2020年8月29日(土)~8月30日(日)
甲武信ヶ岳は東京から比較的近いし、百名山の一座でもあるが、これまで登ったことがなかった。展望がきくのは頂上だけみたいだし何となく地味なイメージがあり、他の山を優先していた。この夏は8月上旬に武尊山に初登頂したがもう一回ぐらい近場でどこかに登りたいと思い、初めて甲武信ヶ岳に行ってみることにした。
いくつかあるコースのうちコロナ禍でも安心のテント泊にしたかったので、重い荷物のことを考えて、東京からは離れているが登るには一番ラクという毛木平から千曲川源流のコースを辿ることにした。
地味なイメージがあった甲武信ヶ岳だが、苔の森に覆われ、至る所で水が沢を流れ落ち、素晴らしい展望にも恵まれ、魅力たっぷりの山であることを実感する山旅となった。
8月29日(土)時々一時
毛木平から千曲川源流をたどって甲武信ヶ岳へ
登山口の毛木平駐車場に着いたのは朝の10時過ぎ。すでに手前の路上にも駐車している車があり、駐車場は満車と思って探したら、運よくトイレの横に丁度1台分のスペースが空いていた。8月最後の週末は、例年より短いはずの夏休みはもう終わっているはずだが、なかなかの人気にちょっとビックリ。
登山届をポストに入れて歩き始めると、林道沿いの斜面にマルバダケブキが群生して咲き誇っていた。
カラマツ林。10月になると黄金色に彩られることだろう。
歩くにつれて植生が変化する。今度はシラカバ林になった。
林道から登山道に入ると、周囲の地面一体が苔に覆われてきた。
千曲川源流から流れたきた水が幾筋もの沢を作っている
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苔と岩と水が織りなすハーモニー♪
登山口から約2時間で「滑滝」にやってきた。コースで唯一名前が付いている滝で看板も立っているが、あまり目立つ滝ではない。岩をなだらかに滑り落ちるところからこの名が付いたのだろう。ここでお昼休憩をとった。
千曲川源流コースには要所に標識が立っていて歩いていて励まされる。
滑滝を過ぎても苔の森はどこまでも続く。苔の種類も多く様々な表情を見せてくれ、水の流れと調和してため息がでるほど美しい。
苔と言えば北八ヶ岳の白駒池周辺が有名で確かにあそこの苔も素晴らしいが、こちらはそれに水の演出が加わるので更に惹かれるものを感じた。
登山道は急登というほどの大変な登りはなく、苔を楽しみながら歩けるのもうれしい。
それにしては甲武信ケ岳の苔が素晴らしいという話は今まで聞いたことがなかったのは不思議だ。
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この天然の苔の庭園の見事さはなかでも抜きん出ていた。
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水はどこで汲んでも最高に美味しくて、持ち運ぶ必要はない。
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滑滝からは苔に見入り、写真を撮りながらのゆっくり歩きで1時間25分。千曲川源流地点に到着した。水は小さな洞穴の奥からこんこんと湧き出ていた。
この小さな泉がやがて島崎藤村らに詠われた千曲川となり、更に信濃川になって日本海に注ぐと思うと感慨深い。
それよりこの水の美味さ!口に含むとキンキンの冷たさのなかに優しい甘みも感じられ、これぞ名水のなかの名水だ。ここで水は満タンに。
苔の森は更に続く。そして源流からはこのコースで一番の急登が続いた。
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30分ほど急な登りが続きミズシからの道と合わさったところから稜線となる。ここで初の遠望が得られた。
ここから甲武信ケ岳山頂まではなだらかな道を20分程度。山頂の周辺は視界が開けていて展望は良さそうだが、曇が多く出ていて大した写真は撮れなかった。しばらく山頂で過ごしてから反対側に15分ほど下った小屋へ。
甲武信小屋は森の中に建つ古い小屋でかなり大きい。広いテラスからは展望も得られる。コロナ禍にもかかわらず小屋もテラスも賑わっていた。テント場は小屋のすぐ下。すでに沢山の先客がいた。指定された場所にテント設営。
日没に間に合うように再び山頂に行ってみた。ガスが出たり晴れたりであまりパッとしないが、コーヒーを沸かし、形を変えてゆく雲を眺めていた。頂上はそこそこの賑わい。ドローンを飛ばしている人もいた。僕がコーヒーを飲んでいる姿が絵になると言って写真を撮った女性がいた。どんな風に撮れたんだろう?
結局夕日は見られず。けれど東の空に月が昇ってくるのが見られた。
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テントに戻りランタンを灯そうと思ったらバッテリーが少なくて異常に暗く、そのうち消えてしまった。。。テントで電池切れだなんて情けない。。ヘッドライトはあるが、これが切れたらもう明かりがなくなってしまうと思うと、急に行動範囲が狭くなってしまった。
暗い中で夕食。食後にテントの中で本でも読もうと思っていたがそれもやめた。
テントの横の地面に太陽光で充電して光るミニランプが立っていたのでそれを寝るまで拝借しました、、、微光だったけど助かりました。
8月30日(日)一時
4時20分に起きた。テントの中もかなり冷え込んだ。温度計を見たら14℃。外はもっと低いはずで、東京の相変わらずの猛暑とは別世界。
まだ暗いのでテントの中でカップ麺を食べてから頂上に向かった。小屋の前のテラスに出ると東の空が赤く染まっていた。天気は良さそう。
甲武信ヶ岳から三宝山~大山を経て下山
刻々と明るさを増す山頂までの道を急ぎ足で登って行くと、頂上手前の岩場でご来光を待っている人達が沢山いた。岩場から富士山が曙の空にくっきりと浮かぶ姿が望めた。これは最高の眺め!
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間もなく迎えた日の出。気温は10℃を下回った。
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陽光が富士山をやわらかく彩ってゆく
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富士山から少し西へ目を移すと、陽光が当たり始めた国師ヶ岳と金峰山、その背後には南アルプスの峰々が望めた。
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更に右側には八ヶ岳連峰
北側に見えるなだらかな山は埼玉県の最高峰、三宝山。標高は2483メートルだから、甲武信ケ岳より8メートル高い。
三宝山と言われてもピンとこないのは、山頂からの展望がないせい?
山頂のすぐ下にゴロゴロと積みあがった岩が見え、地図には「三宝岩」と書かれている。眺めが良さそうなので後で山小屋で訊いたら「登るのは止めといたほうがいい」と言われた。金峰山の五丈岩も結局登れなかった自分の技術を考えたら、やっぱ止めといたほうがよさそう。でも気になる。
太陽は大分昇ってきて富士山や空の色も曙の色は褪せてきた。ご来光を見るために人が集まっていた場所にはまだ沢山の登山者がいる。
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スケッチを2枚描いた
山頂とその周辺で3時間半近く過ごした。コーヒーも飲んだしスケッチもしたし… そろそろ下山。この展望も見納め。富士山に雲がかかってきた。
1張だけ残されたテントを撤収し、下山は再び山頂経由で三宝山~十文字峠のコースを辿り、スタートした毛木平へ戻る。
頂上で中国人のグループに会った。この時期なのでもちろん日本在住の方々。
「日本の山は素晴らしいです!」と、100名山を目指していて、目下70座をクリアしたとのこと。すごーい!集合写真のシャッター押しを頼まれたので、得意の(?)中国語で「イー・アール・サン」と言って撮ってあげた。いつかチベットをトレッキングしたいんだって。チベットか… いいな。
山頂から三宝山へ向かう道は最初の急坂を下ると、なだらかな苔の森に入っていった。この山は全山が苔の森に覆われていると云ってもいい。道沿いにはシャクナゲも多くて、花の時期にはきっとシャクナゲのトンネルがいくつも現れるのだろう。
この苔のオブジェは動物みたい
急登を登り返して三宝山の山頂にやってきた。展望はないが山頂は広くて平らな天然の芝生広場。お昼のアルファ米を戻すあいだ、芝生の上で一休み。気持ちいい。
三宝山からの下り道もずっと苔の森が続く
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朽ちた倒木から新芽が育っている
一旦下りきったところに「尻岩」という巨石がオケツみたいに鎮座していた
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尻岩からは再び急登。下山コースはアップダウンが多い。武信白岩山のピークを巻くように通過すると次は下り。今回の登山路で初めての鎖場が現れた。
鎖場を下りきったところで雨が降ってきた。。大粒の雨がみるみる激しくなってきたので慌てて雨具を着けたが、その間に着ているものもザックもかなり濡れてしまった。。
しかもピカッと光ったかと思うと雷が響いた。怖いな~。。上体を低くしてしばらくその場で様子を見ていたが、雷は鳴りやんでも雨は上がりそうにない。仕方なく雨の中を下山。そのうち小降りになってきた。
雨粒が苔に絡まってキラキラ
道はまたまた上り坂。。小ピークからは視界が開けたが、雨で何も見えないのでそのまま通過。やがて雨は上がり、次のピークを登り切ったところの大山の山頂からは展望が見渡せた。
千曲川沿いに平地が広がる様子も見渡せた
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大山からの下りは鎖場の連続。雨が降ったせいで足場だけでなく鎖もツルツルと滑るので慎重に下りて行った。そしてまた苔の森。
大山から約40分で十文字峠。さらに1時間20分歩き続けてスタートした毛木平駐車場に戻ってきた。アップダウンが多く、鎖場も多くて長いコース。おまけに雷雨に遭ってペースを乱されたせいでかなりくたびれたが、それを癒してくれたのは常に目に入った苔の森だった。
車で野辺山の方へ戻る途中、千曲川に架かる橋を渡った。甲武信ケ岳の源流から水を集め、すでに立派な河川となって流れていた。昨日訪れた源流を思い出しながら川を眺めた。
《歩行タイムデータ(休憩を除く)》
1日目
毛木平駐車場→(1:44)滑滝→(1:24)千曲川水源地標→(0:45)甲武信ケ岳山頂→(0:18)甲武信小屋テント場
2日目
甲武信小屋テント場→(0:13)甲武信ケ岳山頂→(0:39)三宝山→(0:38)尻岩→(0:23)武信白岩山下→(1:10)大山→(0:42)十文字峠→(1:20)毛木平駐車場
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第1行進曲「ジャンダルム」、トリオ「森の詩」ほか
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拡散希望記事!やめよう!エスカレーターの片側空け
甲武信ヶ岳は東京から比較的近いし、百名山の一座でもあるが、これまで登ったことがなかった。展望がきくのは頂上だけみたいだし何となく地味なイメージがあり、他の山を優先していた。この夏は8月上旬に武尊山に初登頂したがもう一回ぐらい近場でどこかに登りたいと思い、初めて甲武信ヶ岳に行ってみることにした。
いくつかあるコースのうちコロナ禍でも安心のテント泊にしたかったので、重い荷物のことを考えて、東京からは離れているが登るには一番ラクという毛木平から千曲川源流のコースを辿ることにした。
地味なイメージがあった甲武信ヶ岳だが、苔の森に覆われ、至る所で水が沢を流れ落ち、素晴らしい展望にも恵まれ、魅力たっぷりの山であることを実感する山旅となった。
8月29日(土)時々一時
毛木平から千曲川源流をたどって甲武信ヶ岳へ
登山口の毛木平駐車場に着いたのは朝の10時過ぎ。すでに手前の路上にも駐車している車があり、駐車場は満車と思って探したら、運よくトイレの横に丁度1台分のスペースが空いていた。8月最後の週末は、例年より短いはずの夏休みはもう終わっているはずだが、なかなかの人気にちょっとビックリ。
登山届をポストに入れて歩き始めると、林道沿いの斜面にマルバダケブキが群生して咲き誇っていた。
カラマツ林。10月になると黄金色に彩られることだろう。
歩くにつれて植生が変化する。今度はシラカバ林になった。
林道から登山道に入ると、周囲の地面一体が苔に覆われてきた。
千曲川源流から流れたきた水が幾筋もの沢を作っている
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苔と岩と水が織りなすハーモニー♪
登山口から約2時間で「滑滝」にやってきた。コースで唯一名前が付いている滝で看板も立っているが、あまり目立つ滝ではない。岩をなだらかに滑り落ちるところからこの名が付いたのだろう。ここでお昼休憩をとった。
千曲川源流コースには要所に標識が立っていて歩いていて励まされる。
滑滝を過ぎても苔の森はどこまでも続く。苔の種類も多く様々な表情を見せてくれ、水の流れと調和してため息がでるほど美しい。
苔と言えば北八ヶ岳の白駒池周辺が有名で確かにあそこの苔も素晴らしいが、こちらはそれに水の演出が加わるので更に惹かれるものを感じた。
登山道は急登というほどの大変な登りはなく、苔を楽しみながら歩けるのもうれしい。
それにしては甲武信ケ岳の苔が素晴らしいという話は今まで聞いたことがなかったのは不思議だ。
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この天然の苔の庭園の見事さはなかでも抜きん出ていた。
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水はどこで汲んでも最高に美味しくて、持ち運ぶ必要はない。
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滑滝からは苔に見入り、写真を撮りながらのゆっくり歩きで1時間25分。千曲川源流地点に到着した。水は小さな洞穴の奥からこんこんと湧き出ていた。
この小さな泉がやがて島崎藤村らに詠われた千曲川となり、更に信濃川になって日本海に注ぐと思うと感慨深い。
それよりこの水の美味さ!口に含むとキンキンの冷たさのなかに優しい甘みも感じられ、これぞ名水のなかの名水だ。ここで水は満タンに。
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30分ほど急な登りが続きミズシからの道と合わさったところから稜線となる。ここで初の遠望が得られた。
ここから甲武信ケ岳山頂まではなだらかな道を20分程度。山頂の周辺は視界が開けていて展望は良さそうだが、曇が多く出ていて大した写真は撮れなかった。しばらく山頂で過ごしてから反対側に15分ほど下った小屋へ。
甲武信小屋は森の中に建つ古い小屋でかなり大きい。広いテラスからは展望も得られる。コロナ禍にもかかわらず小屋もテラスも賑わっていた。テント場は小屋のすぐ下。すでに沢山の先客がいた。指定された場所にテント設営。
日没に間に合うように再び山頂に行ってみた。ガスが出たり晴れたりであまりパッとしないが、コーヒーを沸かし、形を変えてゆく雲を眺めていた。頂上はそこそこの賑わい。ドローンを飛ばしている人もいた。僕がコーヒーを飲んでいる姿が絵になると言って写真を撮った女性がいた。どんな風に撮れたんだろう?
結局夕日は見られず。けれど東の空に月が昇ってくるのが見られた。
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テントに戻りランタンを灯そうと思ったらバッテリーが少なくて異常に暗く、そのうち消えてしまった。。。テントで電池切れだなんて情けない。。ヘッドライトはあるが、これが切れたらもう明かりがなくなってしまうと思うと、急に行動範囲が狭くなってしまった。
暗い中で夕食。食後にテントの中で本でも読もうと思っていたがそれもやめた。
テントの横の地面に太陽光で充電して光るミニランプが立っていたのでそれを寝るまで拝借しました、、、微光だったけど助かりました。
8月30日(日)一時
4時20分に起きた。テントの中もかなり冷え込んだ。温度計を見たら14℃。外はもっと低いはずで、東京の相変わらずの猛暑とは別世界。
まだ暗いのでテントの中でカップ麺を食べてから頂上に向かった。小屋の前のテラスに出ると東の空が赤く染まっていた。天気は良さそう。
甲武信ヶ岳から三宝山~大山を経て下山
刻々と明るさを増す山頂までの道を急ぎ足で登って行くと、頂上手前の岩場でご来光を待っている人達が沢山いた。岩場から富士山が曙の空にくっきりと浮かぶ姿が望めた。これは最高の眺め!
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間もなく迎えた日の出。気温は10℃を下回った。
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陽光が富士山をやわらかく彩ってゆく
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富士山から少し西へ目を移すと、陽光が当たり始めた国師ヶ岳と金峰山、その背後には南アルプスの峰々が望めた。
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更に右側には八ヶ岳連峰
北側に見えるなだらかな山は埼玉県の最高峰、三宝山。標高は2483メートルだから、甲武信ケ岳より8メートル高い。
三宝山と言われてもピンとこないのは、山頂からの展望がないせい?
山頂のすぐ下にゴロゴロと積みあがった岩が見え、地図には「三宝岩」と書かれている。眺めが良さそうなので後で山小屋で訊いたら「登るのは止めといたほうがいい」と言われた。金峰山の五丈岩も結局登れなかった自分の技術を考えたら、やっぱ止めといたほうがよさそう。でも気になる。
太陽は大分昇ってきて富士山や空の色も曙の色は褪せてきた。ご来光を見るために人が集まっていた場所にはまだ沢山の登山者がいる。
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スケッチを2枚描いた
山頂とその周辺で3時間半近く過ごした。コーヒーも飲んだしスケッチもしたし… そろそろ下山。この展望も見納め。富士山に雲がかかってきた。
1張だけ残されたテントを撤収し、下山は再び山頂経由で三宝山~十文字峠のコースを辿り、スタートした毛木平へ戻る。
頂上で中国人のグループに会った。この時期なのでもちろん日本在住の方々。
「日本の山は素晴らしいです!」と、100名山を目指していて、目下70座をクリアしたとのこと。すごーい!集合写真のシャッター押しを頼まれたので、得意の(?)中国語で「イー・アール・サン」と言って撮ってあげた。いつかチベットをトレッキングしたいんだって。チベットか… いいな。
山頂から三宝山へ向かう道は最初の急坂を下ると、なだらかな苔の森に入っていった。この山は全山が苔の森に覆われていると云ってもいい。道沿いにはシャクナゲも多くて、花の時期にはきっとシャクナゲのトンネルがいくつも現れるのだろう。
急登を登り返して三宝山の山頂にやってきた。展望はないが山頂は広くて平らな天然の芝生広場。お昼のアルファ米を戻すあいだ、芝生の上で一休み。気持ちいい。
お昼は野菜たっぷりカレーと豚汁
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朽ちた倒木から新芽が育っている
一旦下りきったところに「尻岩」という巨石がオケツみたいに鎮座していた
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尻岩からは再び急登。下山コースはアップダウンが多い。武信白岩山のピークを巻くように通過すると次は下り。今回の登山路で初めての鎖場が現れた。
鎖場を下りきったところで雨が降ってきた。。大粒の雨がみるみる激しくなってきたので慌てて雨具を着けたが、その間に着ているものもザックもかなり濡れてしまった。。
しかもピカッと光ったかと思うと雷が響いた。怖いな~。。上体を低くしてしばらくその場で様子を見ていたが、雷は鳴りやんでも雨は上がりそうにない。仕方なく雨の中を下山。そのうち小降りになってきた。
道はまたまた上り坂。。小ピークからは視界が開けたが、雨で何も見えないのでそのまま通過。やがて雨は上がり、次のピークを登り切ったところの大山の山頂からは展望が見渡せた。
千曲川沿いに平地が広がる様子も見渡せた
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大山からの下りは鎖場の連続。雨が降ったせいで足場だけでなく鎖もツルツルと滑るので慎重に下りて行った。そしてまた苔の森。
大山から約40分で十文字峠。さらに1時間20分歩き続けてスタートした毛木平駐車場に戻ってきた。アップダウンが多く、鎖場も多くて長いコース。おまけに雷雨に遭ってペースを乱されたせいでかなりくたびれたが、それを癒してくれたのは常に目に入った苔の森だった。
車で野辺山の方へ戻る途中、千曲川に架かる橋を渡った。甲武信ケ岳の源流から水を集め、すでに立派な河川となって流れていた。昨日訪れた源流を思い出しながら川を眺めた。
《歩行タイムデータ(休憩を除く)》
1日目
毛木平駐車場→(1:44)滑滝→(1:24)千曲川水源地標→(0:45)甲武信ケ岳山頂→(0:18)甲武信小屋テント場
2日目
甲武信小屋テント場→(0:13)甲武信ケ岳山頂→(0:39)三宝山→(0:38)尻岩→(0:23)武信白岩山下→(1:10)大山→(0:42)十文字峠→(1:20)毛木平駐車場
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第1行進曲「ジャンダルム」、トリオ「森の詩」ほか
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拡散希望記事!やめよう!エスカレーターの片側空け
景色も最高です。素晴らしい!!
行進曲「ジャンダルム」聞きました !!
壮大な山の景色とジャンダルムの曲がマッチして
素敵でした♪
いや~、、、絵はど素人でお恥ずかしい限りです。
でもスケッチすると風景が心に焼き付いて思い入れも強くなるのがいいですね。
「ジャンダルム」も聴いてくださってありがとうございます!
全然なんでもできるわけではないのですが何でもやり過ぎて苦しむことが多く、奥さんには
「自分で自分の首を絞めてる」なんて云われてます。。
自分は欲張りなんだと思います。