同じキリスト教でもちょっと味わいの違う、東方正教会。御茶ノ水のニコライ堂はよく知られています。荻窪にもニコライ堂の分教会の小さな正教会の聖堂があります。ただ、家からは御茶ノ水とおなじくらい遠いので、たまにその近くの図書館に行くときに通りかかったくらいなものです。ニコライ堂はかえって交通の便がよいのですが、あそこはカトリックと違い、聖堂では立っている時間が長いのが問題であまり行かないまま。
でも東方教会の世界の文化とか伝統ってちょっと面白くて興味をそそられます。そして簡単に触れられるのは生活雑貨とか食生活、お料理ですね。そんなわけでロシア料理には目が向きます。
先週、映画「地獄でなぜ悪い」を見に新宿バルト9に行き、座席の取れた時間待ちが長かったので、ちょうどお昼時の混雑も一段落したころだし、たまには入ってみようかなと、前から気になっていたロシア料理のマトリョーシカへ。
遥か昔、会社が神保町にあり、親の代からあの辺はよく知っていたのですが、そう、神保町にあったロシア料理の店、バラライカが店を閉めて消えてしまった頃からの神保町は変化が大きくて今では本屋さん以外はもうさっぱりわかりません。
ロシア料理といえばバラライカを思い出すのですがもう無いお店だし、ひさしぶりにこのお店、マトリョーシカに入ってみようかと思ったのでした。
バラライカは結構高級だったので私が入るのは親や上司のようなスポンサーつきのときくらいでしたけど、マトリョーシカは、ランチに気軽に入れます。でも雰囲気はとてもよい。お値段ももちろん手ごろ。
これならバルト9に行くときは時間を見計らってここでランチを食べるのもいいなあと思ったものでした。
味の比較をするのではありませんが、バラライカのビーフストロガノフが濃厚な味わいだった記憶があるので、ロシア料理は濃い味と思い込んでいたのが、マトリョーシカの味はなんと、かなりの薄味。スープやサラダは普通ですよ。でもはと麦入りのサラダはよいとして、さまざまな雑穀入りのバターライスは、味が全然感じない、まるで子供のころ、蛋白尿で腎臓を心配され、減塩食を食べさせられていたときのような感じ。
各自で適宜、塩、胡椒を使えばいいのですけど、この味なしの味もひさしぶりなのでそのままいただきました。
なんというか全然しつこくない、(こってり系のお料理も別にあるのですが)ヘルシーなお料理でありました。これにもびっくり!たまにはいいと思います。
日曜日なのでのんびりした話題でおしまい。
※ 忘れていました。追加
10月20日(日) 朝9時半から聖イグナチオ教会の教会祭です。講座、さまざまの国際イベント、国際フードコート、子ども広場など。初めて教会にいらっしゃる方でもキリスト教はわからなくても、食文化やイベントなどを通して日本以外の国々のたくさんのかたがたとのふれあいを感じることと思います。