原作は…kindleで読んでる最中)
ストーリーはこちら↓
舞台は瀬戸内海に面した広島県備後市(市名は架空の名称)。高度経済成長時代の1962年(昭和37年)、運送会社に勤務する28歳のヤスは愛妻・美佐子との間に息子・アキラが誕生し、生涯最高の喜びに浸っていた。美佐子とともにアキラの成長を見守り、幸せな日々を過ごしていたが、ある日、ヤスが連れて行った仕事場でアキラを庇った美佐子が事故死してしまう。ヤスはその日から幼くして父親に捨てられた悲しみと美佐子を亡くした後悔を乗り越えながら、アキラを不器用ながら真っ直ぐに育てていく。(Wikipediaより)
ちょっと設定も変わり、内野さんの若干オーバー気味エネルギー溢れるお芝居に全部持っていかれる感じで、当時はあまりちゃんと見てなくて。
両方を一挙放送だったので、いい意味で見比べることができて、面白かったです。
まずは、NHK版より(画像はどちらもチャンネルnecoより)
2012年NHK版
広島、高度成長期が舞台。
なので、こちらの方が、原作の雰囲気が強いのかな、という印象。
「ヤス」役の堤さん。「三丁目の夕日」に近いようで、少し雰囲気の違う、エネルギッシュで不器用な、でも情が深い父親像を好演。
「アキラ」は、池松壮亮さん。父親思いでありながら、反発心もある、複雑な息子がナチュラルで。
この作品で、ヤスと並んで印象的だったのが、親友(悪友?)の僧侶、照雲役の古田新太さん。まぁ不良で😁だけどカッコいい。この作品のキーパーソン的な感じが強いです。
ヤスさん自らの生い立ちから来る、父親という存在、あり方への複雑な想い、というのを押し出したアプローチ。
単発ということもあり、かなり端折られていた感があって、そこは少し残念でしたが、全体的に、戦後、高度成長期の熱い、暑苦しい感じが出ていて、汗とホコリという空気感も伝わる印象。淡々として、素朴で、でもギラギラした、素敵な作品でした。
さて、その1年後。TBS日曜劇場の枠で制作されたのがこちら↓
2013年TBS版
先にも書きましたが、まぁ内野さんの熱演というか、鬱陶しいくらいの熱量でのお芝居が強くて(私は内野さん大好きですよ)。でも、不器用だけど、とにかく真っ直ぐ。周りが見えなくなるダメなやつだけど、とにかく一生懸命だから、周りがほっとけない。そんな感じ。だから、視聴者もついつい見てしまう…という可愛いやつ😁
息子アキラ役の佐藤健さんがものすごく「穏やかでいい人」みたいな感じで、同じ作品なのに、清涼感のある、明るい感じ。NHKと対極とは言いませんが、アプローチが全く違う印象。
それにしても、あんなに熱量のあるお芝居ができる人、内野さんと、渡辺謙さんくらいじゃないでしょうか(あくまで、個人的な意見です)
こちらは、親子愛もそうですが、息子の成長、というところをクローズアップしています。連ドラという尺ならでは、息子の結婚まで描かれていて、NHK版を補完できました。
舞台も広島ではなく、現代版にリメイク、という形ですが、情が深くて、熱くて・・・これはこれで、素敵な作品なのです。ただ、「日曜劇場」にありがちな「圧で感動させます!」という作りが・・・皆さんが良いキャラクターだけに、も少し控えめでも十分熱いドラマじゃないかなって。
最後に、今年、阿部寛さんで映画化されました。
こちらは未見ですが、ドラマ2作の主演が、あまりにヤンチャで熱いので、ちょっと堅物な印象の阿部さんがどんなアプローチをされたのか、すごく興味があります。
時代錯誤な展開かもしれないけど、個人的には愛情にあふれていて、素敵な作品だと思います。
せっかくドラマを見たのだから、ぜひ原作も読了したい!(少し読み始めましたが、やはり、ヤスさんと美佐子さんの「生い立ち」が、このストーリーのキモな気がしますね。リメイクするにしても、そこは重要かと…)
今年の夏の、一つの目標になりましたいつか、本の感想も…
酷暑☀️に読むにはかなり熱そうだけど、😅逆に空気感が伝わるような気もする。。