12月8日(日)矢野顕子さとがえるコンサート2013 〜「エレファントホテル」が全曲帰ってくる〜
~NHKホール~
【共演】MATOKKU(松本淳一/トリ音/久保智美)、大石真理恵(Perc)
【ゲスト】奥田民生
曲目
愛があれば?、ME AND MY SEA OTTER、サヨナラ、街、スタウダマイヤー、ラーメンたべたい、すばらしい日々、PIPOCA、FRIENDS AGAIN、OH DAD、STRING OF PEARLS、夢のヒヨコ、にぎりめしとえりまき、てぃんさぐぬ花
アンコール
リラックマのわたし、ISETAN-TAN-TAN、中央線
今年の矢野顕子さとがえるコンサートは、MATOKKUとの共演、ゲストに奥田民生を迎えて、1994年にリリースされたアルバム「エレファントホテル」を全曲演奏されるということだが、例によって芸能界に疎いボクにとっては、MATOKKU て何者?奥田民生って俳優だっけ、という感じ。しかも矢野顕子ファンを自称していながら「エレファントホテル」ってアルバムは知らなかった、という有り様で、どんなコンサートになるか全く予想できない状態だったが、矢野顕子のライブなら楽しいに決まってる!と、ワクワクして出掛けた。奥さんから、奥田民生は俳優ではなくミュージシャンという情報だけは前もって確かめたが・・・
で、いつもより長めの2時間半は、あっという間に過ぎる楽しく充実したライブだった。今回のコンサートを特徴付けていたのが、共演グループMATOKKU の、テルミンとオンド・マルトノという妙な電子楽器。オンド・マルトノの方はメシアンのトゥーランガリラ交響曲などごく限られた作品で登場するが、この楽器を演奏する人が日本人で原田節のほかに、しかもポップス界にいる、というのは驚き。
テルミンに至っては見るのも聴くのも初めてで、手話のような指先の仕草からメロディーが紡ぎ出される様子は魔法を見ているみたい。どちらの楽器もふわふわと漂うような動きと音色で、これとアッコさんの歌がコラボすると、もともと不思議感のあるアッコサウンドがますますファンタジー溢れた世界に。みんなが即興を交えてやり取りしているようで、イマジネーションがどんどん広がっていった。アッコさんとMATOKKU が作り出すサウンドは、多彩なパーカッションも加わるとシンセサウンドっぽさが増し、更にトロピカルでエスニックな雰囲気の熱気に満たされた。
ゲストの奥田民生は、アルバム「エレファントホテル」にも曲を提供していて、アッコさんとの共演の機会も多いそうだ。しゃべりではかったるそうだけれど、歌になると俄然シャキッとして、ビンビンにテンションの高いボーカルを聴かせた。アッコさんと共演したなかでギターをかき鳴らしながら歌った「ラーメンたべたい」などは、ギターの律儀なコード進行やリズムの乗りで奥田民生カラーが出て、違う曲のようにも聴こえた。
多彩な色や形や動きが駆使されたファンタジックなステージ照明のなか、MATOKKUのフルメンバーとのセッションもあれば、オンド・マルトノやテルミンとのデュオもあり、少しだったけれどもちろんアッコさんの弾き語りもあり、変化とバリエーションに富んだ世界に浸った。
そんなわけで、今年のさとがえるコンサートは、サウンドと照明が特に印象に残ったが、アッコさんの親密に語りかけるピアノも、歌い回し絶妙で瑞々しいボーカルもいつもながら心に響いてきた。
アンコールで紅白の鮮やかなコスチュームに身を包んで最後に演奏した「中央線」での息の長い張りのある声はすごいパワーで迫ってきてトリハダもの。アッコさんはスタミナも恐るべし! ・・・ところで「エレファントホテル」のタイトルナンバーはやったっけ?
~NHKホール~
【共演】MATOKKU(松本淳一/トリ音/久保智美)、大石真理恵(Perc)
【ゲスト】奥田民生
曲目
愛があれば?、ME AND MY SEA OTTER、サヨナラ、街、スタウダマイヤー、ラーメンたべたい、すばらしい日々、PIPOCA、FRIENDS AGAIN、OH DAD、STRING OF PEARLS、夢のヒヨコ、にぎりめしとえりまき、てぃんさぐぬ花
アンコール
リラックマのわたし、ISETAN-TAN-TAN、中央線
今年の矢野顕子さとがえるコンサートは、MATOKKUとの共演、ゲストに奥田民生を迎えて、1994年にリリースされたアルバム「エレファントホテル」を全曲演奏されるということだが、例によって芸能界に疎いボクにとっては、MATOKKU て何者?奥田民生って俳優だっけ、という感じ。しかも矢野顕子ファンを自称していながら「エレファントホテル」ってアルバムは知らなかった、という有り様で、どんなコンサートになるか全く予想できない状態だったが、矢野顕子のライブなら楽しいに決まってる!と、ワクワクして出掛けた。奥さんから、奥田民生は俳優ではなくミュージシャンという情報だけは前もって確かめたが・・・
で、いつもより長めの2時間半は、あっという間に過ぎる楽しく充実したライブだった。今回のコンサートを特徴付けていたのが、共演グループMATOKKU の、テルミンとオンド・マルトノという妙な電子楽器。オンド・マルトノの方はメシアンのトゥーランガリラ交響曲などごく限られた作品で登場するが、この楽器を演奏する人が日本人で原田節のほかに、しかもポップス界にいる、というのは驚き。
テルミンに至っては見るのも聴くのも初めてで、手話のような指先の仕草からメロディーが紡ぎ出される様子は魔法を見ているみたい。どちらの楽器もふわふわと漂うような動きと音色で、これとアッコさんの歌がコラボすると、もともと不思議感のあるアッコサウンドがますますファンタジー溢れた世界に。みんなが即興を交えてやり取りしているようで、イマジネーションがどんどん広がっていった。アッコさんとMATOKKU が作り出すサウンドは、多彩なパーカッションも加わるとシンセサウンドっぽさが増し、更にトロピカルでエスニックな雰囲気の熱気に満たされた。
ゲストの奥田民生は、アルバム「エレファントホテル」にも曲を提供していて、アッコさんとの共演の機会も多いそうだ。しゃべりではかったるそうだけれど、歌になると俄然シャキッとして、ビンビンにテンションの高いボーカルを聴かせた。アッコさんと共演したなかでギターをかき鳴らしながら歌った「ラーメンたべたい」などは、ギターの律儀なコード進行やリズムの乗りで奥田民生カラーが出て、違う曲のようにも聴こえた。
多彩な色や形や動きが駆使されたファンタジックなステージ照明のなか、MATOKKUのフルメンバーとのセッションもあれば、オンド・マルトノやテルミンとのデュオもあり、少しだったけれどもちろんアッコさんの弾き語りもあり、変化とバリエーションに富んだ世界に浸った。
そんなわけで、今年のさとがえるコンサートは、サウンドと照明が特に印象に残ったが、アッコさんの親密に語りかけるピアノも、歌い回し絶妙で瑞々しいボーカルもいつもながら心に響いてきた。
アンコールで紅白の鮮やかなコスチュームに身を包んで最後に演奏した「中央線」での息の長い張りのある声はすごいパワーで迫ってきてトリハダもの。アッコさんはスタミナも恐るべし! ・・・ところで「エレファントホテル」のタイトルナンバーはやったっけ?