世界遊戯博物館ブログ

世界遊戯博物館の別館です。

天九牌と韓国花札の本を出しました

2008年05月10日 | 中国骨牌(天九牌)


この度、(株)グランペール様より、私の書いた本が出版されましたので、お伝え致します。

タイトルは、『アジアゲーム読本-第1集 中国骨牌・天九牌/韓国花札・花闘- 』で、中国の天九牌韓国花札を紹介したものです。
ルールの詳細だけでなく、歴史的背景から、それぞれの国におけるゲーム事情や、文化的背景を綴ったコラム、実際にそれぞれのゲームを中国・韓国の人と対戦した体験記等を載せております。

ご興味のある方は、是非ともよろしくお願い致します。

Amazon.co.jp: 『アジアゲーム読本-第1集 中国骨牌・天九牌/韓国花札・花闘- 』

↑現在アマゾンで取り扱っておりますが、近々全国のゲームショップや紀伊国屋の本店にも並ぶので、そちらでもチェックして頂けたら幸いです。

どうぞよろしくお願い致します。


ゲームマーケットと暗棋

2008年05月01日 | ゲームマーケット


4月27日の日曜日に、浅草で年に一度開催されるゲームマーケットに行ってきました。

当日はフリーバザールの位置で、ベトナム紙牌・トートム、タムクック、バット、トゥサック(越南四色象棋牌)、中国紙牌・十五湖、東莞牌、撲克牌、麻将紙牌、1と4が赤い中国サイコロ、魚蝦蟹、軍棋、象棋、韓国花札、チャンギ、ユンノリ等、を売っておりました。

「台湾料理 千里香 内 日本暗棋協会」代表の方や、ミクシーのアジアのゲームコミュニティで知り合ったFさん、ゲーム仲間の馬形進さんなどと、商売中にも関わらず、随分と遊んでしまいました。

特に、「台湾料理 千里香 内 日本暗棋協会」のOさんには、暗棋対局の後、棋力認定までして頂いたり、暗棋や台湾談義をしたり、暗棋麻雀を教えてもらったりと、色々とお世話になりました。

Oさんは、豊富な実戦だけでなく、暗棋の歴史的背景から様々なルールまでを色々と調べており、暗棋に対するかなりの愛情を感じました。

暗棋の歴史の私なりの憶測ですが、暗棋の駒の強さの順番である「将→士→象→車→馬→砲→卒」というランクは、四色牌などの象棋牌のランクにも共通しており、象棋牌でやるトリックテイキングゲームと関連があると思われます。

また、軍棋と呼ばれる中国の軍人将棋ですが、これは駒を裏返して使用する場合を「暗棋」、表にして使用する場合を「明棋」ということがあり、ルールも強さに沿って勝敗を比べ、負けた駒は取り除かれるなど、殆ど象棋駒を使った暗棋と共通しております。

もしかしたら暗棋は、軍棋のルールを象棋牌のランクで、象棋の駒を使って行ったことが元にあるのかもしれません。あくまで憶測の範囲ですが。

この暗棋は、本物の台湾料理も食べれる「台湾料理 千里香 内 日本暗棋協会」で実際に対局出来ますので、是非とも遊んで頂きたく思います。