この冬から、子どもと一緒に百人一首のかるたを始めたので、私もまた百人一首をおぼえようとがんばっています。
子どもは意味が分からなくても、その歌のリズムを楽しんで覚えてくれればいいかなと思っていますが、大人はやはりその歌の背景や意味をきちんと理解したほうが覚えやすいので、図書館で百人一首の本を借りて読んでいます。
百人一首に久しぶりに触れたら、どっぷりはまってしまいました^^
古語だから、やはり最初はとっつきにくいのですけれど・・・解説などで言葉の意味がわかり、ああ、なるほどこういう気持ちわかるなあと。
更にその人がどういう人だったのかとか、その歌が詠まれた詳しい状況などを知り、自分では想像していなかった歌に込めた作者の深い思いを知ったとき、ますますその歌が好きになります。
約千年前に詠まれた歌に共感できるのってすごいなあと。
ありきたりな言い方ですが、人間の気持ちというのは昔も今も変わらないものだからなのでしょうね。
私が本などを読む目的は、例えば勉強のためとか何かを知るためということもありますが、本を読んで、その人の思いが私と同じだ、わかるという「共感」を感じたいからなんだなあと思ったことがあります。
共感を感じることで、他の人と「つながる」感覚をもてるのが、私にとってはとても大切なことみたいです。
そして、私もこの今の人生で経験していないことはたくさんありますが、それでも、自分が経験したことのないような心情の歌もなぜかとてもわかるなあと思えることも不思議です。
人間には想像力があるからなのでしょうね。
私は、どうしても女性びいきでいいなあと思うのは女性の歌が多いのです。技巧をこらした歌も好きなんですが、うちに秘めた情熱にあふれる歌がすごく好き。
特に、式子内親王の歌で
玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの よはりもぞする
(私の命よ。絶えるなら絶えてしまえ。生きながらえていると忍ぶこともできなくなり、心が外に現われるかもしれないのだから)
がとても好きです。
賀茂の斎院の務めが終わったあとも、ずっと独身を通してきた内親王がこういう歌を残すなんて、心にどんな葛藤があったのだろうと。
そして最近、男性ですが、藤原義孝の歌が気に入ってしまいました。
君がため をしからざりし 命さへ ながくもがなと おもひけるかな
(あなたのためなら死んでも惜しくない、たった一度でもお逢いできればと思ったこの身も、逢って帰ってきた今では急に惜しくなって、末永く逢いたいと思うようになったことだ)
義孝が恋いこがれていた人と初めて夜を共にしたあとに送った後朝の歌だそうです。
でも、義孝はこのあと若くして、21歳で亡くなってしまうのです。自分の運命を予感させる歌みたいでなんだか切ないです・・・。
前置きは長くなりましたが、たまたま本屋で見つけた「超訳百人一首 うた恋い。」という漫画を買ってみました。
百人一首の歌が詠まれたその背景を物語にしてあります。私が好きな上記の歌も入っていました^^
作家さんが史実に基づきながら創作しているからすべてがすべて細かいところまで真実の話とは違うのでしょうけれど、それでも、本当にこういう話であってほしいなあと思えるくらい、よかったです!
特に式子内親王は残っている資料が少ないそうで、真実はわからないけれど、本当に漫画の通りだったのかもなあと。
あとは藤原道雅のお話も切なかった・・・この人は私の好きな中宮定子の甥なのです。彼の父(定子の兄)が藤原道長との政権争いに破れなかったら、もしかしたらこういう結末にはならなかったのかもしれないなあ・・・と私は勝手に思ってしまいました。
そして、最後に作中で百人一首を選定したとされる定家が歌について語っていたことに、同感!本当にそうだと思いました。
おもしろかったのが本の裏表紙に「雅美女(みやびじょ)に捧ぐ、百人一首絵巻」とあおり文句が。
雅美女というのは「日本の雅な歴史、文化、文学を愛する女性のこと」と説明されていたのですが・・・
歴女に続いて、いつのまにそんなのが・・・^^;
私は戦国武将にはあまり興味がなかったので(笑)、歴女ではないのですが、平安時代の貴族文化は大好きです!・・・ということは、私も雅美女でいいんでしょうか?!
しかし、この呼び方は、果たして世間で流行るのかな?
子どもは意味が分からなくても、その歌のリズムを楽しんで覚えてくれればいいかなと思っていますが、大人はやはりその歌の背景や意味をきちんと理解したほうが覚えやすいので、図書館で百人一首の本を借りて読んでいます。
百人一首に久しぶりに触れたら、どっぷりはまってしまいました^^
古語だから、やはり最初はとっつきにくいのですけれど・・・解説などで言葉の意味がわかり、ああ、なるほどこういう気持ちわかるなあと。
更にその人がどういう人だったのかとか、その歌が詠まれた詳しい状況などを知り、自分では想像していなかった歌に込めた作者の深い思いを知ったとき、ますますその歌が好きになります。
約千年前に詠まれた歌に共感できるのってすごいなあと。
ありきたりな言い方ですが、人間の気持ちというのは昔も今も変わらないものだからなのでしょうね。
私が本などを読む目的は、例えば勉強のためとか何かを知るためということもありますが、本を読んで、その人の思いが私と同じだ、わかるという「共感」を感じたいからなんだなあと思ったことがあります。
共感を感じることで、他の人と「つながる」感覚をもてるのが、私にとってはとても大切なことみたいです。
そして、私もこの今の人生で経験していないことはたくさんありますが、それでも、自分が経験したことのないような心情の歌もなぜかとてもわかるなあと思えることも不思議です。
人間には想像力があるからなのでしょうね。
私は、どうしても女性びいきでいいなあと思うのは女性の歌が多いのです。技巧をこらした歌も好きなんですが、うちに秘めた情熱にあふれる歌がすごく好き。
特に、式子内親王の歌で
玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの よはりもぞする
(私の命よ。絶えるなら絶えてしまえ。生きながらえていると忍ぶこともできなくなり、心が外に現われるかもしれないのだから)
がとても好きです。
賀茂の斎院の務めが終わったあとも、ずっと独身を通してきた内親王がこういう歌を残すなんて、心にどんな葛藤があったのだろうと。
そして最近、男性ですが、藤原義孝の歌が気に入ってしまいました。
君がため をしからざりし 命さへ ながくもがなと おもひけるかな
(あなたのためなら死んでも惜しくない、たった一度でもお逢いできればと思ったこの身も、逢って帰ってきた今では急に惜しくなって、末永く逢いたいと思うようになったことだ)
義孝が恋いこがれていた人と初めて夜を共にしたあとに送った後朝の歌だそうです。
でも、義孝はこのあと若くして、21歳で亡くなってしまうのです。自分の運命を予感させる歌みたいでなんだか切ないです・・・。
前置きは長くなりましたが、たまたま本屋で見つけた「超訳百人一首 うた恋い。」という漫画を買ってみました。
百人一首の歌が詠まれたその背景を物語にしてあります。私が好きな上記の歌も入っていました^^
作家さんが史実に基づきながら創作しているからすべてがすべて細かいところまで真実の話とは違うのでしょうけれど、それでも、本当にこういう話であってほしいなあと思えるくらい、よかったです!
特に式子内親王は残っている資料が少ないそうで、真実はわからないけれど、本当に漫画の通りだったのかもなあと。
あとは藤原道雅のお話も切なかった・・・この人は私の好きな中宮定子の甥なのです。彼の父(定子の兄)が藤原道長との政権争いに破れなかったら、もしかしたらこういう結末にはならなかったのかもしれないなあ・・・と私は勝手に思ってしまいました。
そして、最後に作中で百人一首を選定したとされる定家が歌について語っていたことに、同感!本当にそうだと思いました。
おもしろかったのが本の裏表紙に「雅美女(みやびじょ)に捧ぐ、百人一首絵巻」とあおり文句が。
雅美女というのは「日本の雅な歴史、文化、文学を愛する女性のこと」と説明されていたのですが・・・
歴女に続いて、いつのまにそんなのが・・・^^;
私は戦国武将にはあまり興味がなかったので(笑)、歴女ではないのですが、平安時代の貴族文化は大好きです!・・・ということは、私も雅美女でいいんでしょうか?!
しかし、この呼び方は、果たして世間で流行るのかな?