7月24日(日)時々 近大通信の司書課程で最初に体験した科目終末試験は、去年の7月25日に受けた「図書館概論」だった。あれからちょうど1年が過ぎ、6度目の科目終末試験。受ける科目は、「図書館資料論」1科目。司書課程修了に必要な最後の1科目だ。とうとうここまでこぎ着けた。 前回試験を受けたのが5月29日。ほぼ2ヶ月ある中で、この1科目のレポートを仕上げ、筆記試験の準備をすればいいので比較的ラクだった。だけど、2科目受けたときの半分の労力で済むかというと、そうは行かないのが不思議。やっぱりそれなりにタイヘンだった。 10問の設問は、どれもテキストに殆ど出ていて、まとめるのもそれほどタイヘンではなかった。テキストで足りないと思ったところだけ、他の文献やネット情報に当たったが、ネットに出ているであろう解答案は検索せず、自力で解答案を作り、それを頭に叩き込み、ほぼ万全の準備で試験場の日大通信教育部へ。ここは、1階にラウンジがあるので、早く来てここで勉強できるのがいい。 このラウンジで、スクーリングで苦楽を共にしたYさん(今は結婚してIさん)に久々に会った。「資料組織」の再試験とのこと。「資料組織」はボクも準備がタイヘンだった。前に会ったとき、Hさんと共に「夏に打ち上げをやろう!」と言っていたのがそのまま立ち消えになっていたので、「必ず近いうちに!」と言って、打ち上げのビールを楽しみに、お互い健闘を誓い合った。 ボクは1科目受験だが、2科目受験の教室ものぞいた。なにしろ今日の試験で近大の試験とはオサラバする予定なので、苦楽を共にした人達に挨拶しておきたかった。中を見回すと、よくお話した方(お名前をききそびれた…)を見つけたので声をかけ、お互いに近況報告をした。「今日の試験が最後なので、またどこかで!」と挨拶をして、自分の教室へ戻った。 午後の設題番号は7番。「図書館資料論」の7番の設題は、 「出版物の流通システムについて述べてください。」 今回は何番が出てもOKだったが、その中でも7番は解答案としてまとめ易い問題だった。以下のように解答した。 まず、「著者、編集者、出版者(社)、取次業者(会社)、小売書店、など、様々な人々(業者)が関わっている出版物の流通は、他の商品とは異なる流通システムを有する」と前置きして、「その大きな特徴として、①委託販売制度 と②再販売価格維持制度 がある」、と、それぞれの制度についてテキストに沿って説明した。更に、委託販売制度については、メリットとして ・小売書店は売れ残りのリスクを負わずに仕入れることができる ・多くの出版物が書店で購買者の目に触れ、読者の選択肢が増える の2点を挙げ、デメリットとして、 ・委託販売の返品率が上昇し、出版物のコストにはね返る。 ・委託販売制といっても、返品条件付き買い切り制という実態に近い。 ・返品できない注文品が、書店から委託品と一緒に返品されてしまう。 など、制度の内部崩壊につながる現象が起きていることを挙げた。 また、再販売価格維持制度が独占禁止法の例外事項として実施されている理由として、テキストの説明にあった「小規模小売書店を保護するため」だけでは物足りないな、と、今日、出かける直前に家で見直しをしていたときに気になり、ネットで「再販売価格維持制度」で検索して出てきた説明を元に、 「知的創造物である出版物は、一般の市場原理に乗って、売れる商品だけが店頭に出回るのではなく、できるだけ多くの書籍が、地域の垣根を越えて国内の書店で広く並ぶのが望ましい」という理由をまとめ、これを答案に書いた。出かける直前に解答を補強した番号が出たのはラッキーだった。 それから、テキストに沿って、出版物の流通ルートの種類(正常ルート、政府刊行物ルート、新聞販売店ルート、教科書ルート)について紹介し、近年の現象として、コンビニが雑誌や漫画などの販売を始め、小売書店の売り上げを圧迫していること、生き残りをかけた小売書店が、郊外化、複合化、大型化、チェーン化などを展開していること、書籍宅配サービスなどが始められるなど、これまでの出版物の流通システムが大きな変革を迫られていることを述べた。 テキストにはここまでしか書かれていないが、最後に、最近の状況としてデジタル書籍について触れた。「デジタル書籍が発行数も販売数も急激に伸びてきて、従来の出版物の流通システムは大きく変わろうとしている」と延べ、「出版業界や図書館界では、デジタル媒体による著作物が適正な形で消費者に提供されるよう注意深く見守る必要がある」とまとめた。 この最後の部分は、本当は現在デジタル書籍がどのような流通システムに乗って動いているかをきちんと調べて書ければよかったのだが、テキストには記載されていないことだし、展望程度にまとめておけばいいか、という付け足し程度にしかかけなかった。 表面全部と、裏面に2行ほど書き、見直しをして、終了7分前に退席した。 いずれにしても、これだけ書ければまあダイジョーブっしょ!全12科目のなかでも1,2の出来という自負はあるので、有終の美で「優」ということにしておこう! あーーー、これで司書課程の科目は全部終わった!レポートもまだ返ってきていないが、取り合えず、長かった司書の試験勉強やレポート作成の苦労からひとまず解放された。でも喜ぶのはちゃんと結果が返ってきてからにしよう。結果はこのブログでまた報告します。 学外スクーリング「情報検索演習」(記事一覧) 実践!近大通信・司書課程攻略法 (奮闘!近大通信司書課程メニュー) |
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現在まで,レポートは10本提出,試験は7科目合格しており,まあまあのペースかな,とも思うのですが,ここにきてレポートと試験のつらさに煮詰まっております・・・。今,図書館資料論のテキストにとりくんでおりますが,もう,いや・・,という感じです。
貴方のレポートや試験解答の要旨を拝見して,大変感銘を受けました。いや,素晴らしいです!私にはとても書けないなあ・・・。皆さん,優秀ですよね。ほんと,自分がいやになりますが,がんばりますね・・。とほほ。
私の夫もとても山が好きで,時々私も山歩きを楽しんでいます。美しい紅葉には,本当に心があらわれますね!昔,夫の仕事でウイーンに住んでいたせいもあり,音楽,特にオペラが好きです。ブログ,今後のブログも楽しみにしております☆
レポートと試験の辛さに煮詰まっていらっしゃるとのことですが、その素晴らしいペースにはビックリです。1年で司書取得はまず確実ですね。僕は2年かかりました。。。
1科目取得するたびに自分をホメつつ頑張ってくださいね!同じ近大仲間として応援してますよ。
山登りやオペラもお好きとのこと ウィーンに住んでいたなんて、羨ましいです!
音楽や山の記事にもコメントお待ちしています。
実際に,近大で司書課程を取得された先輩のお言葉はとても励みになります☆
気を取り直してがんばりますね・・。
でも,三科目受験はけっこうつらいですよね!
来週は,夫のリクエストで御正体山という山に行ってきます。私は良く知らないのですが,なんだかしぶ~い山みたいですね・・・。
御正体山は行ったことありませんが、富士山の展望台としても有名ですよね。今年は秋の山にまだ行ってないので、50肩はまだ治っていませんが、僕も山に行こうかな…