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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
ゴキオーラも一人で暮らしていれば気楽なのに、ゴキOさんに監視される生活に引き戻してやって、いいものだろうか。もしかして、オレはとんでもないお節介しているのかも知れない。だが、ヤツも一人暮しには辟易しているのだから、まあいいか。
夜は暗かった。早苗を抱えこんだ田の水がうっすらと光っていた。家を出て少し走っていると、黒いヘルメットのシールドにアッという間に雨滴がついた。革手袋で雨を拭うとさらに前が見えにくくなったので、ヘルメのシールドを上げて走る。今度は眼鏡が曇ってきた。本当に夜の雨の中は走りづらい。しかし、5分足らずの距離なので苦になるというほどでもなかった。雷丘が黒く浮かび上がる。普段は小さい丘なのだが夜が何となく大きく見せる。サヤカから降りる。もちろん人通りなどない。車も走っては来ない。
つづく
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