世界遊戯博物館ブログ

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牌九強化合宿・その3 (二日目)

2009年09月15日 | 中国骨牌(天九牌)

合宿二日目、皆さん昨夜遅くまで牌九に熱中していたので、起床が昼頃になってしまいました。

昼食時間に朝食を食べ、軽く雑談をした後、早速牌九をしようということになりました。

昨夜は親が固定の公庄ルールで行いましたが、今回は全員が親を務める回り親方式で遊ぶことにしました。
手持ちは昨夜と同じく2400で、親は各自「東・南・西・北」4回の場を務め、風が変わるごとに、最低投入額が100ずつ増えていくということで話がまとまりました。

まず仮親がサイコロを振り、出目を反時計回りに数え、止まった位置の人が再びサイコロを振ります。
そして、出目を反時計回りに数え、止まった位置の人が最初の親(東場の東)になり、勝負開始です。

まず、子はチップを自分の前に置きます。
今回は、最低投入額が東場は100、南場は200、西場は300、北場は400となっています。

子が賭け終わったら、親の対面が牌を4段8列に組み、親が牌を取り出す位置を示す「開牌」を決め、対面の人に伝えます。
親はサイコロを振り、出目数を反時計回りに数え、止まった場所の人から開牌に従い牌を4枚ずつ取っていきます。

各自、4枚の牌を手にしたら、牌を「強い手」と「弱い手」の2組に分けて、親の2組の牌と勝負です。

今回は回り親なので、分け牌に地庄マーカーを使用しました。

牌を4段8列に組んだり、開牌を示したり、地庄マーカーの上で分け牌をしたりと、昨夜と違って各自することが増えたので、皆さん戸惑いながら勝負は進んでいきました。

勝負は、北場の南でYがチップを失い、終了となりました。

牌九・地庄戦 第一局
1位 N +2500(4900)
2位 私 +400 (2800)
3位 M -600 (1800)
4位 Y -2400(0)

やはり皆さん、今回親を務めるのが初めてなので、親の分け牌に時間が掛かり、長時間の勝負となってしまいましたが、進行するにしたがって、開牌も分け牌もスムーズになっていきました。

軽く勝負を振り返った後、今度は手持ちを2500にして、すぐさま第二局目の開始です。
二局目は、皆さん開牌も新しいものを指定したり、お互いの手を検証しあったりと、余裕が生まれてきました。
それと、分け牌が早くなり、東・南・西・北の勝負が先ほどの半分の時間で終了してしまいました。
技術も向上したようで、今回は各自が良い勝負で、途中でチップを失うことなく全荘が終了しました。

牌九・地庄戦 第二局
1位 N +1500(3900)
2位 私 +300 (2700)
3位 Y +200 (2600)
4位 M -1100(1300)

皆さん分け牌に悩みに悩んで頭を使いすぎたせいか、流石に疲れたようで、少し休憩ということで卓を離れて雑談時間になりました。

文量も考え、続きは後日ということで…

アジアゲーム読本-第1集 中国骨牌・天九牌/韓国花札・花闘-


牌九強化合宿・その2 (初日の牌九)

2009年09月14日 | 中国骨牌(天九牌)

大小の勝負が終わり、しばらく大小談義になりました。
Mさんがネットで知り合ったという人で、「大小の目はレバーで操作しているから、大小とは親との心理戦だ」と言う人がいたという話を聞き、「胴元(カジノ側)はそんなことをしなくても儲かる仕組みになっているんだから、客の信用を失うことをわざわざする訳がない」、「そんな不正カジノがあったら口コミで誰も行かなくなる」、「あまりに深夜特急の内容を真に受けすぎではないのか」などと語り合いました。

そして次はいよいよ牌九をしようということになりました。
皆さん牌九の牌の強さの序列(天>地>人>和>梅>板>長三>斧頭>紅頭十>高脚七>銅錘六)は頭に入っているので、早速実戦ということで、今回の規定について話し合いました。

遊び方は、親固定で常に子と勝負をするという公庄形式で、娯楽場(カジノ)の牌九と同じく牌を配りきり、とにかく数を繰り返すということになりました。
各自の持ちチップは、同じく2400で、1回の最低ベッド額が100と、大小の時と全く同じ設定です。

一応、今回は皆さんに練習して頂くということで、私が常に親になりました。
毎回牌を取り出す位置である「開牌」も私が決め、サイコロも私が振るという具合です。
カジノ側の庄(親)が、牌を開くときに使う「公庄のマーカー」も勿論使用します。

最初の頃は、澳門の回力娯楽場(ハイアライ)や葡京娯楽場(リスボア)で牌九の経験があるMさん以外は、牌を分けるのにかなり手間取っていましたが、回数が進むに従い、良い手や悪い手が来た場合は、問答無用という感じで即断で牌を分けられるようになっていました。

また、牌九初心者は、4つの牌を両手に並べて広げてしまう傾向があり、これだと相手(庄)に手を見られてしまう可能性があるので、牌九に馴れた中国人がやるように、片手に牌を縦に4つ重ねて持ち、もう片方の手でパチパチとこまめに開いて確認する方法を教えたところ、皆さん繰り返すうちに、段々とその様が板につくようになりました。

数えるのが面倒なほど勝負を繰り返し、Nさんがチップを失い、取りあえず今日は終了ということになりましたが、気が付くと、3時間ほどやっていたのか、時間は午前2時半を回っていました。

結果ですが、やはり経験の差を反映した結果となりました。

M 2200(-200)
N    0(-2400)
Y  800(-1400)

Mさんは牌九の実戦経験があるだけあって、悪い手が来たときの逃げ方が上手く、それが有効に働いていました。
Yは牌九の経験はありませんが、同じ骨牌(天九牌)を使う「天九」で何度も遊んで牌に馴れ親しんでおり、天九でも同じ牌のランクと牌組を使うので、それなりに勝負の中に入り込めたようです。
Nさんは、昨年一緒に打って以来の牌九だったのですが、短時間で必死に手を考え、自分なりに良い手を模索している姿が印象的でした。その甲斐あって、後半では初心者とは思えない良い分け方をしていて素晴らしく思いました。

※牌九の遊び方はアジアゲーム読本-第1集 中国骨牌・天九牌/韓国花札・花闘-
に詳しく載っています。


牌九強化合宿・その1(初日の大小)

2009年09月13日 | 骰子(さいころ)ゲーム

今月の連休中に、澳門で牌九を勝負するMさんとNさんが、練習をしたいとのことで、9月12~13日にかけて、私の家で「牌九強化合宿」をしました。 Mさんは昨年夏、牌九に興味があり澳門で勝負したいということで、わざわざ名古屋から会いに来て下さった熱心な方で、昨年8月と今年の4月末に澳門に行って牌九を沢山打ち、さらに牌九の面白さにハマってしまったという私の貴重な同好の士です。

今年の4月には、澳門娯楽場で使われている「業務用・牌九牌」をわざわざ買って送ってくださり、その牌は私の持っている骨牌(天九牌)の中では、一番のお気に入りとなっています。

今回は、昨年夏にMさんと一緒に牌九を遊んだNさんも澳門に行って牌九を勝負するとのことで、Mさんと共に私の家までやって来て下さいました。

まずは、ダベりながら料理や酒と共に澳門談義に花を咲かせました。
そうこうしているうちに、牌九をやってみたいという私のゲーム仲間Yが登場し、話の流れから澳門で盛んな「大小」をしようということになりました。

「大小」のルール

まずはチップの手持ちを話し合い、カジノに勝負にいく時に持っていく額が、大体日本円で3万5千円位という設定で、1ドル約15円の香港ドルにだいたい換算し、各自チップを2400持ちで始めることにしました。

親は回り親で、一度の親は3回勝負して交代。親は東→南→西→北と4順務める。ミニマムは100でベッドは強制。賭けないで見(けん)をする時でも親に100を払わなければならない。親の2順目は最低ベッドは200、3順目は300、4順目は400。途中チップが無くなったものが出た時点で勝負終了など規定を定め、いよいよ勝負開始です。

結果は、私が2度目の親を務めた24順目の勝負で、私がトンでしまい終了となりました。

(大小の結果)
1位・Mさん+26 2位・Nさん+5 3位・Y・-13 4位・私-24

親Y・出目(3・5・6)大14→(3・3・5)大11→(1・2・4)小7→
親M・出目(1・3・4)小8→(1・2・3)小6→(4・4・5)大13→
親N・出目(3・4・6)大13→(2・2・4)小8 →(1・2・5)小8→
親私・出目(6・6・5)大17→(6・6・5)大17→(1・2・4)小7→

親Y・出目(3・3・4)小10→(3・6・6)大15→(3・6・6)大15→
親M・出目(3・3・5)大11→(1・1・6)小8→(2・3・6)大11→
親N・出目(5・6・6)大17→(1・5・5)大11→(1・5・6)大12→
親私・出目(1・1・6)小8→(1・1・3)小5→(1・4・4)小9→※私がトンで終了

出目
1(14回)・2(7回)・3(14回)・4(10回)・5(11回)・6(16回)
小11回・大13回

敗因は、カジノのような感覚で、短時間で結果を出そうとして、勝負の最初から多く張りしくじったことが原因でした。
そして順番が最後であった自分の親までにチップが疲弊してしまい、稼げる筈の親でもあまり稼げなかったのが最大の敗因でした。

片や+26で一位のMさんの張り方は堅実そのもので、小額で着実に稼いで勝利を手にしていました。