はぎおの「ツボ」note

興味がかなり偏ったはぎおが「ツボ」にはまったことを、のんびりと、時に激しく?!思いつくまま綴ってます…

「本物志向」と「娯楽作」 。

2024-10-30 08:24:00 | 記録:歴史・時代劇

何度も書いてますが、真田広之さんが好きでして。
アメリカに行かれてからは、あまり作品を見る機会もなくなったのですが・・

 
ご自身がプロデュースした「SHOGUN」がアメリカテレビドラマの最高峰、エミー賞を受賞
 
経験も実力も日本では抜群なのに、それを投げ打ってハリウッドで下積みを重ね、ずっとこだわってきた、日本の伝統を正しく伝える。
その信念を貫いての、この快挙。
嬉しいし、頭が下がる思いです。
 
予算をかければ何でもできる。そんなことを言う人もいるけれど、かつての日本映画界だって、娯楽作も、シリアスなものも、セット、衣装、セリフ…本物志向だった。
あとは、熱意があるかないか。そんな気がして。
 
今年公開の新キャスト版「鬼平犯科帳」もそうだったけど、最近制作される時代劇は「本物志向」なものが多いんです。


素晴らしい。素敵なことだけど、そうなってくると、個人的にはちょっと敷居が高い、と言いますか、見るのにも気合がいる、という感じ。
 
その一方で
 
 
・・・とか。
偶然、同じ時期に視聴したのですが、結構楽しかった。
こういう、肩の凝らない娯楽作も、もっと見たいんだけどなぁ。
 
 

「ホリディ」は、放送時に見られず、ようやく時代劇専門チャンネルで。
主人公より、脇役?が豪華すぎて、もう眼福。
(以下順不同、敬称略)里見浩太朗、高橋英樹、高嶋政伸、内藤剛志、本田博太郎、上川隆也、中村梅雀、小林稔侍、名取裕子、戸田菜穂・・・
時代劇経験豊富なこのメンバーだけで映画できるでしょ。良く集めていただきました!って感じで。
 
ストーリーも、1950年代の長谷川一夫主演「江戸っ子祭」をモチーフに、将軍家光が一心太助の弟子になる、という奇想天外なもの。
見たかったのは、まさにこういうの!
元になった映画も見ましたが、天下の二枚目(死語?)長谷川一夫さんが演じる一心太助が新鮮で。
 
そんでもって、低予算・上映館も数館だった「侍タイムスリッパー」がここへ来て話題に。

海外でも評価されるまでに。で、日本で再評価。
日本人って、いいもの作ってるのに見向きもしないで、海外で褒められると手のひら返し。情けない。
それに、評価してる多くの方が、出演者がわからないって言ってるのが残念至極ですが。
「剣客商売」で脚光を浴び、その後も時代劇や舞台で活躍中の山口馬木也さん主演。冨家ノリマサさんや東映剣会の面々がご出演とのこと。時代劇ファンとしてはぜひとも拝見したい!
 

決して「本物」「大作」でなくても、「ホリデイ」や「侍タイムスリッパー」みたいに、明快な娯楽作がいろんな視点で描かれていけば、時代劇ってもっと復活する気がする。
権力争いなんて今も昔も変わらないし(いや、昔の方が命かかってるからなぁ)、すっかりなくなってしまった「人情噺」を見ると心が癒されるし。
若いイケメンと美しい生活、もしくは心理的にゾッとするばかりのドラマは興味なく。むしろそっちの方がリアリティないし。
ごく普通の老若男女が出てくる、だけど感情豊かなドラマに目が行きがちです。

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