世界遊戯博物館ブログ

世界遊戯博物館の別館です。

北京麻将に日本麻雀のドラを感じる・その2

2008年11月08日 | 麻雀

「北京麻将」では、一番最後の壁牌の上1枚を表にして表示していました。
この開示された牌の使用方法を張鉄良さんに聞いたところ、実際に牌を使って教えてくれるとのことで、海運倉胡同内にある「棋牌室」に連れて行ってもらいました。 日本の雀荘そのものの棋牌室に入るやいなや、鉄良さんが「你好!彼は日本人の友達で象棋や麻雀、扑克牌等の遊戯を研究しています!ここで彼に北京麻将教えてあげたいのですが、協力してくれますか!」と、相変わらずの大声でにこやかに言うと、中にいた女性が親切に卓に招いてくれました。

聞くところによると、この開示した牌は、「混(フン)」といって、「百塔(バイダー・どの牌にもなる特別牌)」を示すもので、開示された牌の次の牌が「混」という「百塔牌(バイダーパイ)」になるそうです。

つまり、開示された牌が「一萬」ならば「二萬」が「混」で、「二萬」はあらゆる牌として使用できるということです。
また、「九筒」が開示されたら「一筒」が百塔になり、字牌が表示されたら「白→發→中→白」、「東→南→西→北→東」という順で「混」が決定します。

その他、中にいた人たちが牌を並べて「これは一条龍(日本の一気通貫)、これは十三幺(日本の国士無双)、これは対対…」等と、使う役などを色々と教えてくれました。

その中で、「七対子」も存在していたのですが、よく日本では「七対子」はアメリカ由来の役であるということをしばしば耳にしていたのですが、以前に友人が主催する「思宴会」というゲームサークルで「無錫の麻将・ 垃圾和(ラージーフー)」を教わった時にも「七対子」は存在しており、香港映画に登場する麻雀シーンでも、台湾16牌ルールで「喱咕哩咕(リーグリーグ)」という役で登場していたので、さらに調査が必要であると思われます。
しかし、以前に香港で体験した「広東麻雀」には存在していなかったので、中国麻将の全国的な役ではないことは確かなのですが。

この方面でも長い目で調査を続けて行こうと思っております。

 

北京麻将に日本麻雀のドラを感じる・その1

2008年11月05日 | 麻雀

世界智力運動会(ワールド・マインド・スポーツ・ゲームズ)の試合中、ひょんなことから友達になった中国人に招待されて「五子棋倶楽部」を訪れた記述は前回のブログに記しました。

その倶楽部のある北京の海運倉胡同の公園内で、象棋(シャンチー・中国将棋)や扑克牌(トランプ)など、様々な遊戯が興じられていたのですが、その中で特に目に留まったのが、麻将でした。

その麻将(北京麻将)では、牌を積み上げた壁牌の上に、筒子を1牌だけ表にして表示おりました。
その牌は、一番最後の壁牌の上1牌をめくって表示するそうです。

※写真参照(九筒が壁牌の上に表向きで乗せられている)

この開示した牌の使用方法を尋ねた所、公園で麻将をしている人や周囲の人が口々に教えてくれました。

そして、もっと詳しく知りたいと思っていたら、朋友になった張鉄良さんが、胡同にある棋牌室(日本でいう雀荘)に連れて行ってくれました。

この棋牌室は北京の胡同内には必ずといっていいほど存在し、通り沿いの商店街にも多数存在します。

以前に訪れた中国の「珠海」や「深セン」にもこの「棋牌室」は多数存在しておりました。当然ですが、お金は堂々と賭けております。


「那威五子棋倶楽部」訪問

2008年11月01日 | 世界のゲーム

「世界智力運動会(ワールドマインドスポーツゲームズ)」の試合中、ひょんなことから会場運営をしている現地の方と友達となり、閉会式後、中国選手の集まる部屋に連れて行ってもらい、翌日は、彼の所属する「五子棋(連珠)」の倶楽部に招待されました。

その「那威五子棋倶楽部」という倶楽部は、北京の現代的な胡同(フートン)の倶楽部が集まる建物の中にありました。

北京の現代的な胡同は、お城のような大きな門の中にある集合団地の敷地で、団地の下には様々な商店や食堂、麻将が出来る「棋牌室」がずらりと並び、公園の中では人々が象棋(シャンチー・中国将棋)や、麻将(マージャン)、扑克牌(プゥカーパイ・トランプ)で遊んでおりました。

友達となった中国人の張鉄良さんは、私がゲームを色々と調べているので、公園でゲームをしている人達に、「どうもこんにちわ!彼は日本の友達で、遊戯を調べているので、色々と見せてください!」と次々に大声で話しかけてくれ、北京麻将をやっている「棋牌室」にも連れて行ってくれました。

また、「那威五子棋倶楽部」では、代表の姚志勇主任から、「竹林報平安」と書かれた竹林の水墨画を頂き、北京烤鴨(北京ダッグ)等をはじめとする豪華北京料理をご馳走してもらうという至れり尽くせりの接待を受け、感激が尽きない一日でした。

「中国連珠網(五子棋)」

この時の模様は、「中国連珠網(五子棋)」「日本游戯研究家拜訪那威倶楽部」という記事で紹介されております。

中国で知り合い、友達となった方々の恩遇に対し、感謝の念は絶えず、本当に一生忘れない思い出であります。