人類学シリーズの最後です。
神は人を造ったが 人は都市を造った。
(西洋の諺)
本日の天声人語に「圧縮陳列状態」という言葉が載っていた。
イギリスのNational trust 運動をご存じの方も大勢いるでしょうが、その中の記事で、以前読んだ話し。 羊にしても、その他の野性動物にしても、一定スペースのなかに、各、個体が、自然の状態で生存できる数というのはきまっているらしい。牧草の自然な生育のサイクルにあわせて、何もしないでも、羊が健康に生きていける個体数をNational trustでは、目指しているとか。 何年も前に読んだ記事なので、今のイギリスの状態がどうなってるかわかりませんが・・・
このことを人間に適用すると、人口密度は、どの程度が自然に生きられる限度なのかしら?
とにかく、オーバーしてることは間違いない。 かくて、容量オーバーになったところを縦に積み上げて圧縮して生活してるのが、都市の状況。
さらに、いかにエネルギーを使わないで、便利に生活するかを目指し、日夜、「一部の人間」が骨身を削ってる。
Asimoくんは、走れるようになったそうですね。 時速3KMにしても、走る(一瞬、両足を空中に浮かせる)動作を、ロボットにさせられるようになった。 物体認識も、握手もできるそうである。 動きは連続して滑らかにできる。
江戸時代には、よくぞ歯車でここまでと思われるような「からくり人形」が、すでにあった。両国の東京江戸博物館で、見たことがあります。日本人は、昔からロボットに関心があったのかしら?
それはともかく、
「老人Z」のような、介護ロボットはすぐそこにやってきている。ゼロとイチの世界。 そんな世界で、人間であることとは、何なんでしょうね。
夢を見ること、幻想と空想の世界に遊ぶこと、そして、抽象的ないくら考えても結論のでないことを、時間をかけて考える楽しみを失わないこと。
などと、書いておきます。
それらの活動を担う、重い脳を支える身体は、家電製品や機械のおかげで楽になってきたので、今度は、意識して運動しないと、支えられなくなる。→ 過度の栄養摂取で、故障する。→病院にいって、薬をもらい、治療を受ける。
食べながら、運動しないで、やせるサプリメントのようなものはないと、先日発表がありましたよね。
シリーズ終了