窮鼠(きゅうそ)猫を嚙む:追い詰められ,いよいよ命がないというたネズミは,自分の前にいる強く大きな猫に傷を負わせるほどの反抗を示すというものです.命の限りを知った弱いものは捨て身で相手に向かっていく,これは歴史上枚挙にいとまがありません.
一方で「ニワトリも追いかけられて二尺跳び」という言葉もあります.これは昔の家の庭などで,犬か子どもなどに追いかけられて逃げています.普段飛ぶことができないニワトリも,自分の背丈よりも高く跳ぶことがあるのです.とにかくその場をにげるのです.
わたしはどちらなのでしょうか.
ここでわたくしのC校第二段階の教習予定時間を示します.これは入校時に「卒業までの一括予約」というオプションを別料金でつけたものです.
日曜日:シミュレータ2,実車ケーススタディ
火曜日:実車5 (この「5」ってなに?)
金曜日:シミュレータ3, セットの学科
土曜日:第二段階みきわめ
日曜日:卒業検定予定日
これがこの8日間に組まれています.かなり以前に書きましたように,ほぼ1日1時間(実車は必ず1時間)」です.年齢等への配慮であり,「コイツきっと再履修があるだろうから,時間に余裕を」という日程です.ありがたい配慮です.私は十分な時間を持て余しています.「入校から九か月で卒業」という規定は決して絵空事ではありません.
最後の日曜日の「予定」という二文字が現実を見せてくれます.
おなじように前に書きましたが,二輪車教習は「教習の順序」があります.車校の案内では
「AT小型二輪(短縮)」という私の教習順は
第一段階 1.小A初回 2.小Aシ 3.小A1み
第二段階 1.小Aシ2 2.小Aケ 3.小A5
4.小Aシ 5.セット学科 6.小A2み
です.再履修をしなければならない場合,次の予約日時のまえに同じ教習の空き時間を探し出して予約しなければなりません.これは第一段階でも一度経験しています.
私は「炎の八日間」に足を踏み入れています.
シミュレータが終わり本当の戦いの場に向かっていきます.前頭筆頭たるリード125と,私の往く手を阻む多くのパイロンが路面で待っています.プロテクターをつけ,手袋とヘルメットを持ち,教習原簿をわきに挟んで2輪教習コースに入ります.ズボンのポケットには身分証明書たる中型8tMT運転免許証が入っています.
この季節には珍しい青空が私を見下ろしています.