オ・セブレイロ市街地の全景 Bird's eye view of O Cebreiro
巡礼第13日目続き(2010年5月9日) 13th day, Continued (May 9th, 2010)
前回は、カスティージャ・イ・レオン州のペレッヘからガリシア州のオ・セブレイロに向かう行程の中で、州境に到着したところまで記述しました。今回の記事では、ガリシア州内に入りオ・セブレイロに到着するまでの巡礼紀行を記します。
州境を越えて、オ・セブレイロ峠に向かう巡礼道は、依然として登り道が続きます。
オ・セブレイロ峠に向かう巡礼道 Pilgrim Road toward O Cebreiro
約20分ほど登ってゆくと、オ・セブレイロの村落に到着しました。
オ・セブレイロ村落への入口 Entrance to O Cebreiro village
村の中を巡礼道の標識に沿って歩いて行き、15時50分に公営のアルベルゲに到着しました。このアルベルゲに入ると、大部屋の中に80床のベッドが並んでいました。こんなに多数のベッドが並んでいるアルベルゲに泊るのは、初めての経験です。
オ・セブレイロのアルベルゲ Albergue at O Cebreiro
このアルベルゲの巨大な寝室 Large bedroom at this albergue
アルベルゲに着いて真っ先に行なうのは、シャワーを浴びて着替えをし、汗まみれになった衣類を洗濯することです。しかし、この日の夕方になって雨は上がったものの、気温は低く湿度は高いので、洗濯物のロープに干しても全く乾きません。翌朝になっても半乾きだったので、そのままビニル袋に入れて、次の宿まで持って行くことにしました。
さて、洗濯を終えてから、周辺の探訪に出かけました。先ず、この村の一番高い丘の上に登ってみました。丘の上から見た市街地の景色については、冒頭の写真をご覧下さい。
ここから遥か遠方には、雪に覆われた山々が見えました。テレノ山脈でしょうか?又、すぐそばの丘の頂点には、十字架のモニュメントが立っていました。
遠くに見える雪を冠った山々 Snow capped mountains in the distance
丘の最高点に立つ十字架 Cross monument standing at hilltop
丘の上で展望を楽しんだ後、市街地に下りて行きました。市街地と言っても、人口が50人ほどの小さな小さな村落です。街の中に入ると、古風な農家の納屋のような建物がありました。それは、ケルト時代から伝わるこの地方独特のパジョッサ(pallozas)と呼ばれる住居で、茅葺の屋根の下で動物と一緒に暮らしていたそうです。
この地方独特の茅葺屋根の住居 Residence of thatched roof unique to this region
メイン道路の突き当りには、やはり古風な感じのサンタ・マリア・ラ・レアル教会がずっしりと建っていました。この教会はプレロマネスク様式の建築で、9世紀の建造です。巡礼道の中で最も古い教会とのこと。1000年以上の長きに渡り風雪に耐えて来た貴重な遺産です。
サンタ・マリア・ラ・レアル教会 Santa Maria la Real Church
この教会の手前にはお土産店があり、多くの巡礼客で賑わっていました。この店に入ると、ポーランドから来ていたエヴァとマリの二人連れに再会しました。この2階はレストランになっていたので、そこで一緒に夕食を食べることにしました。お互いに巡礼の四方山話やら出身地の話題などで、会話が弾みました。尚、すぐ近くのテーブルには、ハインツとダニーのスイス人コンビが座っており、久し振りの再会を喜び合いました。
教会の手前左側にあるお土産店 Souvenir shop in front of the church
食事を終えてアルベルゲに戻ると、偶然にもハインツのベッドは、私のベッドの上段でした。
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