ナバーラ州の麦畑に咲くアマポーラ Amapola in wheat field in Navarra State
サンチャゴ巡礼路の路傍に咲く花
Wild flowers along the Way of Santiago
サンチャゴ巡礼の旅では、雨の日も風の日も、暑い日も寒い日も、メセタの道も峠を越える道も、毎日毎日歩き続けます。その中で、路傍に咲く花は、巡礼者の疲れを癒してくれます。この記事では、約20件の花を取上げて見ました。
巡礼路は800kmの長い道のりですので、次の通り4つの区間に分けて、その地域で目にした花を掲載いたします。
1.サンジャンからログローニョまで(164km)- ナバーラ州 (2009年5月25-31日)
サンジャンからのピレネーを越えてスペインに入ると、この難所の最高地点レオポエデール峠(標高1430m)があります。その後、ララソアーナまでなだらかな下り道が続きます。ここを過ぎると、標高500m-700mの丘陵を登ったり下ったりしながら、ログローニョに至ります。このルートで、次の様な花々を見かけました。
霧の深いピレネー山脈を越えて、フランス国境からからスペインに入って直後の景色。
パンプローナへ向かう途中で見かけた椿に似た白い花
ペルドン峠への登り道で山麓一面に広がる潅木の黄色の花
エステージャに向かう巡礼道に咲く薄紫の花木
ナバーラ州西端、リオハ州の入口に入る手前の景色
2.ブルゴスからレオンまで(183km) - カスティージャ・イ・レオン州 (1) (2010年4月26日-5月3日)
この区間は、メセタと呼ばれる乾燥した広大な大地を歩くコースです。標高が800-900m程度の平坦な高原がどこまでも続く中に、遥か向こうまで見渡せる長い巡礼道が延びています。毎日毎日同じような景色が続き、変化に乏しいのがこの区間の特徴です。
殺風景なメセタの一角で見つけた白い草花
巡礼路が枝分かれする分岐点、カルサーダ・デル・コトで見かけたライラックのような花木
カルサーダ・デル・コトからトライヤーナの道と呼ばれるローマ時代の廃道に入ったメセタの風景
メセタに点在するリュウゼツ蘭らしき葉の中央部に隠れた白い花の蕾(カルザディージャ・デ・ロス・エルマニロスの付近)
メセタの高原に咲く黄色や白の花々(レオンまで数キロの辺り)
3.レオンからオ・セブレイロまで(165km)- カスティージャ・イ・レオン州 (2) (2010年5月4-9日)
レオンからアストルガまでの約55kmの区間は、メセタの高原(標高が800-900m程度)が続きます。その後は、フォンセバドン峠(1439m)やオ・セブレイロ峠(1330m)などの峠を登ったり下ったりの変化に満ちたコースです。
ムリアス・デ・レチバルトに向かう途中で見かけた紫色の草花の群生
マンハリン-巡礼路の最高地点(1532m)に向けて登る山道で見かけた紫色の可愛らしい野花
エル・アセボ(1145m)からリエゴ・デ・アンブロースに向かう巡礼路の付近に咲く黄色の花々
エルアセーボからリエゴ・デ・アンブロースに向かう巡礼路の谷に咲く野生のラベンダー
エルアセーボからリエゴ・デ・アンブロースに向かう巡礼路の谷を埋める白い花の群生
ガリシア州の入口手前のカスティージャ・イ・レオン州の山道に咲く、エニシダの枝ぶりに似た薄紫の花
4.オ・セブレイロからサンチャゴまで(160km)及びフィニステール -ガリシア州 (2010年5月10-17日)
オ・セブレイロ峠(1330m)を下ると、400m-700mの高低差を上り下りしながら徐々に標高が低くなり、サンチャゴ(標高260m)に至ります。この地域は雨量が多く、みずみずしい緑の木々が多くなります。
さらに、サンチャゴから87km先の半島突端にあるフィニステールの灯台付近の草花もご覧下さい。
ポルトマリーンからポンテ・カンパーニャに向かう途中の菜の花畑
アルスーアに向かう途中の荒れ野に茂る、リュウゼツ蘭らしき野草の白い花
アルスーアから坂道を登る途中で見たフジの花
サンタ・イレーネ付近の野草
フィニステール灯台付近の野菊のような薄黄色の花
フィニステール灯台付近のホタルフクロに似た花
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