les 60 ans

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  (60歳を前にして 日々思うこと つれづれに:改題)
 小型AT二輪免許とその周辺の話

小型AT限定二輪免許の話 (018) 「第二段階1時限目(02)」

2022-07-27 21:06:51 | バイク

 

 小型AT二輪教習 第二段階1時間目. シミュレータで街中を走ります.

 教習生3人のうちAT教習は自分ひとりなので,私が最後にのります.50分のあいだに3回乗ります.

 先の2人と同じように,指導員のかたの指示に従います.後ろを確認してまたがり.実際にはないミラーを右手で触るふりをします.また後ろを振り返ってからキーを回します.さらにもう一度振り返ってからエンジンスタートボタンを押します.

 すでに1分は経過しているでしょう.ほかの2人の教習生の貴重な時間を奪っている年寄りがここにい一人います.

 右手でアクセルを回して発進です.右の車線に合流して本線に入ります.

  ......入れません......

 右の車線を走ってきた乗用車に激突しました.前の大きなモニター画面が事故を起こした様子をそのまま示します.

 指導員の方はたいしたものです.しっかりと私が発進したタイミングで乗用車をそばに走らせているのです.何度も後ろを確認したのはなんだったのでしょうか.まさに若い教習生の時間を奪う老害です.「ねえ老害」と昔のことを私に聞いてくれたまえ.

 改めて本線上を走っていきます.信号の交差点,見通しの悪いT字,荷下ろしをしているトラックが道をふさいでいる場所,バスやタクシーのいる4車線市街地.私は40年四輪車を運転していますので,交通状況の判断はできます.しかし,2輪車の視点というのは初めてです.本来なら対向車が行き過ぎるのを待つ場面でも,間をすり抜けていく訓練が必要です.これは勉強になります.四輪を運転していて,2輪車の動き/気持ちを知ることができます.

 4車線の市街地の左側遠くに荷物をもった女性が立っています.先の信号のない交差点の右からタクシーが入ってこようとしています.四輪40年の経験では,まちがいなく右のタクシーはあの女性をお客とみて私の前に割り込んでくるはずです.スピードをゆるめます.

   ... 入ってきません.じっと待っています.ゆっくりとその交差点を通り過ぎると,まさに私の2輪の後ろにタクシーが入ってきて接近してきます.左車線を走っている私には後ろとの車間距離はありません.こちらの速度はゆっくりです.あわててアクセルを回します.

 こういう訓練,シミュレーションができるのですね.それぞれの教習生の経験に応じての場面がプログラムされているのでしょう.HONDAの技術に驚いています.

 このような場面を3回繰り返します.本当に勉強になります.

 時計を見るのも忘れて教習時間が終わろうとしています.指導員「質問などはありますか?」  

 前回同様,最初に話すのジジイです.「私はATなので,ほかのお二人のように曲がるときに体を倒すことはでいないのですが」

 指導員が立ち上がってマシンのわきに立ちます.「ハンドルはこれくらい曲がるんですよ」 指導員がマシンのハンドルを,90度は嘘ですが大きく曲げています.曲がるように出来ているのです.私に度胸/根性/体力がないので曲げることができなかっただけです.これは前回のシミュレータ教習で急カーブを曲がれなかった一因でもあるでしょう.

 今回も掃除道具のお世話にならずに,ハンコをもらいます.

 今日は続けて2時間目の実車教習があります.急いで2輪校舎へ移動です.