はぎおの「ツボ」note

興味がかなり偏ったはぎおが「ツボ」にはまったことを、のんびりと、時に激しく?!思いつくまま綴ってます…

三方一両損 。

2021-06-10 07:47:00 | 記録:歴史・時代劇

何度も書いていますが、大岡越前が大好きで。
それも、あまり知識ないですが、いわゆる「大岡政談」、恐らく落語ベースの「人情噺」の回が特にね。「目黒のサンマ」も好きですけど、

 

「三方一両損」

の回が一番大好き

シリーズで毎回出てくる話ので、細かい設定は毎回異なりますが、要するにこんな話↓(Wikipediaより)
左官の金太郎は、三両の金が入った財布を拾い、一緒にあった書付を見て持ち主に返そうとする。財布の持ち主はすぐに大工の吉五郎だとわかるが、江戸っ子である吉五郎はもはや諦めていたものだから金は受け取らないと言い張る。しかし、金太郎もまた江戸っ子であり、是が非でも吉五郎に返すと言って聞かない。互いに大金を押し付け合うという奇妙な争いは、ついに奉行所に持ち込まれ、名高い大岡越前(大岡忠相)が裁くこととなった。
双方の言い分を聞いた越前は、どちらの言い分にも一理あると認める。その上で、自らの1両を加えて4両とし、2両ずつ金太郎と吉五郎に分け与える裁定を下す。金太郎は3両拾ったのに2両しかもらえず1両損、吉五郎は3両落としたのに2両しか返ってこず1両損、そして大岡越前は裁定のため1両失ったので三方一両損として双方を納得させる。
そして場が収まったところで越前の計らいでお膳が出てくる。普段は食べられないご馳走に舌鼓を打つ二人を見て越前は、いかに空腹だと言っても大食いは身体に悪いと注意する。すると、二人は答えた。
「多くは(多かあ、大岡)食わねえ。たった一膳(越前)」


ドラマでは、頑固一徹の忠相の父親と、お節介の同心村上さんが間に入るなど、他人が関わって、話が大きくなったりして、輪をかけて面白い。


でも、この話って、今でも通じるのかしら・・・と、時専チャンネルでの放送を見ながら、ふと思ってしまった。


もちろん、落としたお金を拾って届けることは当たり前。
でも、「落としたものは、もうすでに自分のものではないから受け取れない!」なんて江戸っ子気質の発想、今あります?!

 

長年時代劇を見てきたはぎおは、「いよ!江戸っ子!気風が良いねぇ~」と大向こうをかけたくなるのですが・・・
こんな譲り合いでケンカできた微笑ましい時代、もう二度と来ないんでしょうね。

 

ネットやコロナでギスギスしまくりな昨今、こんなことで笑える、スカッとする「心の余裕」が持てたら、毎日が楽しく生きられるんじゃないかな~と。自戒の念も込めて。


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