facciamo la musica! & Studium in Deutschland

足繁く通う演奏会の感想等でクラシック音楽を追求/面白すぎる台湾/イタリアやドイツの旅日記/「ドイツ留学相談室」併設

晩秋の箱根で紅葉と温泉を味わう

2007年12月01日 | 山&ハイキング

立冬も過ぎた11月22日から23日、家族で区の保養所に宿を取って箱根に出掛けた。

箱根の紅葉は普段も割りと遅めだが、今年は更に遅れたおかげで標高の高いところでもまだまだ紅葉が楽しめた。

過去2回、同じ時季に平日をかませて出かけても車だとひどい渋滞に遭ったので、今回は小田急の2日間有効の箱根フリーパスを使って公共の交通機関を乗り継いで行った。
電車系が大好きな息子はロマンスカーや箱根登山鉄道、ケーブルカーにロープウェイと、乗り物オンパレードの旅に有頂天。そういうpocknも少年時代は大の電車マニアの名残りで結構楽しい。

乗り心地抜群のロマンスカーEXEや、箱根湯本駅から3度のスイッチバックを繰り返しながら急勾配を登って行く登山鉄道なんかにウキウキ気分。

宿は箱根ケーブルカーの終点、早雲山駅のすぐ近く。まずは宿に荷物を置いて更にロープウェイを乗り継いで大涌谷へ。このロープウェイに乗るのは初めてで、噴煙を上げる深い谷の上空を移動するときの谷の眺めは壮観。目を上げれば雪を戴いた富士山の秀麗な姿が… 紅葉の外輪山やその先に佇む芦ノ湖の眺めなど、片時も目を離せない。


~大涌谷~
大涌谷へは車でも行けるが、パノラマを楽しむにはロープウェイに限るということを実感した。ケチ旅行を常とするpocknファミリーの旅では、乗り物乗り放題のフリーパスでもない限り車で行けるところは絶対ロープウェイなんか乗らないので、今回は乗り物を乗り尽くすぞー!


「立入禁止」の柵の中へちょいと入り、地面から吹き出る蒸気に手をかざしてみる。。。
大涌谷では名物の温泉黒卵を購入して、翌日歩いて下りる予定の自然歩道を少しだけ下りて、富士山の眺めが良いところでオニギリやカップラーメンと一緒に黒卵を昼飯のお供にした。

ゆで卵が大好きな息子が、真っ黒な卵に少々ビビッてなかなか食べようとしない…

 「なにごともチャレンジだぁ!!」という父の気合いで一口食べたら「ふつうのたまごだ…」

~芦ノ湖遊覧船~
大涌谷から再びロープウェイに乗って芦ノ湖畔の桃源台へ下る。丁度芦ノ湖の遊覧海賊船が出航するところだったので急いで乗り込む。この船もフリーパスで乗れる。芦ノ湖は何度も来ていて海賊船には乗ってみたいと思っていたが、これに乗るのも初めて。湖の青い水面に山々や岬の紅葉が映えてとてもきれいだ。湖上からの移り行く風景を眺めながらの遊覧航行は楽しくて、冷たい風が吹く甲板で殆どの時間を過ごした。





宿でまず温泉に入ったあとは、ビールにおいしい懐石料理、娯楽室で子供達と輪投げなどに興じたあとはまた温泉 打たせ湯やジャグジー、露天風呂もあってすっかりリラックス… やっぱり箱根の温泉はええ!風呂上りはマッサージチェアーや足ツボ叩き機、腰のツボ叩きなどいろんなマッサージ機を試してみる。区の保養所はみんなタダでできるのがいい。

翌日も晴天。今日は大涌谷から姥子自然探勝歩道を歩いてロープウェイの終点桃源台まで下った。


休日とあって大涌谷は昨日に輪をかけて人がいっぱい。外国人客が多いのは箱根の特徴かな… 中国語や韓国語があちこちで聞こえる。ロープウェイから富士山が見えたとき、同乗してた韓国語をしゃべる人たちが「フジサン」と言っていた。韓国語でも富士山はフジサンなんだなぁ。

中国語を話していた人に英語で道を聞かれた。ちょこっと中国語で返事をしたら、中国語でどんどんしゃべってこられて万事休す… 結局英語の会話になりました。やっぱ英語が万国共通語ってのが悔しい。。。


~大涌谷・姥子自然探勝歩道~
そんな観光客でごった返す大涌谷から一歩自然歩道へ足を踏み入れれば人もまばらで静かで快適な散歩道となる。富士山を眺め、丁度見ごろの紅葉を楽しみながらのなだらかな下りオンリーの自然歩道はとても快適。
途中は紅葉のトンネルやちょっとした渓谷や、お寺の石仏群やらがあったり、何べんかロープウェイの下をくぐったり… 楽しい道が続く。

ハイキングをしている人たちによく会うが、こういうところを歩く人たちは、あの大涌谷の雑踏の人たちとは明らかに違う雰囲気があって、自分達と同種の「人種」を感じてしまう。

そんなコースも終点となり、桃源台に着けばまたそこは観光客がうようよといる。こういう人達は、箱根に来ても人が一杯いるところしか訪れないのだろうか…

~強羅公園~
午後もだいぶ回ったころに、箱根ケーブルカー側にある強羅公園へ行った。ここは箱根フリーパスで乗り物以外でタダになる唯一の施設。大正初期からの古い歴史があり、斜面を利用した西洋式庭園のローズガーデンにはバラもまだきれいに咲いていたり、モミジもたくさんあって紅葉の見ごろを迎えていた。そんな紅葉やバラを眺めながら甘酒をいただいて体を温めた。


この公園にはブーゲンビレア館や熱帯植物館、ハーブ館などトロピカルな温室がいくつもあって熱帯の花々めぐりができる。冷えた体に温室のぬくもりも心地よい。また、紅葉に囲まれた古い茶室「白雲洞茶苑」もあって、そこではお抹茶をいただくこともできる。茶室一体に漂う静寂と霊気は和の趣に満ちている。「洋」と「和」の両方を堪能できる強羅公園にずいぶんと長居した。


預けておいた荷物を取りに早雲山の宿へ戻る。帰り方面の駅は電車を待つ人のすごい行列が出来ていてちょっとうんざり。もう1泊したい気分になるが…

それよりもこの新宿区の保養所「箱根あじさい荘」は、来年の3月いっぱいで閉館されるということを聞いてがっかり。早雲山の頂上の静かな敷地に建つこの宿は安いだけでなく、交通至便で居心地もとても良いのに… もう随分前にやはり毎年利用していた千葉の館山の保養所もなくなってしまったし、高い住民税払わされるばかりで得することはどんどん減ってしまう。ほかの区も同じような状況なのだろうか…

子供達にとても優しく接してくれたフロントの係りの人に見送られて名残りを惜しみつつ宿を後にした。恐らくあじさい荘に泊まることはもうないだろうが、今回の箱根の旅は天気にも恵まれて良い思い出となった。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 小山実稚恵ピアノリサイタル... | トップ | フェルメールの「牛乳を注ぐ女」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

山&ハイキング」カテゴリの最新記事