facciamo la musica! & Studium in Deutschland

足繁く通う演奏会の感想等でクラシック音楽を追求/面白すぎる台湾/イタリアやドイツの旅日記/「ドイツ留学相談室」併設

「最後の晩餐」見学予約

2006年07月12日 | pocknの気まぐれダイアリー
 2006年7月12日(水)

この夏、家族でヨーロッパ旅行に出かける。ずっと「スイスに行こう」と思っていたのだが、去年の春に行ったイタリア(ナポリ~プロチダ~アマルフィ)がすごくおもしろかったので「せっかくだからついでにイタリアも行っちゃえ!」ということで、ミラノから入ってスイスへ移動することにした。

ミラノと言えば修復して500年前の鮮やかな色彩を取り戻した、ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」は見逃せない。前に観たのはもう17年も昔の修復前の姿だったし。

旅行ガイドによると今は事前予約が必要とか。早めに予約を入れておこう、ということで先週ガイドに載っている番号に電話してみた。何度かお話中だったが3回目ぐらいでつながり、イタリア語の音声案内が流れちょっと緊張。でもその後すぐ英語で案内が繰り返される。
「イタリア語は1番、英語は2番をお選び下さい」
と言っている。「えーい、せっかくイタリア語勉強してるし!」と、よせばいいのに1番を選ぶ。「しばらくお待ちを」なんて流れたあと、ヴィヴァルディの「四季」から「夏」の第3楽章が電話口に流れる。「おーっ、さすがイタリア!」と感動。すると今度はポップス調の音楽に変わる。こちらはイントロぐらいしか聞けずオペレーターが出る。
「プロント ブオンジョルノォ」とたどたどしく「最後の晩餐」の見学予約をしたいと告げると
”Che giorno?”と日にちを聞いてきた。ここまではなかなか順調。希望の日付を告げると
”alle 13 opure alle 15”(13時か15時でどう?)と聞いてきた。ちょっと待て、プランとしては朝一で見学してしまいたい。
「ノン・チェ・アッレ・ノーヴェ・エ・メツォ」(9時半はないですか?)、
返事は”no!”と冷たい。
「じゃあその次の日は?」
やっぱり”no”、
ううむ、まだ大分前なのに相当混んでるんだなあ… 困っていたら
「ちょっと待て、英語のガイド付きでよければ希望日の9時半に空いている」と言ってきた。もちろんイタリア語よりも英語のガイドの方がまだありがたい。
「ヴァ・ベーネ!」とお願いした。

人数と名前を聞かれたあと6桁の予約番号を告げられた。数字を何度か聞き返したら
”Giapponese?”「日本人か?」ときかれ「そうだ」と言ったら、「ヨンー・ニィ…」とこれもかなりたどたどしい日本語で数字を教えてくれる。でもこの方がまだマシ。考えてみたら日本語で言ってくれるってすごいことかも!こちらからはイタリア語で復誦したら
”esatto!”(合ってますよ)と言ってもらえた。ちょっと得意になったが合っていて当たり前、日本語で聞いた数字なわけだから。

「フウ… これで一安心」と思いきや、今度はクレジットカードの番号を聞いてきた。「クレジットカード番号聞かれるなんて知らなかったぞ」まあいいか。ひとつずつ番号を伝えると、今度はメールアドレスを聞いてくる。これも想定外! イタリア語でアルファベットを告げるのは結構アヤシイ。果たしてちゃんと伝わったんだろうか。
「メールをくれるんですか」と聞いたら「そうだ」という。
「当日は予約時刻の20分前に来てくれ」と言われた。あ、そうだ「1人は5歳の子供なんです」と忘れかけたことを付け加えてとりあえず電話を切った。
この間、これだけの会話に10分ぐらいかかった。大汗。。。 

でも国際電話料金は怖くない。事前チャージ方式のカードを使えば、暗証番号を入れて相手の番号を回すとチャージ料金分の国際通話が格安でできる。イタリアだって1分7円程度という安さ。携帯で日本の誰かにかけるよりずっと安い!このチャージ方式のカード、何種類かあるようだが、おれはブラステルのカードを使っている。このカードは絶対オススメ!
ブラステルのHPアドレスはこちら

さて、電話を切ってからはちょくちょくメールのチェックをするが、2日たっても届いていないと思いきや、なんと「迷惑メールホルダー」に入っているではないか。無事に予約OKの知らせ!
「やったぁ!ん?待てよ… 人数4人で45ユーロ?随分高いなあ、、、 あ、5歳の子供の分も入っちまってるんだ。。。」きっとおれの電話での伝えかたが悪かったんだ。「4名プラス子供1名と誤解させてしまったに違いない」と思い、このお知らせメールに事情を説明して「正しい料金を知らせて下さい」と送った。

けれど2日後に来た返事には「EU圏の市民以外は何歳でもチケットが必要」とのこと。EU市民の優遇措置って、他でも聞いたことあるなぁ。ずるいゾ!「最後の晩餐」の修復には日本も貢献してなかったっけ? それに45ユーロは4人では割り切れないじゃないか、、、 でも「まあいいか。」と勝手に納得してしまった。いずれにしてもこれで多分間違いなく修復された「最後の晩餐」を見れる… んだろうなァ…

参考までに「最後の晩餐」の予約電話番号は02-89421146。イタリアの国番号は39。ちなみにイタリアは国番号の後のゼロは省かないので、国際電話識別番号の後に39-02-89421146となる。皆さんも予約はお早めに!

追記:「最期の晩餐」見てきました!

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