今年、ヒットしたドラマの中に
佐藤健主演「天皇の料理番」
がありましたね。
といっても、はぎおはほぼ未見です
はぎおにとっての同名タイトルはどうしても
の作品の印象が強い。
先日、CSで放送されていたので、本当に久しぶりに見ました。
ほんの少し垣間見た、佐藤君のものと比べて、'81の作品ということもあり、セットも昔ながらの簡単なもので、重厚感もそこまでない。
それでも、たくましさと力強さは、全く負けてないように感じました
主演がマチャアキさんということもあって、どこかコメディタッチで、共演者にもさんまさんがいるので、クスッとする場面が随所にあります。
それに、田舎の手の付けられないやんちゃな少年・・・となると佐藤君よりマチャアキさんのぴったりで。
そして、前にも書きましたが、当時新進気鋭のお笑いだった(と思う)さんまさんと、四季退団後、ほぼ初めてのテレビ出演と思われる、愛する鹿賀丈史さんが、友人役で出演。それで印象に残っているのかもしれません。
(さんまさんは意外にまじめな役どころ。当時ギラギラしていた鹿賀さんは、何年か前の「チューボーですよ」で巨匠と共演したとき、パリのホテルで女性を囲んでいた巨匠の姿を見て「やっぱりスターだなぁ」と笑い話のように語ってました)
猪突猛進の性格ゆえ、周りを振り返ることなく出世していく篤造と、次第に料理人に見切りをつけ、波瀾万丈の人生を送る友人たち。この対比がとても興味深く、そして涙がこぼれる。年を重ねて見直すと、なおさら
「人生に正解はない」「人によって幸せの価値は違う」
とつくづく感じます。
そして、今見ると他の出演者も、
壇ふみ、近藤正臣、財津一郎、山口いづみ、平幹二朗、柳生博、田中裕子、志賀勝、穂積隆信、野村昭子、目黒祐樹、セーラ、山田パンダ ・・・(敬称略)
結構バラエティに富んでいて、豪華なんですよね。
出演時間は短いけれど、若くして病死する兄の近藤さんと、パリで篤造が世話になる大使館員の平さん。
すごくインパクトを残します
知的で優しくて病弱・・・今年のドラマで激ヤセした鈴木亮平さんも良かったですが、やっぱりこのイメージには近藤さんかなぁ~
戦争とか震災とかで、誰もが何度もどん底に落ちた時代。
そこから這い上がってくる「活力」は、今見ても感動的です。
佐藤君の番組は、「まったくリメイクではない」というのが前提だったと聞いています。
確かに「違う番組」として、ぜひ多くの方に見ていただきたいですね。