだろう。その頃は人手不足で手厚い介護などは望めないかもしれないが。
施設から中野駅までバスで戻り、駅近くのてんやで天丼をいただいた。
安心できる味だ。
中野から東京駅まで移動し、八重洲口側の例の事故現場を見に行った。鉄骨が落下して死者が出た現場だ。
昼食時だが、ゲートは閉じたまま。忙しく作業員が出入する光景は全くなかった。
なにか中で調査でもしているのだろうか。
現場仕切りフェンスの告知を見ると、請負業者は大林組だった。
大林組といえばフーバー・ダムの渓谷にインターステートの橋を架けたことでアメリカで名を上げた優秀なゼネコンだ。人手不足で作業の質が落ちたのだろうか。残念だ。
次に渋谷に移動。山手線の新しいプラットフォームに降りた。
スクランブル交差点はあまり混んでなかった。しかし渋谷の街は外人観光客が目立った。
道玄坂を登っていったが、途中で右折し台湾料理の「麗郷」やスパゲッティの「壁の穴」の前を通った。
私が学生の頃からやっている。もう50年以上潰れることなく営業をしているわけだ。たいしたものだ。
もう少し先に歩くと Taco Bell の店がある。ラテン系の外国人が店の前にたむろっていた。
タコスにも興味があるが、もう昼食は済ませたので残念。最近は必要以上に食べないことにしている。
今から50年近く昔、この路地にパチンコ屋があって、当時学生だった私はそのパチンコ屋で松本清張がパチンコをやっているのを目撃している。左手で玉を繰り出し、右手でレバーを弾く、正統派のパチンコだ。
今の邪道化した自動スイッチで松本清張がパチンコをやっていたら絵にならないだろう。
その路地を抜けて左に曲がり東急本店の方に向かう。
今は工事中だ。
建物全体が幕で覆われているので中の様子は分からないが、何やらものを壊している音が響いた。
そのまま駒場に向けて坂道を登って行く。
坂道の左側が神泉町、右側が松濤町だが、神泉側に立っているマンションがいずれも「松濤」を名前に入れているのが微笑ましい。当然、松濤側のマンションで名前に神泉を冠しているものはない。
その道を突っ切って東大駒場の森に向かう。
裏口が開いていたのでキャンパス内に入った。正確に言うと東口だが。裏口は山手通り側にある。
駒場は世間から忘れ去られたような妙な場所だ。
下北沢や三軒茶屋の様な脚光を浴びることはない。誰も気にしない。誰も来ない。一種のエアポケットだ。
それが心地よい。
50年前よく立ち寄ったコロラドがまだあるかな、と思い、キャンパスを通り抜けて駒場東大前駅の西口に向かう。
まだあった。
コロラドはドトールの創業者が作ったチェーン店だ。戦争未亡人の生活の糧となるように創業者が起業したことはあまり知られていない。
50年前、まさにそんな感じの品のいいご婦人がコーヒーを入れてくれた。
今日はかなり高齢の女性がコーヒーを入れていたが、その方だろうか?だとするとちょっと年が合わない気がするが。
そこでアイスコーヒーをいただいた。
隣のテーブルでは米国人らしき男性二人が歓談していた。大学関係者だろうか。
井の頭線に乗って下北に移動した。
下北は駅回りが劇的に変わってしまい、もう何がどこにあるのか分からない。
iPhoneで地図を見ながら街を歩いた。
ここも外国人が多い。皆さん骨董品とか古着に興味があるようだ。
学生時代、4年間駒場の寮に住み、留年した最後の1年は三鷹台の駅のすぐそばのアパートに住んでいた。
そんなこともあって井の頭線沿線はやはり落ち着く。
下北から小田急線に乗って新宿に移動した。
下北沢の小田急線の駅は地下にあって、さらに地下で2階建て構造になっていてびっくり。
新宿は最近開通した自由通路を是非見たかった。
これがまた広い通路で完全にあの新宿駅をぶち抜いていて感動した。
この貫通は青函トンネルの貫通に匹敵するくらいの経済効果があるのでは?
本当に風通しがよくなって最高だ。
昔の新宿駅の混沌を知っているので、とんでもない難工事だったことが窺い知れる。
一通り東京見物が終わり、錦糸町に戻ってきた。
今回思ったのは、東京は消費がとても盛んだということだ。今、中国は消費が低迷していて北京でも上海でも店舗がガラガラでスカスカだ。今後の両国の経済活動の展開が容易に予想できる。
今後の30年は中国が没落し、日本が再浮上するだろう。
そういう希望を持って残り人生を頑張りたい。とう思った一日でした。