仕事を早退しての教習です.
この時期にしてはめずらしい青空と白い積乱雲.気温も含めて夏の陽気です.しかし教習時間半ばで黒雲がわきおこってきました.ジェットのヘルメットをかぶっている自分にも遠くの雷音が聞こえてくるような気がする,そんな黒雲です.
指導員から「集合所に戻ります」という指示です.私は指導員の二輪車のあとをついていくだけのヒヨコですので,そのまま戻っていきます.ほかのそれぞれのグループも順次,二輪車教習生の集合場所,すなわち二輪車がたくさん置いてある屋根の下に戻ってきます.」
10人ほどの教習生全員が戻ってきたところで激しい夕立が降り始めました.まさに滝のような雨です.60年の人生経験上30分ほどで止む雨だと思われますが,そのころには既定の教習時間は終わっています.指導員があつまって相談しています.教習生はヘルメットとグローブをしたまま待っています.
審判員の協議が終わって審判長の説明があります.違います.前頭筆頭クラスの重量のリード125教習車のわきで,指導員のなかのリーダー格の方が教習生に説明します.後で知ったのですが,この方は数少ない「技能検定員」という卒業検定を行う方なのです.本当にこの方には繰り返し厳しく/なおかつ丁寧に指導いただきました.ありがとうございます.
技能検定員「これから雨合羽をきてもらいます.建物で着替えてください カッパの上からゼッケンをつけてください」
指導員と教習生はまとまって行動しなければならない約束ごとがあります.10人強の教習生がぞろぞろと二輪校舎に戻って着替えます.その間約10分.教習の時間が短くなります.
雨は小やみになってきましたが,傘なしで歩くのはつらい程度の降雨です.指導員「ではまた私のあとをついてきてください」
初めて雨に濡れた走路を走ります.二輪専用コースではなく,「試験のコース」をもう一度走ります.腕時計を見ると,残された時間はわずかです.とにかくS字.雨の中のクランクや坂道を走っていきます.
ふたたび二輪車教習生コースの集合場所に戻ります.どうやら今日の教習はこれで終わりのようです.指導員「では降りてください」 規定に従って後方確認,キーを切る,スタンドをかけて,ハンドルを左に曲げます.
指導員「おつかれさまです.@@@さんは次,二段階の最初のシミュレータですので.ヘルメットはいりません.靴とグローブは同じもので来てください」
...いいの? これで第一段階を終わりにして? 書かなかったのですが「左足を出して止まる」は何とかできるようになっていたのです.松の木にむけての発進は,何回も急発進を繰り返していたのですが,止まるほうは降雨の前に形ができてきていました.
事故を起こさないために停まる.これができているということでしょうか.ポジティブに考えます.
入校時に「22,000円余計に払って」卒業までの日程を組んだことは前述しています.基本的に1日1時間であることも配慮です.
次回の教習から怒涛の8日間が始まります.第二段階と卒業検定の「炎の8日間」です.私の運転免許の条件は「中型車は8t車に限る」のほかに「眼鏡(メガネ)」があります.(だからどうだというのだ)