11月24日(土)~秋の終わりに~ サロンコンサートⅠ ~日本の歌~
スギタホール
【曲目】
Ⅰ
岡野貞一/紅葉、下総寛一/野菊、弘田龍太郎/叱られて、窪田聡/かあさんの歌、岡野貞一/ふるさと
杉山長谷夫/出船、本居長世/白月、滝廉太郎/秋の月、荒城の月
Ⅱ
高島豊/金子みすゞの詩によせて~雀のかあさん、仔牛、蓮と鶏
八州秀章/さくら貝の歌、小林秀雄/落葉松、多忠亮/宵待草、ラーマ/静かなる歌い手
カールマン/「チャールダッシュの女王」より
【アンコール】
新井満/千の風になって
【演 奏】
S:今泉えりこ/Bar:旭 潔/Pf:赤羽真由美
拙作を積極的に採り上げてくださっているソプラノ歌手の今泉英理子さんが、オペラを中心に活躍するバリトン歌手の旭潔さんとジョイントで行った蕨でのサロンコンサートにうかがった。
街路樹も美しく色づいてきたこの時季にふさわしい秋をテーマにした日本の歌曲を揃えた前半と、デュオや外国の歌などもまじえた後半による2部構成。こじんまりしたアットホームなカフェのスタジオに集まった満員のお客さんたちは、演奏者のトークも入った小品の名曲に耳を傾け、休憩のお茶&ケーキタイムでは初対面の人同士でもなごやかに歓談し、後半ではアンコールの手拍子も起こるなど、とても良い雰囲気のコンサートだった。
今泉さんはステージごとに衣装を替えて、日本の秋の歌、みすゞの歌、そして「チャールダッシュ」でのシルヴァを見事に演出、つやのある声で、詩を深く読み込んで言葉を1つ1つ語るように歌う。
今回は拙作のうち、7月の「新作歌曲の会」で発表された歌曲集からの2曲に加え、今泉さんがみすゞの詩から選んでくださり、今回の演奏会用に曲付けした「蓮と鶏」の3曲を演奏して頂いた。性格の異なる3つの歌を、詩から伝わる心をたっぷりと表現し、緊張感と温かさを併せ持つとても素敵な歌に仕上げて下さった。繊細なピアノ伴奏を付けて下さった赤羽さん共々、拙作をこのように素敵に演奏してくださったことに感謝!
旭さんはオペラ歌手の貫禄と奥の深さを、朗々と密度の濃い歌で聴かせてくれた。「落葉松」や「宵待草」等々、普段おとなしめの歌唱で聴きなれた歌をダイナミックな幅広い表現で歌い、作品の別の、或いは本当の持ち味をも発見し、堪能することができた。太くて輝きのある声で力と、感情の起伏が伝わる技を具えた素晴らしいバリトンだ。
デュオで聴かせてくれた「チャールダッシュ」では歌の巧さに加え、お二人の顔の表情や動きでオペレッタの臨場感を味わい、アンコールでの「千の風」は、3コーラス目で今泉さんのオブリガートが「風」になって、お客さんの心を連れ去って行った。
スギタホール
【曲目】
Ⅰ
岡野貞一/紅葉、下総寛一/野菊、弘田龍太郎/叱られて、窪田聡/かあさんの歌、岡野貞一/ふるさと
杉山長谷夫/出船、本居長世/白月、滝廉太郎/秋の月、荒城の月
Ⅱ
高島豊/金子みすゞの詩によせて~雀のかあさん、仔牛、蓮と鶏
八州秀章/さくら貝の歌、小林秀雄/落葉松、多忠亮/宵待草、ラーマ/静かなる歌い手
カールマン/「チャールダッシュの女王」より
【アンコール】
新井満/千の風になって
【演 奏】
S:今泉えりこ/Bar:旭 潔/Pf:赤羽真由美
拙作を積極的に採り上げてくださっているソプラノ歌手の今泉英理子さんが、オペラを中心に活躍するバリトン歌手の旭潔さんとジョイントで行った蕨でのサロンコンサートにうかがった。
街路樹も美しく色づいてきたこの時季にふさわしい秋をテーマにした日本の歌曲を揃えた前半と、デュオや外国の歌などもまじえた後半による2部構成。こじんまりしたアットホームなカフェのスタジオに集まった満員のお客さんたちは、演奏者のトークも入った小品の名曲に耳を傾け、休憩のお茶&ケーキタイムでは初対面の人同士でもなごやかに歓談し、後半ではアンコールの手拍子も起こるなど、とても良い雰囲気のコンサートだった。
今泉さんはステージごとに衣装を替えて、日本の秋の歌、みすゞの歌、そして「チャールダッシュ」でのシルヴァを見事に演出、つやのある声で、詩を深く読み込んで言葉を1つ1つ語るように歌う。
今回は拙作のうち、7月の「新作歌曲の会」で発表された歌曲集からの2曲に加え、今泉さんがみすゞの詩から選んでくださり、今回の演奏会用に曲付けした「蓮と鶏」の3曲を演奏して頂いた。性格の異なる3つの歌を、詩から伝わる心をたっぷりと表現し、緊張感と温かさを併せ持つとても素敵な歌に仕上げて下さった。繊細なピアノ伴奏を付けて下さった赤羽さん共々、拙作をこのように素敵に演奏してくださったことに感謝!
旭さんはオペラ歌手の貫禄と奥の深さを、朗々と密度の濃い歌で聴かせてくれた。「落葉松」や「宵待草」等々、普段おとなしめの歌唱で聴きなれた歌をダイナミックな幅広い表現で歌い、作品の別の、或いは本当の持ち味をも発見し、堪能することができた。太くて輝きのある声で力と、感情の起伏が伝わる技を具えた素晴らしいバリトンだ。
デュオで聴かせてくれた「チャールダッシュ」では歌の巧さに加え、お二人の顔の表情や動きでオペレッタの臨場感を味わい、アンコールでの「千の風」は、3コーラス目で今泉さんのオブリガートが「風」になって、お客さんの心を連れ去って行った。