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矢野顕子さとがえるコンサート2018

2018年12月14日 | pocknのコンサート感想録2018
12月9日(日)矢野顕子さとがえるコンサート2018
~NHKホール~

【ゲスト】奥田民生、細美武士
【バックバンド】g:佐橋佳幸/b:小原礼/ds:林立夫

曲目
海と少年、自転車でおいで、When We're In Space、バナナが好き、わたしと宇宙とあなた、Smile、PAPER DOLL

横顔、When I Die、やさぐれLOVE♥、フェスティバル、父、湖のふもとでねこと暮らしている、あなたとわたし、ただいまの歌 ~ふたりぼっちで行こうver.~、夕焼けのなかに、津軽海峡・冬景色、ごはんができたよ、ひとつだけ
アンコール
トキオ・アオモリ・ヒロシマドライブ、ラーメンたべたい


12月の恒例、矢野顕子のさとがえるコンサートに夫婦で出かけた。NHKホールは超満員。今回は3階右のせり出し部分の前から2列目なので少しはステージに近い。いつも疑問に思うのは、どうしてポップス系のコンサートって席もブロックも選べないし、こんな大きなホールの座席が、ジーンズ席が別な以外は全て一律料金なんだろう??

去年はゲストもなしで全部あっこさんのピアノの弾き語りだったが、今回はバンドユニットが共演。それに加えて、先ごろリリースされたアルバム「ふたりぼっちで行こう」にゆかりのゲストが2人も登場して、休憩を挟んで2部構成、3時間の盛りだくさんのコンサートだった。

あっこさんは自分のことをトシとかいいながら、高い声だってぜんぜん褪せないし、何曲歌おうが疲れも見せないのはスゴい。あっこさんの夢は宇宙へ行くことなんだって。MCでISSに乗ることを本気で考えてるって言ってたけれど、これは冗談ではない。NHKの「SWITCHインタビュー」で、あっこさんが対談相手に選んだのは宇宙飛行士の油井亀美也さんだったこと、そこで宇宙への思いを熱く語っていたことを思い出した。訓練のために金づちのあっこさんが水泳を習い始め、泳げるようになったというほどの本気度、あっこさんならホントに宇宙に行っちゃうのではと思えてくる。そんな夢やバイタリティーがあっこさんの元気の源で、尽きることなく涌き出る音楽の源なんだろうな。

今夜のコンサートで特におもしろかったのは、後半で2人のゲストを1人ずつ迎えたコーナー。どちらも個性の強さ、濃さ、何かやってやるぞという気合いがハンパじゃない。細美武士さんのことは知らなかったが、一回り以上年下の細美さんがあっこさんと対等にやり合うのは爽快だし、対等に相手をするあっこさんの懐の深さもさすが。2人で合わせた「やさぐれLOVE♥」のハモリがかっこよかったこと!

気心知り尽くした奥田民生氏とは何でもアリのトークで聴衆を引き込み、2人で歌った「フェスティバル」と「父」のノリも抜群だった。
アンコールでは「トキオ・アオモリ・ヒロシマドライブ」で3人揃っての熱唱。これの前の「ひとつだけ」から、最後の「ラーメンたべたい」に向けて、会場は一段とヒートアップ。やっぱり超有名ナンバーが続くと盛り上がる。

今回はバンド付きだったうえにゲストが2人登場したこともあり、あっこさん一人のピアノの弾き語りは「横顔」の1曲だけだった。去年から使っているベヒシュタインのピアノをあっこさんはお気に入りのようで、「スタインウェイみたいに誤魔化しがきかない」と云っていたが、そんな正直なピアノとの自由な対話をもう少し聴きたかった。

けれど、バンドとのコラボは捨てがたいし、バンドメンバーのバックコーラスが入った「When We're In Space」も良かった。ゲストとのデュオは最高のプレゼントだし、それに、歌の間奏でバンドが休んでソロピアノが入ると、魔法がかかったようにそこだけ光が当たってクローズアップされる体験は、逆に弾き語りだけでは気づかない。そんないろいろなことを味わえた2018年さとがえるライブだった。

矢野顕子さとがえるコンサート2017 ~2017.12.10 NHKホール~

♪ブログ管理人の作曲♪
合唱曲「野ばら」(YouTube)
中村雅夫指揮 ベーレンコール
金子みすゞ作詞「さびしいとき」(YouTube)
金子みすゞ作詞「鯨法会」(YouTube)
以上2曲 MS:小泉詠子/Pf:田中梢
「森の詩」~ヴォカリーズ、チェロ、ピアノのためのトリオ~(YouTube)
MS:小泉詠子/Vc:山口徳花/Pf:奥村志緒美

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