始まった当初から、大河ドラマ「どうする家康」の背景に、CGが多用されていることが、ちょっとした物議をかもしているようですが・・・
といっても、あまり見てないので、あんまり言えないのですけど。
時代の流れ、予算の都合・・・これはもう、どうにもできない問題なのでは。
出演者だって、スタッフだって、豪華なセットでお芝居、野外で大規模ロケしたいでしょう、きっと。
民放のドラマだって、圧倒的にロケが減って、スタジオ収録が増えたじゃないですか。
スポンサーはお金出さない、ロケの許可が下りない。そもそも、スペシャル時代劇すらなくなったし。
でも、昭和の50年代くらいまでは、ほとんどスタジオで、しかも背景が「書き割り」、つまり、「絵」だったことが多かったんですよ。いや、絵すらない、白い背景だったこともある。覚えてますか?
いや、NHKの大河は、初期の頃からビデオで撮影されてて、あきらかにちょっと安っぽい「スタジオセット」で戦闘シーン撮ったりしてましたよね。
どう見てもセット、それも、豪華でない。
ドラマも、家庭的なものも多かったし、素朴でね。
なにより、ドラマもフィルム撮影が多く、画質も「高鮮明」ではなかったから、それくらい粗くても、気にならなかった。それより、ストーリーに集中して、背景とか、セットとか、問題ではない。そうそう、ストーリーなのよ。
高画質にお金かけるよりも、かつてのように、フィルム撮影に戻してほしいな。
その方が、重みがある、そんな気がする。
一度豪華なものを見てしまうと、みんな目が肥えるというか、贅沢になるというか・・・
高度成長期からバブル終焉までの「華やかなりし日々」は、もう二度とやってこない。
これから、ドラマ制作も難しくなる。いや、すでにそうなのかもしれない。
ものすごい時間を費やして作られたシーンも、一瞬で終わる。見ている方も、細かい設定とか、セットがどうとか、そこよりも、頭を空っぽにして、内容を、お芝居そのものを楽しむ方が、気楽だと思うのだけど。