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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
日高川を蛇となって下る。キヨヒメは元々金槌だ。川などは洗濯で足首をつける以上のことはしたことない。それが、すいすいと泳げるものだから、すっかり有頂天になってしまった。新緑が川面を染めていて爽やかだった。水の冷たさが心地よい。スピードは50km前後。不思議と疲れない。それにしても、観音はんの改造力、大したものだ。キヨヒメは泳ぐ、泳ぐ。ストレスもすっかり取れてしまった。アンジンへの怒りも薄れる。
観音はんから、蛇姿に恐れをなしたアンジンは鐘の中に隠れるだろうと聞かされている鐘の中は、ある温度に達すれば観音はんの修業した世界、Gスペースへワープ出来るトンネルの入口になっているそうだ。そこに追い込む為に観音はんがキヨヒメを一目で身の毛もよだつような姿に変えたのだ。嘘も方便とはいえ、可愛い女の子をそんな姿に変えて観音はんもお人が悪い。
つづく