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* またしても不敵なメール
クイズ解読の件は、N先生とちうが引き受けてくれたので、
一安心だ。
またしても、Mグループからの不敵な脅迫状が、
「縄通」ネットに届いた。
東吉野で、Mキラリーを苛めたヤカラに、
一人ひとり、ゲリラ戦で脅しをかけてやるから、
楽しみに待っていろという事だった。
Mグループの顔見せ行動でもあるようだ。
何が何でも、8月15日までに、3要求を、
受諾させようという、魂胆なのだろう。
Mの涙作戦に加わった「寄れ寄れ」グループの全員に、
警告メールは届いていた。
今は、ゲリラ戦の時代などではないのに、
時代錯誤も、はなはだしい。
けれども、奴等の逆鱗にふれるような行為を、
仕掛けたのは、私達だし、言い出しっぺは、この私だ。
私は、至って気が弱い方なので、そういう脅しを聞くと、
胃が痛くなってくる。
しかし、単純に脅しに晒されるような、
か細い神経ばかりではない。
来るなら、やってきてみろというような、
居直り部分も、結構あるのだ。
わが家では、私とサヤカとコロが、ゲリラの標的だ。
あっ、そうだ。
もう一匹いた。
わが家の守り神、当年とって、
自称3.5億歳のゴキブリ、ゴキオーラだ。
ゲリラには、誰もが弱い。
襲う方は、隙をついて、仕掛けてくるのだから、
場所も時間も自由に選択出来る。
それに比べて、守勢に立つ側は、全面守備を取る事は、
不可能に近いので、極端に不利な立場に立つ。
数秒の間隙をつかれて、襲われるのだから、
たまったものではない。
方法としては、アンフェアである。
相手が絶対的に強いのなら、
その方法も仕方ないのかもしれないが、
私たちのグループは、そんなに力は、強くはない。
結束力も、もう一つだ。
その不備をつかれて、襲われたら、一たまりもない。
私は、すぐさまゲリラ攻撃に対する、
批判の声明文を送ってやった。
どうせやるのなら、正攻法でやろうではないかとの、
提案も、付け加えておいた。
Mキラリーのテレパシーメール発進基地は、
毎回変わっているようだ。
1回目は、T拘置所の中からだった。
観女センティの調査によるものだ。
2回目は恐山、
今回は、雲仙の普賢岳からだった。
ヤッタールは、Mキラリーの掛けている眼鏡に侵入して、
拘置所内のヤツの心の解読を始めている。
奴は、どうも生き霊術をマスターしたらしい。
魂が身体から、自由に飛び出せるみたいだ。
私たちの苛めが、奴の能力を高めたに違いない。
怒りが、体内で莫大なエネルギーを生み出し、
奴の術の促進剤となったためだろう。
残念ながら、ヤッタールも、すぐに奴に気づかれてしまった。
眼鏡を壁に叩きつけられて割られてしまったのだが、
看守の後片付けが十分でなかったので、
数mmのレンズの破片が、部屋の片隅に残っている。
奴の監視と心の解読は、その小片の中でも可能だ。
しかし、ヤッタールには、身体から離れた生き霊を、
追う力はない。
それにしても、Mグループの構成員が気にかかる。
奴等の組織はどうなっているのだろう。
モンジュジュに、類推してもらったところ、
あの苛め作戦で、苛められた者が加わっているのだろうと、
言うことだった。
新車やビデオの悪霊も、可能性がある。
それから、日頃、奴が可愛がっていた物、
接触を保っていたものも、その対象に入るという。
何人ぐらいの、組織なのだろうか?
メールの発進地から分析すれば、奴の生き霊は、
全国を精力的に飛び回って、悪のグループを、
形成中のようだ。
早く、根元を断ち切らねば、奴等の組織は、
雪ダルマ式に、大きくなってゆくだろう。
厄介な事になってきそうだ。
ふとした私の思いつき、が思わぬ大きな波紋を、
呼び起こしたので、私は、萎縮気味だった。
ゴキブリにでも、変身してこの難局を他の者に任せて、
出来ることなら、高見の見物をしていたい。
ああ、何という、無責任なオッさんの顔。
しかし、それが、私の実体なら、居直るしかないだろう。
つづく
* またしても不敵なメール
クイズ解読の件は、N先生とちうが引き受けてくれたので、
一安心だ。
またしても、Mグループからの不敵な脅迫状が、
「縄通」ネットに届いた。
東吉野で、Mキラリーを苛めたヤカラに、
一人ひとり、ゲリラ戦で脅しをかけてやるから、
楽しみに待っていろという事だった。
Mグループの顔見せ行動でもあるようだ。
何が何でも、8月15日までに、3要求を、
受諾させようという、魂胆なのだろう。
Mの涙作戦に加わった「寄れ寄れ」グループの全員に、
警告メールは届いていた。
今は、ゲリラ戦の時代などではないのに、
時代錯誤も、はなはだしい。
けれども、奴等の逆鱗にふれるような行為を、
仕掛けたのは、私達だし、言い出しっぺは、この私だ。
私は、至って気が弱い方なので、そういう脅しを聞くと、
胃が痛くなってくる。
しかし、単純に脅しに晒されるような、
か細い神経ばかりではない。
来るなら、やってきてみろというような、
居直り部分も、結構あるのだ。
わが家では、私とサヤカとコロが、ゲリラの標的だ。
あっ、そうだ。
もう一匹いた。
わが家の守り神、当年とって、
自称3.5億歳のゴキブリ、ゴキオーラだ。
ゲリラには、誰もが弱い。
襲う方は、隙をついて、仕掛けてくるのだから、
場所も時間も自由に選択出来る。
それに比べて、守勢に立つ側は、全面守備を取る事は、
不可能に近いので、極端に不利な立場に立つ。
数秒の間隙をつかれて、襲われるのだから、
たまったものではない。
方法としては、アンフェアである。
相手が絶対的に強いのなら、
その方法も仕方ないのかもしれないが、
私たちのグループは、そんなに力は、強くはない。
結束力も、もう一つだ。
その不備をつかれて、襲われたら、一たまりもない。
私は、すぐさまゲリラ攻撃に対する、
批判の声明文を送ってやった。
どうせやるのなら、正攻法でやろうではないかとの、
提案も、付け加えておいた。
Mキラリーのテレパシーメール発進基地は、
毎回変わっているようだ。
1回目は、T拘置所の中からだった。
観女センティの調査によるものだ。
2回目は恐山、
今回は、雲仙の普賢岳からだった。
ヤッタールは、Mキラリーの掛けている眼鏡に侵入して、
拘置所内のヤツの心の解読を始めている。
奴は、どうも生き霊術をマスターしたらしい。
魂が身体から、自由に飛び出せるみたいだ。
私たちの苛めが、奴の能力を高めたに違いない。
怒りが、体内で莫大なエネルギーを生み出し、
奴の術の促進剤となったためだろう。
残念ながら、ヤッタールも、すぐに奴に気づかれてしまった。
眼鏡を壁に叩きつけられて割られてしまったのだが、
看守の後片付けが十分でなかったので、
数mmのレンズの破片が、部屋の片隅に残っている。
奴の監視と心の解読は、その小片の中でも可能だ。
しかし、ヤッタールには、身体から離れた生き霊を、
追う力はない。
それにしても、Mグループの構成員が気にかかる。
奴等の組織はどうなっているのだろう。
モンジュジュに、類推してもらったところ、
あの苛め作戦で、苛められた者が加わっているのだろうと、
言うことだった。
新車やビデオの悪霊も、可能性がある。
それから、日頃、奴が可愛がっていた物、
接触を保っていたものも、その対象に入るという。
何人ぐらいの、組織なのだろうか?
メールの発進地から分析すれば、奴の生き霊は、
全国を精力的に飛び回って、悪のグループを、
形成中のようだ。
早く、根元を断ち切らねば、奴等の組織は、
雪ダルマ式に、大きくなってゆくだろう。
厄介な事になってきそうだ。
ふとした私の思いつき、が思わぬ大きな波紋を、
呼び起こしたので、私は、萎縮気味だった。
ゴキブリにでも、変身してこの難局を他の者に任せて、
出来ることなら、高見の見物をしていたい。
ああ、何という、無責任なオッさんの顔。
しかし、それが、私の実体なら、居直るしかないだろう。
つづく
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