*** Plaisir de voyager ***

非日常的な旅で遭遇する色々な体験のお話です。Various enconters in unusual travels.

サンチャゴ巡礼総集編 (風物-2) Pilgrimage to Santiago, Summary (Local sceneries-2)

2012-10-22 | スペイン巡礼 Pilgrimage in Spain
巡礼1日目、オルニージョス・デル・カミーノに向かう巡礼道
Pilgrim road toward Hornillos del Camino on the 1st day from Burgos

風物編-2 カスティージャ・イ・レオン州

  今回は、2010年の巡礼で、ブルゴスからレオンまで歩いた中で、心に残るカスティージャ・イ・レオン州の風景や風物をまとめてみました。

出発地(4月26日) ブルゴスにて

  世界遺産として有名なブルゴス大聖堂は、アルランソン川によって市街と隔てられています。大聖堂側の川沿いにあるエスポロン通りを散策していると、奇妙な枝振りの街路樹が並んでいました。隣接した木の枝と枝が、つながっているのです。後で調べてみると、それはsycamore(プラタナスの一種)を剪定して、葉が伸びてくると緑のトンネルになる様に仕立てられたものでした。


アルランソン河畔の並木道 Tree-lined street along the Arlanzon River in Burgos

  日が暮れ始めた頃、夕空に輪郭線を描くブルゴス大聖堂も、忘れがたい思い出の中に残っています。


ブルゴス大聖堂を背景にした夜景 Burgos Cathedral at night

第1日(4月27日) ブルゴスからオンターナスへ
  さて、いよいよ1010年の巡礼を開始です。

  出発後、最初のラベ・デ・ラス・カルサーダスの村を過ぎると、この地方特有のメセタの景観が姿を見せました。巡礼路の付近は緑の耕地でしたが、遠方の丘は地面がむき出しの不毛な斜面でした。(冒頭の写真参照)

オルニージョス・デル・カミーノ村で昼食休憩後、オンターナスを目指しましたが、同じ様な光景が続きました。

  オンターナス村は、5分も歩くと村外れに出てしまうような、人口65人程のちっぽけな村でした。


オンターナス村の街路 Main street of Honatanas village

第2日(4月28日) オンターナスからボアディージャ・デル・カミーノへ
  オンターナスを出発して2時間ほど歩くと、カストロヘリス村に到着します。
 
 
丘の上に古城が見えるカストロヘリスの街路 Castrojeriz street overloking old castle on the hilltop

  この村を後にしてさらに2時間ほど歩いてゆくと、ピスエルガ川に差し掛かります。この川は県境となっており、ブルゴス県からパレンシア県に入ります。県境を越えてイテロ・デ・ベガ村を通過し、2時間ほど歩くとボアディージャ・デル・カミーノに到着です。

第3日(4月29日) ボアディージャ・デル・カミーノからカリオン・デ・ロス・コンデスへ
  これまでの巡礼道は、変化の乏しい風景が続くメセタの高原でした。しかし、この日はボアディージャ・デル・カミーノから歩き出すと、すぐにカスティージャ運河が現れ、水辺の風景に心を癒されました。この運河沿いの道は、フローミスタ村まで、約5kmくらい続いていました。


巡礼道に並んで続くカスティージャ運河 Castella Canal along the Santiago way

  カスティージャ運河とお別れすると、メセタを貫く一直線の道が延々と続いていました。

ビジャヤカーサル・デ・シルガに向けて真っ直ぐ伸びる巡礼道
Straight stretch of Pilgrim road toward Villalcazar de Sirga

第4日(4月30日) カリオン・デ・ロス・コンデスからサン・ニコラースへ
  この日も、メセタの高原を一直線に走る道が続きます。昼過ぎに、かってテンプル騎士団が統治していたテラディージョス・デ・テンプラーリオスの村に辿り着きました。この村では、タワーの上で休んでいるコウノトリを見かけました。

 
テラディージョスで見かけたコウノトリ Storks resting on roof in Terradellos de los Templarios

その後、サン・ニコラースへ向かう途中で、丘の側面に掘られた炭焼き窯のよう構築物を見かけました。実は、それはワイン貯蔵庫でした。


丘の側面に掘られたワイン貯蔵庫 Hillside cave usd as wine cellar

  この日は、これまで最長の34kmを踏破して、15時頃にサン・ニコラースに到着しました。

第5日(5月1日) サン・ニコラースからエル・ブルゴ・ラネーロへ 
  ブルゴスから数えて5日目ですが、相変わらず巡礼道はメセタの直線道路です。別にアップダウンはないので、体力の消耗は余りありません。でも、殆ど景色の変化はないので、ただひたすら聖地に近くなる事を考えて歩く日々が続きます。

  サン・ニコラースを出発すると、すぐにパレンシア県は終わりとなり、レオン県に入ります。レオン県最初の町は、人間文化の臭いを感じさせる、サアグンの町です。


サアグンのサン・ベニート門 San Benito Arch at Sahagun

  この町のホテルでコーヒー休憩をとった後、再び巡礼の旅を続けました。ここから1時間半ほど歩くと、カルサーダ・デ・コト村に到着しました。

  ここからは、巡礼道は二つのルートに分かれます。私は、ここで出合ったスイス人と共に、古代ローマ時代の古道、トライアーナの道を辿ることにしました。この道の行手には、人気のない荒野が地平線まで広がっていましたので、スリルと不安を感じつつ何とか歩き抜きました。

  
荒野のメセタに残るトライアーナの道 Landscape around Roman road called Via Trajana 

第6日(5月2日) エル・ブルゴ・ラネーロからプエンテ・ビジャレンテへ
  ブルゴスを出発してから既に150kmほどになりますが、依然としてメセタが続いています。しかし、プエンテ・ビジャレンテへ向かう途中で、遠方に雪を抱いたカンタブリア山脈が認められるようになり、変化の兆しが見えて来ました。


遠方にカンタブリア山脈が見える巡礼道 Pilgrim road with distant view of Cantabrian Mountains

第7日(5月3日) プエンテ・ビジャレンテからレオンへ
  レオンまでは12kmで、今回の巡礼では最短距離の行程です。レオンでは、休養を兼ねてゆっくりと観光を楽しむために、この様な計画を立てました。


レオン郊外の巡礼道から市街を望む View of Leon city from outskirts on pilgrim way

  この後、さらにカスティージャ・イ・レオン州の巡礼が続きますが、それは次のブログをお待ち願います。



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