こんばんは~、マリーで~す。
うちのおばはんはねえ、四谷の昼ミサから帰ってきてからもう4時間近くなるんだけど、なんだか全然何も始めないのよ。なんかさあ、あの人、自分でもこれからなにをどうすればいいのか、よくわからないみたいなの。何をしたいのかもなんだかまとまらないのよね。そりゃそうだわ、年月が経ちすぎて今じゃあの人、おばはんからもうじきおばばになるような年代よ。
足腰が痛い、背中が痛いって言ってるうちに日医大の整形外科で出た診断書じゃ脊柱管狭窄症に脊椎症ってあったけど、あの診断書は衛生病院でどこに消えちゃったんだか、それでも中野の警察病院で撮ったMRIで脊柱管狭窄のほうは確認できたし、現実に腰のばねが全然利かないから朝起きるのだって一苦労よ。
こういう状態で自分から、ああしたい、こうしたいなんて言えるわけないじゃないの。現実に可能なことを考えないと実現できると思えないもんね。
その昔、お父さんが亡くなる前だったか後だったか忘れちゃったけどお金がないから、自分の書いた『スタバトマーテル」ってはなしを売ってお金に代えてほしいってある人に頼んだらそのお金もほんとにお金の必要なうちのおばはんのほうには一銭も来なくて、親類に横取りされちゃったんだわ。あの叔母さんはなぜ叔父さんがうちのおばはんのお父さんとお義母さんを援助していたのか知らないから、自分の家のお金を取り戻したくらいに思ってるんだわ。亡くなった叔父さんにはうちのおばはんの情報が渡っていたから決して損にはなってなかったのにさ。
とにかくみんなうちのおばはんが「武士はくわねど高楊枝」で生きてるのを全然わかってなかったみたい。だから最終的にこのままではいくらなんでも大変だってあの人も法テラスの助けを借りて丸井のキャッシングで借りたお金も全部清算したらすごい過払いだったから胸を張ってきれいさっぱり借金から縁を切って、福祉事務所が払えといってきたお金をあるところまでちゃんと払ってたけど、今は働いてなくて払うとあの人食べていけない状況だからその辺は考えてもらったのよね。
そうなると、とにかくお金がないから、どうしても必要な支払いと食費とたまに映画や外食をする分以外、服も下着も布団も買い換えられない。樋口一葉のぼろぼろの下着じゃないけど、うちのおばはんもひどいものを着たり穿いたりしてて笑わば笑えで生きてるのよ。わかってんのかなあ、上の人達。
これからどうするかの前に、この経済状況、何とかしてくれないと動きようもないんじゃないの?まずはそこからじゃないのかしら。
てことで今日の話はとりあえずおしまい。先に進めるかどうかは状況を見てからみたいよ。ほんじゃまたね。
ちなみにスタバトマーテルは非常に重要な裏話のある物語でした。あの物語のためにさるお方のために祈らないわけに行かないのです。