今年は、テレビ放送開始70周年だそうで。
いろいろと特集が組まれていましたが、この番組もその一つ。
テレビ70年記念ドラマ「大河ドラマが生まれた日」 - NHK
日本初長編ドラマ、いわゆる「大河ドラマ」が初めて放送されるまでを描いたドキュメントタッチのドラマ。
なにげなく見始めたのですが、やはりなんでも「初めて」「誕生」のドラマは面白いもので。
ストーリーとしては↓(はぎおの要約ですのであしからず)
畑違いの部署から来た芸能局長が、映画に負けないような新しい長編ドラマの製作を部下に依頼。
全てが初めて。映画よりもテレビは下に見られていた時代。映画界の大スターに決定するも、了承を得られるまで何度も足を運ぶところから始まり、スケジュール調整、トラブル解決、更には、映画界への協力要請・・・難問をなんどもくぐりぬけ、ドラマ放送がスタートする。。。
といった感じ。
昭和はとにかく、「トップの鶴の一声」で大事業がスタートする時代。
ドラマではコミカルに描かれていましたが、実際はもっと手探りで、もっと大変だったと思います。
意見の食い違いは日常茶飯事。ただ、目的は一つ「このドラマを成功させる」。
その情熱は、今の時代にはないものだなぁと。
ドラマの主人公AD役は、生田斗真さん。
やはり演技派ですね。普段、癖のある役が多い気がしますが、情熱的で真っすぐや役もピッタリです。
斗真さんの上司役に阿部サダヲさん。
このお二人で、熱いけれど相当楽しい場面を見せていただきました。
斗真さんの後輩に矢本悠馬さん。彼も最近大活躍ですね。今後、ますますお顔を見ることが増えそうです。
他に、松尾諭さん、林泰文さん、三宅弘城さん、イッセー尾形さん、伊東四朗さん・・・なかなか個性派がそろって、楽しめました。
そして、「親分」と呼ばれた芸能局長に、初の大河ドラマ「花の生涯」に出演した佐田啓二さんのご子息、中井貴一さん。
その佐田さんを演じたのが、中村七之助さん。「花の生涯」の主演を演じた尾上松緑さんは歌舞伎界の大大先輩。
こういうキャスティングをしてくれるのが、NHKのドラマなんですよね。
ドラマができる中で、どうしても、スケジュール調整が難しくなる。
そうしたなかで、同じセットのまま別のシーンを何度も撮影する(演じる方は困惑されてましたけど(そりゃそうですよね))、セットを立て直さず、舞台のように転回させて短時間で別のシーンを撮るなどなど、60年近く前に、すでにこういう「効率的な時間配分」を考えて作っていってたのだなぁと。
やはり、困難なことが起きれば、それを乗り越える知恵が生まれる。
そういう情熱、伝わってきました。
その成功があったからこそ、その後も「大河ドラマ」が続いていくことになった。
そう思うと、なんだか見ている方も感慨深い気持ちになります。
私の大好きな、同じNHKの作品
同様、ものづくりの情熱を描くドラマって、好きです。
こちらまで手に汗握っちゃいます。
2月21日に、ノーカット完全版が放送されるとのこと。
ますます、「大河ドラマ誕生の舞台裏」が見られるのかな?
楽しみです!