■第二の龍 鄭道伝(チョン・ドジョン)
以前、韓国ドラマの「鄭道伝(チョン・ドジョン)」を観ましたが、
そちらの方が史実に基づいた部分が多い内容でした。
「六龍が飛ぶ」はフィクションの部分が多く、それもまたドラマとしては
面白いですが、鄭道伝(チョン・ドジョン)と言えば、「朝鮮王朝の設計者」と
言われる人です。それもいろいろなドラマを観ながら知りました。
鄭道伝は、易姓革命「天子の徳が無くなれば別の姓を持った人物が新たに天命を受けて天子になる」という、
つまり王朝の交代を推し進めた人物ですが、これは 孟子の易姓改革とともに
「民本主義」すなわち「民こそが国家の根本である」という考えに基づいています。
高麗末期、王朝が権門勢力により牛耳られ民が貧しさと苦しみにあえぐ姿をみて、
鄭道伝は李成桂を主君として革命を目論んだのでした。
第2話の最後に歌った「無以異也/ムイイヤ」の歌詞は『孟子』の梁恵王章に
収められている一説をもとに作られたものだそうです。
■無以異也 ※無以異也(ムイイヤ)は何も違いはないという意味だそうです。
剣の舞に花遊びと トファ殿では 歌の調べもきらびやかで楽しげなのに
五百年 大切に積み上げてきた 大業はみな虚しく終わった
父は剣に斬られて倒れ 子らは税金に切り裂かれて死し
遺灰の舞う満月台には 慟哭が悲しく響きわたる
なにも変わらない なにも変わらない
世にひとつ尋ねよう 人の生死を分かつのに 政治と剣に何の違いがあろうか
空を飛ぶ名もなき鳥よ なにをそんなに悲しく泣くのだ
どのみち野花の散った場所など 探しだせはせぬものを
なにも変わらない なにも変わらない
世にひとつ尋ねよう 人の生死を分かつのに 政治と剣に何の違いがあろうか
空を飛ぶ名もなき鳥よ なにをそんなに悲しく泣くのだ
どのみち野花の散った場所など 探しだせはせぬものを
この切ない歌は、鄭道伝が歌うオーケストラバージョンと、ROCKバージョンと
李方地(イ・バンジ)が歌うバラードバージョンがありますが、
どれもとてもいいです。
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