映画食い倒れ。

~映画は人生のデザートです~

個人的覚え書きのため、たまにネタばれありです。

「インディー・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」

2008年05月24日 | 映画~あ~
2008年 アメリカ映画


「Indiana Jones and the Kingdom of Crystal Skull~インディー・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国~」

題名が長すぎて、タイトル部分にすべて入りきらなかったのでこちらに↑。
日本では6月14日からの公開となる『インディー・ジョーンズ』の4作目。アメリカイギリスでは一足お先に今週の木曜日、5月22日より公開です。

この映画の公開前、イギリスでは3週にわたりこれまでの3作品を放送していました。実は私、インディー・ジョーンズ観た事がなくて、このテレビ放映で初めて観たくらい。これまでの作品の感想はまた別に掲載するとして・・・。

はいはい、4作目です。主演やもちろんハリソン・フォードです。そりゃさ、今まで3作品から約20年たっているのだから、年もとりますよ。でもね、それでもインディーはかっこいいの。いや、別に熱烈なファンとかではないんだけど、映画の中のハリソン・フォードはやっぱりかっこいい。髪が真っ白でも、あの帽子が似合ってるんです。

内容はといいますと、大して説明するまでもないいつもの『インディー…』です。クリスタルで出来た頭蓋骨がキーになっているのですが、この頭蓋骨さ・・・なんていうか、“透明プラスチックで出来た頭蓋骨の模型にスーパーのビニール袋を詰め込んだ感じ”なのです。わかってもらえるかしら。ヴィレッジ・ヴァンガードに売ってそうな。まぁ観てもらえれば納得してもらえると思うけど、とにかく「クリスタル」の高級感というか、それがゼロ。大事そうにそれを抱えるハリソン・フォードを観て、「俳優って大変」と思ったくらい。クリスタルとは到底思えないプラスチックを大事そうに抱えて演技するハリソンをちょっと尊敬したわ。

そして敵役のロシア軍隊+女隊長。映画のクレジットにもポスターにも、「ケイト・ブランシェット」の名前があったにもかかわらず、彼女の存在というか彼女が出演していることすら忘れていました。あんなに常に画面上にいたにもかかわらず、彼女に気づかなかったわたし。だって、似非ロシア語訛の英語を話すあのロシア女がケイトだったとは。なんか映画の核になってる人物なんだけど、なんかインパクトとか凄みがなくて「何なんだ、この配役」って思ったほど。『シャーロット・グレイ』のときのケイト・ブランシェットに感じた凄みは、ジョージ・ルーカスに削除されたよう。一緒にいったイギリス人たちは、似非ロシア訛英語を話す彼女の、ところどころで発せられるロンドン・アクセントの英語がなんとも間抜けで面白かったらしい。(私にはわかりませんでしたとも)でもこれは、この間抜け加減がいい方向に作用してたと思うわ。本来わざとらしさ、子供だまし的な感じがこの映画の良さだと思うし。

でも許せないというか気分が悪くなる場面も。特に映画に関係なく、「ちょっとした笑い」のための場面で、ネバダ州で行われている核実験に遭遇したインディーが難を逃れて命拾いする・・・というシーンで、明らかに笑わせようとしているんだけど、これを「笑い」に使うスティーブン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカスの感覚がわかりません。日本人だからこそほかの人たちより過剰にいやだと思ったのは確か何だけど、でもさ、原爆(原爆実験)を大衆映画の笑いにしたらあかんとおもう。

この映画の1作目もナチスドイツが関係する話なんだけどさ。原作がそうだから仕方ないんだけど、小説として話が書かれるのと、映像としてエンターテイメントとしてそれを本に笑いを入れる映画って、私個人としてはやはり受け入れたくない。ブラック・ユーモアでもなんでもなく、ただのかませ犬みたいな使い捨ての笑い。

インディーの相棒は、『トランスフォーマー』の男の子。なぜ彼が大作に、しかも主演なのか私にはさっぱりわからないのだけど、きっとスピルバーグのお気に入りなんだろうなぁ。でも彼がインディーの昔の恋人の息子だったというあたり、親子感がうまく出ていた気がします。

全体的にはどうだったかというと、いつもの『インディー・ジョーンズ』で、子供(特に小学生の男の子)には面白さが詰め込まれた、大好物のような作品なのだと思います。4人で見にいったのですが、私ともう一人(24歳・男性)は3回ほど眠りに落ちかけました。


おすすめ度:☆


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