ジイジと北斗(新スケール号の冒険)36
(23)-1 豊かな森をイメージさせる彫りもので埋め尽くされた豪華なベッドがありました。中天に黄金色の太陽を模した天蓋が付けられ、白いレースのカーテンがベッドを覆っていました。
ジイジと北斗(新スケール号の冒険)35
(22) 「待ってくれ、今はまずい。」エルがきっぱり言いました。「どうしてだ。」博士の余裕のない声です。「猫で見つかったら、猫のままでいいのです。猫のままで切り抜けま
ジイジと北斗(新スケール号の冒険)34
(21) 「そっちに行ったぞ!」「右だ!」「左だ!」歓声の中、金色の猫が宮殿から中庭に飛び出してきました。ところが広場は騒ぎを聞きつけた兵士で埋まって
ジイジと北斗(新スケール号の冒険)33
(20) フェルミンは元気で朗らかな、優しい子供でした。野原を駆けまわるのが大好きで、王宮にある森に興味を持って、ふと気付いた不思議があると、それを探ろうとどこへでも探検す
ジイジと北斗(新スケール号の冒険)32
(19)-2 それにしても、バリオン星は確かに強大な力を持っていました。チュウスケ自らがバリオンから発射された黄金の槍の餌食になって大けがをしたばかりなのです。それは見...
ジイジと北斗(新スケール号の冒険)30
(18) ストレンジ王メイソンは白髪の老人でした。かりそめの王座に座った王は、苦渋に満ちた顔をしていました。憔悴した姿は今にも崩れ落ちそうに見えるのです。無理にベッドから
ジイジと北斗(新スケール号の冒険)29
(17)-2 「頑張って。大丈夫、今助けてあげるからね。」「どなたか知らぬが、この矢は抜けぬ。」白鹿は苦痛に耐えながら言いました。「大丈夫ダす。ぴょんたはお医者さんダす
ジイジと北斗(新スケール号の冒険)28
(17)-1 キイキイ、キャッキャッ、コロコロ、ジャングルの夜はこんなに賑やかなのかと思うくらい動物たちの鳴き声が聞こえます。「この星は豊かなのですね。たくさんの動物が...
ジイジと北斗(新スケール号の冒険)27
(16)-2 そのスケール号の中で、ストレンジ星の反乱軍討伐の作戦が話し合われたのでした。一つ、タウ将軍はバリオン軍を率いてストレンジを目指し、大気圏外に結集して反乱軍...
ジイジと北斗(新スケール号の冒険)25
15-2 「王様、この子を抱いてやってもらえないでしょうか。」博士は唐突に話を変えて、北斗艦長を差し出しました。それに釣られたように王様は北斗艦長の小さな体を抱き取りました
ジイジと北斗(新スケール号の冒険)23
(14)-2 「太陽族の使いの者達、よくぞこのバリオンに参られた。」太い声が頭の上から聞こえました。王様の声だとすぐにわかりました。人々の心が一瞬で変わるのをスケ