エッセイと虚構と+α

日記やエッセイや小説などをたまに更新しています。随時リニューアルしています。拙文ですが暇つぶしになれば幸いです。

散文小説4

2013-07-29 01:31:14 | 小説
午後3時ガストでフリーター仲間の女性と向かい合っていた。主に酒を飲んだ。ガストを出ると夕日に僕と女性の並んだ影が伸びていた。結局ワイングラスとビール2杯ぐらいと日本酒などを呑み女性はほろ酔いで千鳥足だったから僕は女性の着ていたカーディガンの袖をつかんで転けないように歩いた。
そのあとも何回かデートをした。

自転車でサイクリングをするために部屋をでた。区民会館のすぐ側に自転車を止めた。ドトールの薄い珈琲を飲み干すと隣町であるこの場所の商店街を歩いたが刺激的な店や事柄は何もなかった。怠けていた身体を戻すために、
サイクリングコースを自転車で駆けた。川越街道のいくつもの坂を上ったり下りした。それだけで、爽やかな存在になれるような感じがした。しかし風と同化することは、すごく難しいことだった。その日はよく眠れた。

コンビニのアルバイトで知り合った彼女と品川のビジネスホテルで一泊した。もうはじめてデートしてから1年以上は経過していた。
彼女はいまは専門職についていて、忙しそうだった。僕は変わらずフリーアルバイターをしていた。行為が終わると、ホテルの部屋でTVを見てから同じベッドで眠りについた。その日もよく眠れた。
次の日、僕は古びたアパートで小説まがいのものをテーブルの上で、せっせと書いていた。原稿用紙はそれなりのペースで文字で埋まっていった。銭湯に行ってアパートに戻ると万年床に横になって電気を消した。その日は、あまりよく眠れなかった。