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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
<ドン作雑文集より>
平成初めの頃です。
* 芋粥商売(005)
むーみぃ姫も、何とか清姫人形の中に落ち着いたそうだ。後は、ビッグバンダーの支配下にある刻が、何とか解決してくれるだろう。私には、もう一人気になって仕方ない男がいる。そいつは、五位の芋粥オッさん、イモンガーのことだ。
それにしても、ヤツは、私によく似ている。風采はあがらない。足は短い。目じりはさがっていて、頬はこけている。血色が悪く、猫背でもある。まるで鏡を見ているようだ。けれども、似ていない点もある。第一、私には妻のOさんがいるし、赤鼻ではない。
このOさんの存在が、とてつもなく大きいのだ。イモンガーと、私との大きな違いはここにある。Oさん獲得の為の私の努力の数々、イモンガーにぜひとも聞かせてやりたい。が、ここでは主題ではないので、またいつかの機会に譲ろう。
つづく