facciamo la musica! & Studium in Deutschland

足繁く通う演奏会の感想等でクラシック音楽を追求/面白すぎる台湾/イタリアやドイツの旅日記/「ドイツ留学相談室」併設

川合良一指揮 東京理科大学管弦楽団

2006年05月21日 | pocknのコンサート感想録2006
5月21日(日)川合良一指揮 東京理科大学管弦楽団 ~東京理科大学創立125周年記念演奏会~
新宿文化センター

【曲目】
1.ドヴォルザーク/交響詩「真昼の魔女」Op.108
2.モーツァルト/交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー」
3. ドヴォルザーク/交響曲第7番ニ短調Op.70
【アンコール】
ワーグナー/歌劇「ローエングリン」~第3幕への前奏曲

とても久しぶりに理科大オケを聴いた。相変わらずの大人数で、現役だけでこれだけの人数を集められる学生オーケストラが羨ましい。

ドヴォルザークの「真昼の魔女」という交響詩は初めて聴く曲だったが、なかなかインパクトがあった。思い切りの良い劇的な表現や、妖しい雰囲気がよく伝わってきた。バスクラやファゴットやオーボエといった木管ソロ楽器も上手で、楽しむことができた。

モーツァルトの「ハフナー」は、とくに両端楽章が素晴らしかった。若々しく瑞々しい弦はとても伸びやかによく鳴る。明晰で新鮮な表現、躍動するリズム感が華やかな雰囲気を出した。コントラバスの自然にスウィングする低音が音楽の歩みを軽やかに進め、ウキウキした気分にしてくれるのもすごい。トランペットのアタックやホルンの内声のハーモニーなど金管も巧い。第2楽章では弦の音程に難があったが、学生オケがこれほどのモーツァルトを聴かせてくれるのはすごいし、何といってもアマ・プロ関係なくモーツァルトで幸せな気分にさせてもらえれば満足だ。川合先生のイニシアチブと学生の努力を称えたい。ドヴォルザークの7番も聴き応えのある力演だった。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 尾高忠明指揮 紀尾井シンフォ... | トップ | ユベール・スダーン指揮ザル... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

pocknのコンサート感想録2006」カテゴリの最新記事