小型AT限定二輪免許の話 (004) 「適正検査」
車校(教習所)に通う物質面の準備は整いました.
あとは通うことです.繰り返し通うことです.
おそらくほかの人より多く通うことになるでしょう.実際にそうなりました.
今日は陽気もよく,時間にも余裕があるので駅から歩きます.「徒歩15分」というのですが,25分近く歩きました.同じ車校に通うであろう数人の若い方々に追い越されていきます.自らの老化を感じ,また「若い方に道を譲るべき年齢」であることを自らにいいきかせます.
「適性検査」:これは車校に通う方々に,まず最初に行われるペーパーテストです.ご存じのように4輪,2輪関わらず行うものです.
入港手続き後数日後にその日が設定されました.約20人が教場に集まっていましたが,私の年齢のようなものはいません.40代かなという方が一人いらっしゃいました.しかし4輪2輪合わせての教場では,「自分が教壇に立つべき教授ではないか」というほど年齢差があります.
アクリル板越(ご時世です)の隣の方はどうみても10代.2輪免許の教習手帳をもっておられます.若さに嫉妬します.
試験の内容はここでは省略しますが,とにかく「書ききれない」「時間内に終わらない」ものばかりです.回答用紙回収時に隣の回答用紙をチラと盗み見ますと,その用紙は全部埋まっています.ここでも自らの老化を改めて感じます.
検査結果は実車一時間目にいただきました.4輪免許(中型MT8t限定)を40年運転している私の評価は,
「お前は運転に向いてない」
「お前はとっさの判断ができていない」
「ちゃんと法規を守る気があるのか?」
「落ち着いていれば大丈夫なようだが...」
という内容が丁寧に書かれています.さらに自らの老化を認めろと,外部の圧力がかかってきました.
「落ち着いていれさえすれば...お前も普通の人間じゃ」というのは桂枝雀師匠の落語「宿替え」の主人公松本留五郎さんの様子を表しているものですが,その域になっているようです.
私は二輪免許を取得できるのでしょうか. (できましたよ)