王立ブータン僧院
インド仏跡巡礼第2日目 ブッダガヤにて(2)Buddhist Pilgrimage Tour in India: 2nd Day, At Bodhgaya (2)
第2日目、2017年11月3日は、マハーボディ寺院を訪れた後、ブッダガヤ市内に建てられた各国の寺院を巡りました。
1)中華大覚寺(Chinese Temple)
この寺院は、ドマハン・ボッドガヤ・ロードに面していて、マハーボディ寺院から100m程度しか離れていないところにありました。本堂には、似たようなポーズの黄金色の仏陀の像が3体並んでいました。
2)モンゴル寺(Mongolian Temple)
この寺院は、マハーボディ寺院からの帰途、ジャパニーズ・テンプル・ロード Japanese TempleRoadに入って間もなく右に入った路地の中にありました。モンゴルは放牧の民が住む国とのイメージを持っていたので、私はモンゴルにお寺があることを考えたことはありませんでした。従って、好奇心を持ってこの寺院に入りました。
一階には、パオがありました。祭壇は2階にありましたが、極彩色が溢れる雰囲気が印象的でした。
3)王立ブータン僧院 (Royal Bhutanese Monastery)
モンゴル寺から80フィート・スタチュー・ロード 80 feet Statue Roadに出ると、すぐ近くに華やかな色彩で派手な模様の山門がありました。それは、王立ブータン僧院でした(記事冒頭の写真参照)。
この僧院は、ブータンの王様によって、釈尊に対して尊崇の念を示すために建造されたそうです。本堂は、3階建てで左右がシンメトリックの均整がとれた様式でした。敷地内には、僧坊やストゥーパなどもありました。
4)カルマ寺院 (Karma Temple)
王立ブタン僧院の斜め向かいにあるチベットの寺院がありました。山門の屋根が鮮やかな黄金色だったことが印象的でした。この寺院の歴史は浅く、15年ほど前に開設されたそうです。仏像が祀られた祭壇の前の天井には、洋風のシャンデリアが吊り下げているのがモダンなスタイルでした。
5)大乗教印度別院(Daijoukyo Buddha Temple)
この寺院は、名古屋に総本山がある大乗経の別院として建設され、1983年に当時のインド大統領によって落成式が行われています。釈迦堂と書かれたお堂の祭壇には、黄金色の釈迦如来像が祀られていましたが、良く眺めるとお釈迦様のあばら骨が浮き出ていました。
この寺院の隣には、その付属施設として、高さが80フィートの大仏様が立っています。詳しくは、大乗教のウエブサイト、http://www.daijokyo.or.jp/index.htmlをご参照ください。
6)Palyul Namdroling Temple
この寺院は、80フィート・スタチュー・ロードの突き当りを左に曲がった路地にありました。参道の奥に、モスクワのワシリー寺院に見られる玉ねぎ頭の形をしたドームの上に尖塔が聳えているストゥーパの風景に、エキゾチックな印象を受けました。
この寺院の名称は奇異ですが、インド、カルナタカ州マイソールにあるチベット仏教の別院と思われます。
7)佛光山寺院(Fo Guang Shan Temple)
このお寺はPalyul Namdroling Templeの隣にありました。
台湾の高雄に本山がある佛光山の別院と思われます。ここには、印度佛學院Fo Guang Shan Institute of Buddhist Studiesが設置されています。私が訪れたときには、ナップサックを背負った児童が来ていました。
8)印度山日本寺(Indosan Japanese Temple)
この寺院は、私が宿泊していた仏心寺の宿坊のすぐ隣だったですが、訪れたのは最後になりました。寺院の外観も祭壇も、他の国々の寺院に比べて地味な印象ですが、厳かな雰囲気を感じます。
尚、鐘楼があったのは、このお寺だけでした。
この寺院の設立経緯については、公益財団法人国際仏教興隆協会のウエブサイト:http://www.ibba.jp/ に記されています。
建設が完了した説明を抜粋すると、“本堂の完成は1973年、十間四方の純日本寺院建築で、大梵鐘を備えた鐘楼と一緒に落成しました。ブッダガヤではビルマ(ミャンマー)寺、セイロン(スリランカ)寺、中華民国寺、チベット(ゲルク派)寺、タイ寺に次ぐ6番目の外国寺院としての出現でした。”と書かれていました。
ブッダガヤには、前記の他に、ミャンマー、カンボジア、ベトナム、バングラデッシュ、タイ、スリランカ、韓国などの寺院もあり、この街は寺院の国際万国博が常設されているような印象です。
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