絵じゃないかおじさん

言いたい放題、自由きまま、気楽など・・・
ピカ輪世代です。
(傘;傘;)←かさかさ、しわしわ、よれよれまーくです。

あ@仮想はてな物語 お高校生・ストーリィu   16/16

2021-11-03 06:44:58 | はってさて
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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
         平成の初めの頃。




 * 霧乃さんは一人暮らし


 2月の始めのことだった。
 霧乃さんは困ったような顔をしていた。
 僕には、ぴんと来た。
 顔つきで、悩み事はすぐに伝わるのだ。
 父親がカナダに転勤になるということだった。
 彼女には小学校6年の弟がいる。
 5月には、母親とその弟も、
 商社勤めの父親の元に行くゆくそうである。


 彼女は、日本に居て、
 こちらの大学で学びたいという希望を持っている。
 両親は、二人とも九州の出身なので、
 こちらに親しい知り合いはないという。
 そのため一人で生活しなければ、
 ならなくなりそうだとも言っていた。
 一人暮らしの事を真剣に尋ねられた。


 僕は一人暮らしでは、先輩でもあるので色々と教えて上げた。
 実際こういうものは、
 経験しないと分からない事が多いものである。
 しばらく、彼女の憂欝そうな顔が続いたが、
 1週間もすれば、落ち着いてきたようだった。
 心がまえも出来てきたのだろう。


 4月の中ごろには、彼女の下宿も決まった。
 タバコ屋さんの二階の6畳の部屋を借りることにしたそうだ。
 家賃は2食付きで、3万8千円と言っていた。


 僕は、彼女が一人では寂しいと思ったので、
 術を使うことにした。
 まだ、彼女には、術使いの事は、何も知らせてなかったのだ。


「何かぬいぐるみ持ってる?」
「コアラ持っているけど・・・ それが何か」


「僕、夜の間、コアラの中に入っていてもいい?」
「冗談が好きな人ね。でも、大丈夫よ。
 いつかは、一人で暮らさなければならないんだから、
 1年だけ、早くなっただけのことよ」


「あのね、僕の心、何にでも潜り込めるんだよ。
 コアラに入ってもいい?」
「いいわよ。ありがとう。その気持だけで、嬉しいわ」


 彼女はてんで信用しなかった。
 しかし、彼女の許可が下りたのだ。
 僕は、当分の間、コアラの中に入って、
 彼女についていてあげようと思う。


 彼女のプライバシーを犯すのはいい事ではないかもしれない。
 けれども、一人で置いておくのは心配でもある。
 夜の間、僕がついていてあげよう。
 僕は、まだ霧乃さんの手を握った事もない。


 そのうち二人の仲がすすんでいけば、
 そういう事もありうるだろう。
 僕にとっては、霧乃さんは宝物であるのだ。
 しっかり守ってあげる事にしよう。


 何も事件など、起こらないかもしれないけれど、
 何かが起こってからでは遅いのだ。
 彼女の身近には、僕しか残っていないのだ。
 僕は、彼女にとって、選ばれた人間になりたい。


 コアラに篭もって、出来る限り見守ってあげたい。
 そんなことを思っている最中に、
「坊、女ひとりの部屋に入ることは良くないぞ」


 なつかしいエンオッズ先生の声が、
 どこからともなく、響いてきた。


「先生、お久しぶりです」
「うん、坊も元気のようじゃのう」


「はい。でも、どうして霧乃さんを見守ってあげる事が
 いけないのですか?」
「見守るのはいい。しかし、部屋に入ることがいけないのじゃ」


「何もしません。
 彼女を見えない敵から、守ってやりたいのですが・・」
「それは、過剰防衛というもの。
 それに、坊は性欲の何たるかもわかっていない。
 煩悩の恐ろしさに、出くわしてもいない。


 ワシの大先生である、
 久米のピン仙先生でも、
 赤い腰まきをチラチラさせていた、
 田植えオナゴに、目が眩んだのじゃ。
 ワシが、足元にも及ばぬと、
 尊敬していた大仙人でさえも、
 オナゴに惑わされて、悟りを失ったのだ。


 オナゴの本性は、この世で、男を堕落させるところにある。
 これは、マヌ法典でも指摘しておるわ。
 渡瀬信之さんが、訳してくれとる。
 ずっと昔からの先人の知恵なのじゃ。
 賢い男は、女に心を許さぬものじゃ。心しておけ」


{何というド石頭。
 独身でいるのが、わかるような気もする。
 いくら先生といえども、霧乃さんのことは譲れない。
 僕は彼女と結婚しようとも思っているのだ。


 もし、それがダメなら、
 一生独身で通そうとも、思っているのだ。
 僕は、真剣なのだ。


 先生は、恋愛もしたことないのではないか。
 それに、女性に対する偏見もはなはだしい}


「こりゃ、何考えとる。筒抜けといったろうが・・愚か者めが」
「先生、霧乃さんは素晴らしい女性です。
 先生が、考えておられるような、女の部類には入りません。
 彼女は、天使なのです。
 水晶のような、心を持った人なのです」


「ワシも昔はそう思ったわ。
 誰もが、女のまやかしに惑うようじゃのう。
 オナゴの無知で、無自覚な水晶のような心こそ、
 現実の垢に、すぐに染まってしまうものじゃ。
 しかし、こういう事は口や文字では伝わらんじゃろ・・・
 お前も身体でつかんでみるか。


 溺れるなよ。
 捉われるなよ。
 では、坊の好きなようにしてみるか。さらばじゃ」


 僕は、ショックだった。
 先生が、言われることなのだから、真実に近いのだろう。
 けれども、霧乃さんは違う。
 彼女だけは、違う。
 霧乃さんは、そんな薄っぺらな女性ではない。


 この世の女が、
 すべて先生の言われるような女であったとしても、
 彼女は、例外なのだ。


 僕は、霧乃さんに夢を抱いている。
 彼女さえよければ、
 一生力を合わせて生きてゆきたいのだ。


 先生が言われる、堕落させるというような、
 ゲスな視点は持ちたくはない。
 それが、例え先人の尊い教えだとしても、
 僕は、そんなものに騙されはしない。



 むしろ、彼女は、
 僕を、上へ上へと引き上げてくれる、女神さまなのだ。



 彼女は、夜空に輝く、
 水をたっぷりたたえた、
 育み溢れる、
 青い青い、この地球そのものなのだ。


おわり

あ@われ思う 060 我思うゆえに我ありリンゴ打つ

2021-10-18 07:02:27 | はってさて

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*  English translation 


    060 我思うゆえに我ありリンゴ打つ



     
        ↓
      (無料のとある英訳)

     Beat us there is apple because I think we

         ↓
      (無料のとある英訳からの和訳戻し)   

       私たちを思うので、私たちを打つリンゴがあります



つづく


あ@今日もまた 059 今日もまた 水素が燃え出して 火達磨に?

2021-10-12 06:11:15 | はってさて



多層構造ぶろぐ→Multilayer structure blog

ピカ輪世代(世に団塊とも)の一断面を目指して。


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*  English translation 


    059 今日もまた 水素が燃え出して 火達磨に?






      
        




        ↓
      (ほんやっ君のとある無料の英訳)

     Hydrogen burns out today for Fireball?
         ↓
      (ほんやっ君のとある無料の和訳戻し)

 Fireballのために水素が今日燃え尽きる?




     この項おわり



ぶつぶつ(2”22”2)・・・・・


あ@仮想はてな物語 放龍テンプル・ストーリィ  46/後51

2021-10-12 06:09:53 | はってさて

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ここは、日本型ゴルフの発祥の地でもあるのです。クラブでなんかで叩くと、怨霊につけ狙われて、私は、サヤカに跨がり6道ループ界を逃げ回るハメに陥るところだったでしょう。これも、センティの智恵のおかげです。サンキュー、センティ。


私は、岡テンプルへと戻りました。むーみぃ姫には、黒髪が戻ったのでしょう。美女が二人艶やかな着物姿の笑顔で待ってくれていました。こいつは、春から、おおハッピーであります。


「オッさん、ゴキオーラさん、どうもありがとう」
むーみぃ姫は、少し涙を浮かべていました。

「いやいや」
ゴキオーラが答えます。


つづく


あ@仮想はてな物語 放龍テンプル・ストーリィ  30/後51

2021-09-26 06:50:12 | はってさて
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真っ赤な炎が吹き上げます。それと同時に、何か黒い固まりが渦をまいて暴れ始めたようでした。チターンは30m、キヨヒメは10数mの長さがあります。私は、サヤカのエンジンをかけ前照燈を点けてやりました。後は、彼女が、空中を飛んで勝手に行動してくれます。私たちには、昼間のような世界を現出させ、第3者には、景色も音も消してしまうようです。これで、どんなに騒いだとしても、第3者には何も分かりはしないでしょうから、思う存分戦えるのであります。


チターンと黒龍とは、互角の空中戦を演じていましたので、キヨヒメは、観戦して様子を見守っているようでした。彼女は、少しは飛べるのですが、長時間飛行は無理です。火炎放射器のような火吹きが、最大の武器です。チターンの戦いぶりは、今日初めて見せてもらいます。空を飛べることは、知っていたのですが、どんな能力があるのか、よく知りません。



つづく