雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

世界野球プレミア12

2024-11-21 19:22:15 | 日々これ好日

     『 世界野球プレミア12 』

    世界野球プレミア12は 二次ラウンドに入った
    一次ラウンドを勝ち上がった 四チーム
    日本・台湾・ベネズエラ・米国が 総当たりで戦う
    上位二チームが 決勝戦を行うが
    たった今 その第一戦の米国戦が始まった
    日本チームは 若手・中堅選手が主体だが
    来年のプロ野球を もり立ててくれる選手が集まっている
    溌剌としたプレーを 期待したい

                    ☆☆☆

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籠もよ み籠持ち ・ 万葉集の風景

2024-11-21 08:01:09 | 万葉集の風景

      『 籠もよ み籠持ち 』


 籠もよ み籠持ち ふくしもよ みぶくし持ち
 この岡に 
菜摘ます児 家告らせ 名告らさね 
 そらみつ 大和の国は おしなべて 我こそ居れ 
 しきなべて 我こそいませ 
我こそば 告らめ   
 家をも名をも


             作者 大泊瀬稚武天皇

 ( 巻1-1 )
 こもよ みこもち ふくしもよ みぶくしもち このおかに
 なつますこ いえのらせ なのらさね そらみつ やまとのくには
 おしなべて われこそおれ しきなべて われこそいませ
 われこそば のらめ いえをもなをも

意訳 「 おお 籠も 良い籠をお持ちだ ふくしも 良いふくしをお持ちだ この岡で 菜を摘んでおいでの乙女よ 家を教えておくれ 名前を教えておくれ この 大和の国は
すべて 私が治めている国だよ 隅から隅まで 私が治めているのだよ それでは 私の方から名乗ろう 家も名前も 」
なお、「ふくし」は、菜を採種する「へら」のような物らしい。
「そらみつ」は、大和に掛る枕詞です。 


* 作者の大泊瀬稚武天皇(オホハツセワカタケル テンノウ)とは、第二十一代雄略天皇(在位 456 - 479 とされる )のことです。
もっとも、この歌は、雄略天皇が作った歌ではないというのが、ほぼ定説のようです。おそらく、伝承されているような物を、いささかの工夫を加えて歌い上げたのではないでしょうか。
歌の内容は、菜を摘む乙女を誘うかのような部分もありますが、この大和の国は自分が治めているのだという強い自信を示しているように受け取れます。

* 雄略天皇は、兄の安康天皇を暗殺したり、多くの皇子を殺害したとされ、粗暴の振る舞いが多く、「はなはだ悪しき天皇なり」と伝えられている人物です。
ただ、この歌に見えるように、天皇が作った作品でないとしても、このような、まるで歌劇の一場面のような歌を朗々と歌い上げていたとすれば、やはり、帝の地位に上るだけの何かを有していたのでしょう。
万葉の時代、あるいはそれに至る時代の人々の、激しい争いを秘めながらも、大らかで新しい時代への自信に溢れた姿を見せてくれているように思うです。
また、この歌は、万葉集の巻頭歌ですが、万葉集の編者がこの歌を選んだ理由が分るような気がするのです。

     ☆   ☆   ☆

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103万円の壁 合意か?

2024-11-20 18:31:05 | 日々これ好日

     『 103万円の壁 合意か? 』

   国民民主が強く主張している 103万円の壁問題
   自公と合意へ との情報
   双方に 手打ちしなければならない事情が 
   見え隠れしているような 気がする
   減税は結構だが 財源のことは与党の責任と言われると
   やっぱり・・と 思ってしまった
   まさか 178万円などの暴論は通らないだろうが
   どの辺りで 手打ちになるか
   落ち目の与党の お手並みを拝見!!

               ☆☆☆

        
   

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人生の疑似体験 ・ 小さな小さな物語 ( 1826 )

2024-11-20 08:00:54 | 小さな小さな物語 第三十一部

当ブログで長年に渡って続けてきました「今昔物語拾い読み」は、このほど完結いたしました。
何分膨大な物語集ですから、そのほとんどを既刊されているいくつかの書籍やネットの情報などを片っ端から頂戴して、読み続けた物を紹介させていただきましたが、およそ九年半ばかりかかりました。我ながらよく投げ出さなかったものだと、感心するよりあきれていますが、おそらく、誤字などは多発しているでしょうし、言葉だけでなく文意そのものさえ間違えている物もあるのではないかと、気にはなっています。
そうした心配はあるとしても、いざ終了してしまいますと、若干「ロス」気味で、何とはなく物足りなくなっています。

そういう事もあって、今月末から、「今昔の人々」という新しいカテゴリーをスタートさせていただきます。内容は、今昔物語の中の、私の好きな物語を中心に、登場人物を意識する形で、場合によっては一部加除させていただいた物を紹介させていただくつもりで、すでに準備を始めております。
今昔物語に拘りすぎるのではないかという気持ちもありますが、その理由の多くは、仏教礼賛的な内容の物が多いとはいえ、登場してくる人物には、とても魅力や興味を感じる人が少なくないからです。しかも、貧乏な人が仏の力で簡単に富者になったり、今生ばかりや前世や来世が簡単に登場してくるのですから、ばかばかしいと言えばそうかも知れませんが、考えさせられる部分も確かにあります。
原文を歪めるような作品集になるのを懸念していますが、出来るだけ親しみやすい文章を心がけますので、ぜひ、ご覧下さい。

私が今昔物語に惹かれる最大の要因は、おそらく「現実からの逃避」だと考えています。
もっとも、映画であれ、テレビドラマであれ、小説であれ、そうした部分を持っていると思うのですが、今昔物語にある物語は、「今は昔・・」と最初に断っているように現実離れした物語がほとんどです。「いくら苦しいといっても、それが前世からの因縁だ」と言われますと、うん、うん、と納得するしかありませんし、「いくら惨めな生活を強いられても、仏の導きで浄土に生まれ変わった」と言われましても、良かったね、とは思っても、現実性などありません。
それでも、ほんの少し、まったくほんの少しですが、荒みがちな気持ちを「よし、よし」してくれているような気もするのです。

ただ、現実に戻ってみますと、「好きだ、嫌いだ」「あれが欲しい、これが欲しい」と煩悩の海を泳いでいるような日々です。
ある人が人生を「山登りのような物だ」と評していました。「七合目八合目辺りはとても苦しいが、そこからが勝負で、頑張り抜けば頂上が待っている」というのです。しかし、揚げ足を取るつもりはありませんが、山登りには下山が控えており、その過程には、頂上を目指していた時には見えなかった風景が待ち受けているかもしれません。
人生を、「マラソンのようだ」と評した人もおりました。「35kmからが勝負だ」そうですが、マラソンにはゴール地点が定められていますが、人生にはそれが明らかにされていません。ゴールは、60km地点かもしれませんし、あと数歩先なのかもしれません。
「今昔物語」を読む楽しみには、人生の疑似体験が含まれているかもしれません。

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イチローさん殿堂入り候補に

2024-11-19 18:12:41 | 日々これ好日

     『 イチローさん殿堂入り候補に 』

    イチローさんが 米国の野球殿堂入り候補に入った
    結果は 来年の1月21日だそうだが
    日本人で初の選出が 期待される
    下馬評は 史上二人目となる 満票も期待出来るそうで
    選出は 相当確実視されているようだ
    来年早々の 朗報を期待したい

                   ☆☆☆

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妍子の東宮参入 ・ 望月の宴 ( 126 )

2024-11-19 08:22:00 | 望月の宴 ④

     『 妍子の東宮参入 ・ 望月の宴 ( 126 ) 』


さて、内裏も焼亡したので、帝は今内裏にお住まいである。東宮(居貞親王)は枇杷殿にいらっしゃる。
十二月になったので、督の殿(カミノトノ・尚侍のこと。道長の次女、妍子。)が東宮へ参入なさることになる。少し前からそのおつもりであったことなので、並々ならぬ儀式で参上なさる。
まことに驚くばかりの時世というのであろう、長年、殿(道長)にお仕えの方々の妻や娘なども皆加わって、大人四十人、童女六人、下仕え四人がお供する。督の殿の御有様をお話し続けるのも、いつもと同じようではあるが、とはいえ、少しは申し上げないわけにもいきますまい。

督の殿は、御年十六歳でいらっしゃる。このご姉妹は、皆様御髪が見事でいらっしゃるが、中でもこのお方は特に優れていらっしゃって、仰々しいほどに豊かでいらっしゃる。
東宮はとても満足なさっていて、たいそう大切にもてなし申される。宮中は、いっそう華やかさが増すことであろう。
お手回りの御道具類も、中宮(彰子)が入内なさったときには、輝く藤壺と、世間の人たちがもてはやされたが、この度の御参入の見事さも言い尽くすことが出来ない。
あれから十年ばかり経過しているので、どれくらい多くの事が変ったのか、そのほどを推し量って欲しい。

こうして、督の殿が参入なさったが、東宮はたいそうお年を召していらっしゃるので(居貞親王は、この時三十四歳。)、たいそう気恥ずかしく、もったいなくも思われて、様々なお心遣いは並大抵ではなかった。
長年、宣耀殿女御(センヨウデンノニョウゴ・藤原娍子。この時三十八歳。)を、またとないお方としてお扱いなさっていたが、驚くばかりにお若いお年なので、まるでわが姫宮(九歳と七歳。)たちを大切に可愛がられるかのようなお気持ちで接しておられるようにお見受けする。
数日お過ごしのうちに、しだいにお慣れになられるご様子も、いよいよ何ともいえず愛らしいお方だとお思いである。夜ごとの御宿直は言うまでもなく、昼の間も、今はもっぱらこの督の殿の御部屋にばかりいらっしゃる。

督の殿がお持ちになった御道具などを片端から開け広げて、御目を止めて一通り御覧になられ、これはこれはと、目を見はらせてすばらしいものと見入られていらっしゃる。
御櫛の筥の内のしつらいや、数々の小筥の中に入れてある物はもちろんのこと、殿の上(倫子)や君達(公達に同じ。妍子の男の兄弟を指している。)などが我も我もと競い合ってご用意した物なので、東宮は興味深くご覧になられる。
中宮(彰子)の入内の時の御道具も、殿(道長)はこのように御心づくしの品々を指図してご用意なさったのであろう。

     ☆   ☆   ☆

 

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斎藤氏再選 兵庫県知事選挙

2024-11-18 18:42:01 | 日々これ好日

    『 斎藤氏再選 兵庫県知事選挙 』

    兵庫県知事選挙は 斎藤氏が再選された
    これが民意であり 斉藤知事には
    民意に応える働きを 期待したい
    それにしても 泥仕合のような 品位のない
    選挙だったような気がして ならない
    ネット社会の功罪が 反映されたとも言えるが
    この種のものは 常に罪の部分が優位に立つ
    この結果を受けて 兵庫県議会はどう動くのか
    傷つく職員は出ないのか などと
    余計なことを考えてしまう 選挙だった

                 ☆☆☆     

 

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哀れなるかな翁丸

2024-11-18 08:17:58 | 私の好きなフレーズ

 『 とうとう、あなたが翁丸贔屓であることが露見してしまいましたね 』


わたしは、御鏡を投げ出すようにして、翁丸に声をかけました。
翁丸は身を伏せて、応えるように激しく啼くのです。
中宮さまも、安心したかのように微笑んでいます。
帝も姿を見せられて、「犬でも、そのような神妙な気持ちを持っているのだなあ」と感心されていました。
わたしは、「はやく傷の手当てをさせなくては」などと翁丸の世話を始めますと、
「とうとう、あなたが翁丸贔屓であることが露見してしまいましたね」
と、女房たちが笑うのです。

     ☆   ☆   ☆
                ( 「麗しの枕草子物語」より )

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この世をば わが世とぞ思ふ

2024-11-17 18:59:14 | 日々これ好日

      『 この世をば わが世とぞ思ふ 』

    NHKの大河ドラマ 「光る君へ」を見せていただいた
    絢爛豪華な画面は 圧倒されるようにすばらしい
    ドラマは 『この世をば ・・』と道長が詠んだという
    名場面が 描かれていた
    それにしても 人は 上に立てば立つほど
    苦労が絶えないようですなぁ・・・

                     ☆☆☆

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相性や如何に ・ 小さな物語 ( 1825 )

2024-11-17 08:00:00 | 小さな小さな物語 第三十一部

石破第二次内閣が、まずは無難にスタートしました。
もっとも、解散・総選挙を挟んでの再スタートですから、落選などのやむを得ない理由で一部更迭があっただけで、第一次とほとんど変らない陣容ですが、決定的に違う点は、与党の惨敗によって少数与党を率いる内閣になったことです。
石破第二次内閣は、薄氷を踏む思いではなく、まさに薄氷の上に立っているような状態の内閣ですが、悪いことばかりではないようです。
国会論議においては、与党や内閣の低姿勢ぶりが際立っていますが、上手く行けば、意味のある論議が行われる国会が芽生えるかもしれません。現時点では、一部の野党が嫌に張り切っていますが、理論を現実化させるのはそれほど簡単ではありませんから、ぶつかり合う部分も出てくるでしょうが、あまり調子に乗りすぎると、殿ご乱心ではありませんが、ちゃぶ台返しをされて再選挙となれば、今回の結果が約束されているわけではないことを理解している人もいるでしょうから、しばらくは、ゆらゆら揺れながらも安泰なような予感がします。

自民党内となれば、何分、支持基盤が極めて弱い石破首相ですから、然るべき勢力がその気になれば、総裁の地位から引きずり落とすことも可能なような気がしますが、もし実現しても、次の総裁が首班指名を得る可能性は保証されているわけではなく、むしろ、党内からの造反も予想され、しばらくは総裁の地位を脅かすような動きは出ないのではないでしょうか。
そもそも、この支持基盤というのも、形式的かもしれませんが多くの派閥は解消され、資金流入パイプも変動するとなれば、かなり様子が変っていくのではないでしょうか。主義主張や政策の方向性などを云々する声もありますが、この二か月ばかりの石破首相の言動を見れば、ほとんどの人にはかなりの柔軟性があるように見え、薄くてやわらかな支持基盤は意外に破れないかもしれません。

こうした背景を背負って、石破首相は外交の舞台に立っています。
中国の習国家主席との初会談が伝えられています。今回は顔合わせ程度の内容なのでしょうが、要は、間もなく誕生するトランプ大統領との関係がどうなるかが大問題です。
二人の相性はどうなのか、ということがテレビなどでも紹介されています。外国のある首脳はゴルフの練習を始めたとか、「トランプ氏=安倍元首相」「安倍元首相×石破首相」という二つの算式から導かれる「トランプ次期大統領??石破首相」という算式の「??」には何が入るのか、等々。
どうも、趣味や相性といった面が強調されているようですが、国家と国家がその品位と国益を兼ねて相対するのですから、もっと別からの切り口を研究すべきのような気がします。
いずれにしても、トリプルレッドと腹心閣僚を背景にするトランプ次期大統領と、絶妙のバランスを強いられている我が石破首相との関係が、両国ばかりでなく多くの国々にとっても意義あるものに育つことを祈りたいと思います。

「十人十色」という言葉があります。辞書の説明では、「人の好む所、思う所、なりふりなどが一人一人みんなちがうこと。」とあります。
離婚の原因には多くの要因があるのでしょうが、ほとんどの調査は、その原因の一位は「性格が合わない」です。まあ、無難な原因だと言うこともかなり含まれているのでしょうが、何も国家や世界の指導者間に限らず、私たち庶民にとっても、相性という曲者との戦いは常に背負っていかなくてはならないもののようです。
なにも婚姻関係や異性間に限らず、親子や兄弟、友人や近隣関係など、あらゆる関係は「十人十色」との遭遇ですから、不一致部分があるのが当たり前なのです。
そうした関係を、肩肘張らず接していくようになるには、やはり、それなりの知恵と優しさが必要なのでしょうね。

 

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